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書籍紹介: VBT トレーニングの効果は速度が決める

こんにちわ!
社会人ラグビーチームでヘッドS&CコーチをしているKeithです。

このnoteでは
スポーツ現場で働きたい学生/ 専門家
・スポーツ現場で働いている専門家

の方に価値を届けられる様に記事を書いています。

今日は水曜日なので書籍の紹介。
久しぶりに専門書の紹介です♪

VBT トレーニングの効果は『速度』が決める
長谷川 裕 著

VBTとは

VBTとはVelocity Based Training の略で直訳すると
『速度を基にしたトレーニング』という意味。

このVBTのコンセプトや背景、具体的な実施方法などについて本著には書かれているのですが、
とても勉強になった著書でした。

重い重量を上げるにはより大きな力が要りますが、動く速度はだいたいゆっくりになります。
ただ、自分よりももっと力が強い人が同じ重量を持ち上げると、
自分の時よりも速く動かす事ができますよね。

つまり、より大きな力を出せる人は重い重量を素早く動かす事ができるという事です。

また、例えば私のスクワットの自己ベストは150㎏なのですが、
トレーニング頻度、その日の体調などによって1RM換算した%が上がらない時もあれば、上がる時もあります。
つまり、挙上できる重量はその時のコンディションによって変わるという事。

VBTでは『種目毎』に『目的』の為の『速度』があり、
それを基にしてトレーニングで使用する負荷や休息時間、量などを決めて行うのですが、そうすることで
その日の体調(コンディション)に合わせてトレーニングができる様にな
というのが一番大きな利点だと本著を読んでいて感じましたね。

そうする事によって
その日のコンディションに合わせたトレーニング強度を選ぶ事ができ、
その日の目的のトレーニング強度を無理なく達成する事ができる様になるからです。

これは、パフォーマンスアップにも効果はあると本著には書かれており、
詳しくは本著を読んで欲しいのですが、それに合わせて
『コンディションがいまいちの時、過度にプッシュしてケガやコンディション不良に陥る事が無くなる
というのも現場で働く身としてはとても心惹かれるポイントでありました。

もちろん、VBTの弱点も
・選手が100%努力をしないと結果が変わる
・スピードを意識しすぎてフォームが崩れる
・器具が比較的高価で台数が必要になる
などあるのですが、
それを差し引いても利点が大きいと感じています。

現場での応用

ちなみに私はまだ本格的にVBTをチームで行った事は無いのですが、
(GymAwareやJumpMatなどは使用していますが、全体では無く一部の種目や選手のみ)
オーストラリアなどではかなり進んでおり、
同僚のルイがラグビーオーストラリア代表(ワラビーズ)のトレーニングを見学させてもらった時もGymAwareという器具を幅広く使ってトレーニングをしていたと報告もありました♪

来季に向けて、チームでもVBTでも比較的安価なものを導入する事がほとんど決まっているので、
このnoteでもそこら辺についておいおい書いていけたらと考えています。

まとめ

今回は『VBT トレーニングの「効果」は速度が決める』という書籍を消化させて頂きました。

トレーニングやスポーツチームに関わる専門家の方には是非、読んで欲しい本著。
器具を実際に購入して、チームでも出来るかどうかは状況や環境にもよりますが、器具が無くてもできる事はあるので、
ぜひチェックしてみてください♪

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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編集後記:
引越しの準備で更新が遅くなってしまいました。。。

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