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【KEN、有酸素やめるってよ】減量中の消費・摂取カロリーと運動の関係

今年初、2年ぶりの大会出場となる7月3日「JBBF群馬メンズフィジーク・オープン大会」まで2週間を切りました。
しかしながらここ最近、※明らかな体調不良とコンディション悪化に見舞われたため、減量計画を見直すに至りました。

※前回の記事参照

以下、今回の反省や気付きを含め、消費・摂取カロリーに着目したプラン変更を記します。減量中のトレーニーの皆さんに少しでも参考になれば幸いです。

一日の消費カロリーを見直す

曖昧な判断になりがちなトレーニーの消費カロリーに関して、これを機に私のケースに当てはめながら詳しく解説します。

【参考文献】
「スポーツ栄養学がわかる 〜パフォーマンス向上から健康維持まで〜 著:杉浦克己」

まず、1日の総エネルギー消費量は、

① 基礎代謝量(BMR)
:呼吸・循環・体温の維持といった生命維持活動のうち最低限必要なエネルギー
② 食事誘発性熱生産(DIT)
:食事の消化・吸収により消費されるエネルギー量
③ 身体活動による消費(PAEE)
:日常生活における消費と、運動・スポーツによる消費

以上の3つより構成されています。

【KENの場合】

① 基礎代謝量:1967kcal
※最新のInbody計測(2022.6.15)より

② 糖質・脂質は摂取したエネルギーの4〜5%なのに対し、タンパク質は約30%となる。従って朝食に高タンパク食を摂取し体温を上げ、1日の消費エネルギー上昇を目指します。

METsを用いたエネルギー消費量

③ 現在はこのエネルギー消費量にメッツ(metabolic equivalents: METs)という指標が用いられます。

エネルギー消費量 = 1.05✖️体重(kg)✖️METs✖️運動時間(h)

【スポーツ活動のMETs例】

・自重を使った軽い筋トレ=3.5METs
・やや速歩(93m/分)=4.3METs
・ゆっくりとしたジョギング=6.0METs
・高強度ウェイトトレーニング=6.0METs
・ジョギング=7.0METs
・ランニング=9.0METs

【KENの場合】

(例1)
ウェイトトレーニングを30分間実施
エネルギー消費量 = 1.05✖️76,2✖️6.0✖️0.5 = 240kcal

(例2)
やや速歩で有酸素運動を30分間実施
エネルギー消費量 = 1.05✖️76,2✖️4.3✖️0.5 = 172kcal

以上のように、なんと30分間のウェイトトレーニングと有酸素運動(ウォーキング)を比較すると、前者の方が1.4倍のエネルギーを消費するとわかります。
この数値を参考に1日のカロリー摂取量や運動量を決めていきます。

KENの本番までの摂取カロリー・プラン

① トレーニング実施日

P(タンパク質):140g
F(脂質):50g
C(炭水化物):300g

計:2210kcal

② トレーニングOFF日

P:140g
F:50g
C:250g

計:2010kcal

摂取カロリー・プラン作成のポイントと留意点

以下の点を考慮してプランを作成しました。

⑴ 摂取カロリーが基礎代謝量(=1967kcal)を下回らない
⑵ 塩分を通常より減らす工夫をする
⑶ タンパク質・ 脂質を減らし過ぎない
⑷ 厳し過ぎる食事制限をしない
⑸ 有酸素運動をしない

⑴ 基礎代謝分のエネルギーは必ず確保する

以下のグリコのWebサイトを参考にしました。最低限の生命維持に必要なカロリーは、やはり摂取した方が良さそうです。
「〜週間で✖️✖️キロのダイエット!」と称して急激にカロリーを制限するダイエットが如何に危険が、身を以て体験しました。

トレーニングの有無にかかわらず、1日に必要なエネルギー量(基礎代謝)は必ず摂取します。摂取量が基礎代謝量を下回ると、減量しにくい体になります。

https://cp.glico.jp/powerpro/diet/entry89/

⑶ タンパク質・ 脂質を減らし過ぎない
⑷ 厳し過ぎる食事制限をしない

冒頭でお伝えした通り、6月以降、タンパク質、脂質を一時的に抑えた結果、身体に明らかな不調が現れました。具体例としては、

・疲労感、だるさが取れない
・睡眠の質の低下、睡眠不足
・下半身のむくみ
・足取りが重く、動くのが億劫になる

仮に減量末期だとしても、これがあと2週間も続けば仕事で大きなミスをしかねず、QOLの低下も著しいため、6月以前の食事にある程度戻す決心をしました。
当初は不調の原因は「炭水化物の摂取が抑えられたため」と考えていたのですが、炭水化物の摂取量に大きな差がなかったため、今回は調子が良かった5月の摂取カロリー・バランスに戻すことを意識しています。

⑸ 有酸素運動をしない

6月以降、有酸素運動(30〜60分程度のウォーキング)を開始した結果、上記の体調不良が現れるようになり、いったん停止することにしました。

「METsを用いたエネルギー消費量の項目」でも書いた通り、高強度のウエイトトレーニングをすれば有酸素運動以上の消費カロリーが見込めるため、それに加えて有酸素運動で更にカロリー消費をする必要はないと考えました。

まとめ

前回の記事にも書いた通り、6月に入り明らかな体調不良に見舞われたため、減量計画を見直す必要性がありました。

2020年の減量では、有酸素運動で最後まで絞り切る戦略だったため、今回も「本番数週間前には有酸素運動を始めようか」程度に考えていたのですが、逆にコンディションを悪化させてしまいました。

【今回の失敗の原因(予想)】

①「減量末期=有酸素で絞り切る」という考えにとらわれてしまい、ウエイトトレーニングの内容が適当になったり、トレーニング時間が不必要に伸びてしまった。

② 栄養摂取のバランスを欠き、また摂取量が少な過ぎた。
(もしくは急激な食事の質と量の変化に身体が耐えられなかった)

→ 代謝の悪化。また、疲労回復が追いつかず、体調不良とコンディション悪化に繋がった。

【改善案】

① 高強度のウエイトトレーニングに集中して取り組み、有酸素を停止する。
② 基礎代謝量のカロリーを確保。
③ METsを用いたエネルギー消費量を参照する。

→ 高強度のウエイトトレーニングによるカロリー消費量を計算し、急激なカロリー摂取量減や有酸素による疲労蓄積を防ぐ。ストレスを身体に与え過ぎない減量を最後まで心がける。

以上に留意し、自分らしく最後まで頑張ります。ベストを尽くせますように!

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