見出し画像

渋沢栄一、現代のユニークな福利厚生を学ぶ。

人物紹介

人事のスズキ:HR-tech企業で働く新人。日本のHR-techを改善する為に、わざわざ渋沢栄一さんを降臨させたツワモノ。

渋沢栄一:人事のスズキに呼び出されたすごい人。好物は、オートミール。

江戸時代末期(幕末)から大正初期にかけての日本の武士(幕臣)、官僚、実業家。第一国立銀行や東京証券取引所などといった多種多様な企業の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」ともいわれる。
引用:Wikipedia

スズキ(以下、ス)「栄一さん、あけましておめでとうございます。」

渋沢栄一(以下、渋)「あけましておめでとう。久々に日本で迎える年越しは良いものじゃのー」

ス「渋沢さんは、日本のどこで年越しされたんですか?

渋「それは決まっておるじゃろ。渋谷じゃよ」

ス「え、だいぶパリピな年越しですね・・・。」

渋「どんなモノか興味あってのー。色々な人とハイタッチしたり、意外と楽しかったわい。」

ス「へぇー、全然イメージと違いました。渋沢さんとは会社でしかお会いしないですから、プライベートは意外とそんな感じなんですね!」

渋「ワシもたまにはハシャギたくての。昔から好奇心を抑えられなくて。」

ス「確かに、銀行・東京証券取引所など500社ほどの立ち上げetcに関わりましたもんね。好奇心旺盛じゃないと無理ですね。」

渋「そうじゃろ。で、挨拶はこれくらいに今日は何を教えてくれるんじゃ。」

ス「今日のテーマは、福利厚生についてです。」

渋「福利厚生?」

ス「そうです。福利厚生を一言で説明すると、従業員が働きやすいように働く環境を整える。と言ったところでしょうか。」

渋「なるほど。ワシらの頃もあったような気がするの。食堂を作ったり、寮を作ったり・・・。」

ス「そうです、現在でも似たようなモノです。まずは、福利厚生の目的と種類を見ていきましょう。」

渋「よろしく頼む。」

ス「福利厚生は、2種類に分かれます。法定福利厚生と法定外福利厚生です。」

渋「二つの違いはどこにあるんじゃ?」

「政府によって定められているか、いないかの違いですね。法定福利厚生は、法律によって実施が義務付けられています。例えば、社会保険がそれにあたります。」

渋「では、もう一方の法定外福利厚生は、企業独自にやる福利厚生かの?」

ス「その通りです。よくみる例だと、住居手当や通勤補助、資格取得支援があります。」

渋「色々な種類の福利厚生があるんじゃな。でも、住居手当などは、働く環境に直接作用せん気もするがの。」

ス「確かに働く場所ではないので、直接作用しないかもしれませんね。でも、先ほど言ったように働きやすい環境を整えるという目的に即して考えると、福利厚生としては良い制度と言えそうです。
例を挙げると、ある会社から30分以内の場所に住むと、住宅補助が出ます。遠くから通勤しないことで、通勤時間の削減により、睡眠時間の確保にもつながったりしますよね。」

渋「そう考えると、分かりやすいの。」

ス「他にも、面白い福利厚生がある会社も多いですよ。企業によって個性が出てくるのも福利厚生の面白いところです。」

渋「最近、流行りの副業推奨とかも福利厚生に入ってくるんじゃろ。」

ス「そうですね。様々な会社がやってますね。有名な会社だと、メルカリさんや、サイボウズさんは副業やっている方も多いですね。例えば、メルカリさんだったら、恋愛・婚活マッチングサービス「pairs」の有料プランを、社員は無料で利用できるそうです。」

渋「わしも入りたくなってきたの・・・。」

ス「あくまでも働きやすいようにプライベート支援という目的ですから、そんな「pairs」を無料で使いたいからっていう不純な動機での入社はダメですよ!」

渋「すまんすまん。冗談じゃよ・・・。」

ス「本当に冗談ですか・・・。ひとまず、冗談だってことにしときましょう。次にいきますね。
サイボウズさんの福利厚生も面白いんですよ。育自分休暇制度といって、転職や留学など、環境を変えて自分を成長させるために退職する人を対象に、最長6年間まで退職後の出戻りが可能らしいです。」

渋「最高じゃの。」

ス「そうなんです。もし退職する際に、円満退職で戻ってきてもいいよって言われても、本当に戻ってこられるかわからないじゃないですか。こうやって明文化されていると安心して、チャレンジできますよね。僕も20代のうちに大学院いきたいので、羨ましい制度です。」

渋「そうなのか。ワシは世界中旅して回りたいの。ワシが生きてた頃は、まだ海外に行くのは大変だったからの。」

ス「こんな制度があったら、働き方も変わってきそうですね。」

渋「うむ、福利厚生といっても個性豊かだから、福利厚生によってどこの企業に行くかを考える人もいそうじゃ。」

ス「そうなんですよ!福利厚生は既存社員を働きやすくすると同時に、採用活動にも関わってくるんです。」

渋「そうなると、ワシはやっぱりメルカリ・・・。」

ス「・・・。」

渋「・・・すまん。」

ス「さっきは、メルカリさんとサイボウズさんの個性豊かな例を出しましたが、単純にオフィスを新しくするってだけでも十分福利厚生に関与しています。」

渋「そう考えると、福利厚生は、単純に住居手当や通勤手当を出しておけばいいわけじゃないんじゃな。」

ス「はい、その通りです。経営者や人事の皆さんは、自社がより働きやすくなるためには、どんな福利厚生が良いか。という視点で、福利厚生を考えてみると、導入すべき福利厚生が分かりますよね。」

渋「自社にとって働きやすい環境とは?をよく考える必要があるんじゃな。」

ス「そうです! 今日は以上になりますが、いかがでしたか?」

渋「今日で福利厚生がよくわかったぞ。ありがとう。」

ス「よかったです。では、来週は人事に関わる別のテーマを勉強しましょう!」

渋「うむ、よろしく頼む。」

この記事が参加している募集

サポートしてくれたら、嬉しいです。 月40〜50冊買うので、サポート代は書籍代にさせていただきます!