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MARVEL映画を観たら歴史が好きになる

こんばんわ。花金の夜に書きます。

僕はマーベル映画が好きです。
中でも、Marvel Cinematic Universe(通称MCUと呼ばれる)のシリーズが大好きです。

MCUが好きな人は歴史好き、もしくは歴史好きの素養がある、という仮説を説明したい。
だからMCU好きは歴史好きになれる可能性がある!

ちょっと前提を長く書きすぎたので、目次から適当にとんでほしい。


■アメコミ?マーベル?DC?って人向けの説明

マーベルはアメコミの1ジャンルなんだけど、
マーベルってなんぞ?って人もアメコミって名前には聞き覚えがあるのではないかと。
アメカジはアメリカンカジュアル、
アメ車はアメリカの車、
アメ村はアメリカ村という風に、
アメコミはアメリカンコミックのこと。

そしてアメリカンコミックの中には、有名な二つの系統があって、それがマーベルコミックスとDCコミックスである。
スーパーマンとかバットマンとかはDC
アイアンマンやハルクとかはマーベル(おいおい理解すればOK)

■アメコミの特徴も

アメコミは日本の漫画と違って、原作、脚本、作画その他もろもろを複数人で行う分業制が主流。
(というか、日本の漫画が全部ひとりでやるのって結構異常だけど、それが面白さや強烈な個性を生んでいる面もあると思っている)

だから、権利は出版社に帰属するのが普通で、
そのおかげで、チーム体制を変えながら一つのキャラクターに関わるストーリーを何十年も続けることができるし、
同じ出版社の他作品のキャラが集まるクロスオーバー作品もできる。

そんなクロスオーバー作品の一つがアベンジャーズってこと。
(まだピント来なくてもいい。)

日本で無理やりたとえると
集英社がドラゴンボールもワンピースも鬼滅もすべての著作権を持っていて
悟空とルフィと炭次郎が共闘する物語を、

鳥山先生でも尾田先生でも吾峠先生でもない人達が平気で描いちゃう、みたいな感じ。
でも出版社公認だから二次創作ではないみたいな。

もう一つ、アメコミの発明?採用?した偉大な「マルチバース」という概念があって、これを理解しなければアメコミは語れない。

マルチバースは多元宇宙論とかって訳されていて
今はいろんな作品にこの発想が使われていると思うけど
ほんのちょっとした選択がいろんなことに影響及ぼして、未来はいろんな方向に変わりえる。
ってことは今この世界も、過去にいろんな選択をした結果の未来なのであれば、違う選択をした世界が複数あるのでは?あるよね!ってこと。

これを採用したアメコミ出版業界はかなり自由度高く作品を描くことができた。
なぜなら、展開を失敗して全く売れなくなったとしても、同じキャラクターで違うストーリーを描けばいい。だってそれはマルチバース世界での一つの世界線(ユニバース)であって前の世界線(ユニバース)とは全く関係がないから。
逆に同じユニバースであれば、事件を共有し、大きなイベントはどの作品のキャラも体験していることになる。

そうなると、別のユニバースでは死んだキャラが生き返ったっていいし、キャラの性格や性別が多少違ってようが問題なし。まあなんでもありってことよね。
これのおかげで、いろんな展開に挑戦してだめならほかの展開ということもできるようになった。複数のユニバースを平行して進めることも可能。
まあこの辺の細かいことは興味ある人がwikiでも読んで勉強してください。

■MCUって何よ!?

さあ、ようやくMCUの話。
これはMarvel Cinematic Universeというだけあって映画内でのマーベルヒーローたちの物語。

アメコミのストーリーをベースにしながらも、マルチバース世界の一つの世界線(ユニバース)なので、独自のストーリーなのである。
だからMCU作品の原作はあるようでない。

MCUの特徴と言えば、世界線を同一のものとして、複数の主人公を映画ごとに交代させながら展開していくこと。
これをシェアードユニバースとかシェアードワールドとかいう。
それまでのそのほか長編映画シリーズは、主人公が基本的に変わらず、続編を制作する、というものだった。
ミッションインポッシブルやワイルドスピードなどは長くシリーズが続いているが主人公は変更してない。(スピンオフはあるけどあくまでスピンオフ)
最近はシェアードユニバース形式で映画を作る流れもある。
DCUSSUモンスターバースSJHUほか)

MCUの始まりはアイアンマン(2008)、マーベルスタジオが送るMCU第一弾の映画である。
それからハルク、マイティソー、キャプテンアメリカなどの有名ヒーローたちの物語が別々の映画で展開し、映画として完結する。
ちょっとだけ、ニアミスするような形で同一世界線であること示しながら展開することで、これがアメコミと同じようにユニバース(世界線)を共有した物語であることを観客を確信する。

そして公開されたのがアベンジャーズ!

もともとアメコミ内でもアベンジャーズ作品はあったので、予想はされつつ、キャプテンアメリカの映画タイトルが「ザ・ファースト・アベンジャー」だったりでまあ意外ではなかったにせよ、待望のクロスオーバー作品。これが大ヒット。

以降も、ヒーローたちが単体で活躍する映画もあり、新しいヒーローの映画もあり、アベンジャーズも現在全部で4作の映画がある。

■辛いけど価値ある時間だよ!MCU視聴時間

観ようかなってちょっとでも思った人に
MCUの作品数がいまどれだけあるか教えてしんぜよう。

45作品である。

2023年11月公開の「マーベルズ」を合わせれば46作品。
これはドラマや短編作品も合わせた数だが、「エージェント・オブ・シールド」などスピンオフとしての作品は含まれていない。

なんだかやる気をなくしてしまった方へ。
22作品、いや20作品だけ見てくれ!

2時間の映画20本として40時間だけど、
アニメ1話/20分/12話/1クールで換算したら20クール分だから!
(あれ?勧め方間違えてる?)

■興行収入ランキングにいくつも食い込むMCU

なぜ、これほどまでMCU作品を勧めるのか。
客観的事実がある。興行収入である。

2023年10月現在、
世界歴代映画興行収入ランキングトップ10には
MCU作品が4作品入っている。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」は世界2位である。
もう一度、「アベンジャーズ/エンドゲーム」は世界2位である!

上位50位までに含まれるのは10作品もあり
そんなMCU映画が面白くないわけがない!
そして世界第2位の「アベンジャーズ/エンドゲーム」を本当に楽しむには20作品をみないといけないのだ!

■なんで20作品?

僕は「アベンジャーズ/エンドゲーム」まで見ることを強くお勧めしたいし、それまで頑張ってくれたら、すでにMCUファンであることは間違いないので何も言わない。
「エンドゲーム」の感動を味わってくれえさえしたら本望だ。

じゃあエンドゲームまで何作品あるんだ?
答えは22作品である。

しかし、「エンドゲーム」の前作である「インフィニティウォー」まで見てしまったらあとは、リンゴが地に落ちるがごとく「エンドゲーム」まで見てしまうのでむしろ「エンドゲーム」は作品数のカウントとして外した。
「エンドゲーム」直前まで見て「エンドゲーム」を観ない強靭な精神力を持つ人がいたら教えてほしい。

そして、MCU2作目「インクレディブル・ハルク」
これは超個人的意見から言うと観なくていい。
見なくても影響なし。
別に後から観てもいい。
かなり独立している作品なので、ユニバース内の映画とはいえ、観なくても影響がかなり少ない。
MCUドラマ「シーハルク」を観る前に観ておくのでOK。

ということで「エンドゲーム」と「インクレディブル・ハルク」を除く
20作品を見ていただいたら、自動的に「エンドゲーム」を見てしまうという寸法だ。
ぜひ公開順で見ていただくことを勧める。

■ここから読んでくれてもいい。

そんな長編シリーズものであるMCUなんですけど、
やっぱりいろんな主人公がいてそれぞれの視点で、世界を見ているのがわかるのが魅力的な点の一つだと思う。

アイアンマンのような現代科学者で合理的思考のヒーローもいれば
キャプテンアメリカのように過去から来た情に厚いヒーローもいれば
マイティソーのように違う星から来たヒーローもいて
それらヒーローのリアクションとして出てくるスパイダーマンやブラックパンサーのようなヒーローもいる。

これって歴史よね!?

MCU作品のwikiを観るのが好きなのだが、
良いか悪いか、MCU作品のwikiはあらすじどころではないストーリーが書き記してある。
そうすると、いろんな作品へのつながりが見えてくる。

これって歴史よねぇ!?

あたらしい映画(特にアベンジャーズ)を見ると、そういった人物背景と関係性をわかっているからこそわかる楽しさがあると気づいた。

これって歴史よねえええええええ!?!?!?!

歴史の面白さってさ
個人に焦点を当てた動向を追って行ったら、
それがどこかでぶつかってしまって事件が起きて、
そのリアクションで周りの人が動いて、
じゃあこっち側の人は?となって動向を調べてみて、
事件背景に一層深みが出て、、、
という個々人のストーリーと全体のストーリーがつながる瞬間が最高に気持ちいいよね!?
さらにそこから、事件は禍根を残したりとかして、どんどん続編展開していく様の中に、過去の事件を想い馳せる瞬間がいいよね!?そうだよね!?
あと、あの時あの人物がこんな行動してなかったら、みたいな、違う世界線の歴史に思いを馳せたことあるよね!?ね??ね??

その感動、MCU作品で味わえます。

だから、MCU好きなら歴史好きになることが可能なのである。

MCU好きだけど、歴史知らない、けど学んでみたい!
というそこのあなたにはコテンラジオをお勧めします!

さあ、あなたもMCUを見て歴史を学んでみよう。

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