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思考は現実になる

わたしはあまりこの言葉を信じてはいませんでした。
そうかもしれないな~、とか思いながら、あまり実感が湧いていなかったというのが本音かもしれません。
これが少し腑に落ちたのはある本の一節。
 
誰かが雇われたいと思い、ある経営者がその人を雇おうと考えていたとします。
経営者は今後のことを見据えて、その人を雇うか雇わないかを判断しますよね。
 
例えば旅行会社が人を雇うかどうかは、ふたつの交換価値で決まります。

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その人を雇うことで増える売上や粗利益という交換価値。
もう1つは雇うことで発生する給料やその他の経費という交換価値。
 
この2つの交換価値を差し引きして、雇うかどうかを意思決定します。
実際にはここまで単純な差し引きで採用を決めることは稀ですが、わかりやすいモデルとして提示していました。
1人を雇うことによって、費用以上の粗利益額が稼げる自身が持てれば採用が決まるということです。
 
経営者は景気の先行きが明るいと感じたら、もちろん採用するでしょう。
そうすると労働者の収入は上がり、彼ら自身が旅行を楽しむようになる。
旅行会社の収益はさらにあがり、もっと人を採用していくように経営者は考えます。
 
経営者が楽観的に考えれば、楽観的な未来が待っているということです。

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しかし、経営者が先行きに不安を感じ、採用をしたからといって必ずしも粗利益額が稼げないと感じたらどうなるか。
採用を見送ることになるでしょう。
 
そうなると労働者の収入は増えず、彼ら自身が旅行を楽しむ余裕は生まれません。
旅行会社の売上は伸びず、給料も上がらないかもしれません。
 
市場は冷え込んだまま、悲観的な予測が現実のものになる。
これらの現実は経営者の思考が現実とリンクしています。


ただの一例でしたが、経営者に限らずに人の思考はそのまま現実へと繋がっています。

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