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採用基準の作り方、考え方について

人事コンサルとして、多くの企業様の人事戦略から採用戦略について伴走をさせて頂いてきました。
その中で当然ながら「採用基準」を明確にし、その基準に則って書類選考から面接まで進めていく必要性が出てきます。

現在弊社でもヘッドハンターの採用を進めています。
そのため、弊社自身が「採用基準」を作ることになったので、採用基準を作るに当たっての考え方をまとめてみます。

■採用基準を作るのに大切なこと
①スキル面
②マインド面
この2つの側面から採用基準を作っていく必要があります。
そして、大前提として、その2つの側面の大元にあたる「企業ブランド」を明文化しておくことが必要になります。

■企業ブランドとは
MVVでまとめている企業も多いかもしれません。
いわゆる「自分の会社ってどんな会社?」ということを明文化していきます。
ここで採用担当がやりがちなミスとして「欲しい人材に向けてのメッセージ」を打ち出すものの「実態が伴わない」パターンです。

例)
打ち出し:実力主義の会社です!
実態:評価は社長の鶴の一声で決まる。

これだと、実力を発揮しても、社長に気に入られないから給料が上がらない。みたいなことが往々にしておきます。
社長自身はそれに気づいていないパターンが多く、社長が「実力主義だから」と言っているので打ち出しが「実力主義」になっているパターンが散見されます。
それであれば「チームワークを大切にする職場です」に打ち出しを変えることで、社長を含めたチームで「チーム一丸で頑張る人」を採用した方が正解になります。

企業ブランドを策定するためには「意思決定の軸」「商品/サービス」「評価制度」「給与体系」など、全てを一貫させた内容でブランドを作っていく必要があります。

弊社が今回作った内容として一例を記載します。
「意思決定の軸」
エグゼクティブであること。
お客様もメンバーも全員がエグゼクティブであり、エグゼクティブであればそれ相応(最上級)の対応が必要であること。
エグゼクティブをキーワードにして、一挙手一投足の全てが「エグゼクティブ」であるかどうかを基準に判断していきます。

「商品/サービス」
経営者向け人事コンサルティング、経営者向け人材紹介サービスの2つに絞っています。
そのため、仕事相手が必然的に経営者になります。
エグゼクティブ対応が必要になるサービスのため、意思決定の軸とのブレはないです。

「評価制度」
完全実力主義です。
お客様が経営者であれば、お客様自信が実力で経営者というポジションに就かれています。
そのため、弊社も実力が伴うメンバーで構成する必要があります。
また、実力があれば年収がついてくるのは当然のことなので、ここも一貫させてエグゼクティブである必要性を出しています。

「給与体系」
固定給+インセンティブで構成しています。
インセンティブ比率を業界最高水準まで高めています。
そのため、マネジメントポジションに当たる人員を極力減らし、階層を減らしています。
階層を減らすことで「管理者の年収が不要」「メンバーにハイレイヤーの仕事が渡せる」ということに繋がります。
そうなれば、必然的にメンバーがエグゼクティブと仕事をすることになりますし、無駄コストがかからない分だけ年収に繋げることができます。
ここもエグゼクティブである。という部分から紐づけて設計しています。

■スキル面について
表面的な「経験」だけでなく、その「経験」の汎用性を見ています。
優秀な営業であれば、リクルーターとして人を口説くのが上手い。と言われています。
つまり、営業ができる人であれば、一定の割合でリクルーターが出来る可能性が高いということです。
これを踏まえた上で、営業のどういった要素がリクルーターに近しいのか。
その要素は営業でしか身に着かないのか。他の職種で近しい要素はないのか。
と言ったことを考えていく流れです。
これによって、リクルーターが欲しいから、リクルーター経験者に絞って採用!みたいな幅の狭い(本質的でない)採用活動をしなくて済みます。
表層ではなく、本質(過去の経験の汎用性)を見ることが大切だと考えています。

弊社例)
「法人営業経験」「コンサル経験」「CA経験」「人事採用経験」
としています。
経験者のみで考えるなら「ヘッドハンターの経験あり」になりますが、当然そんなことはしません。
「法人営業経験」があれば、お客様とアポを設定し、課題をヒアリングして、求人を提案する。という一連の流れが期待できます。
「コンサル経験」があれば、経営者の課題を解決しているため、エグゼクティブのお客様の課題解決は得意だと考えられます。
CAや人事は当然ながら近しい経験のため、ぜひお会いしたいと考えています。

■マインド面
リクルートでは「スタンス」という言い方をする部分に近しいかもしれません。
企業ブランドを明文化しており、それをさらに噛み砕き、気持ちの面を抽出したものがマインド面での評価になります。
会社の意思決定の軸、評価制度などとマッチしない人は成果を残せません。
カルチャーフィットという言葉もありますが、このマインド面の設定が疎かになった結果、短期離職に繋がるケースを多々見てきています。

弊社例)
「NGワード」
・ワークライフバランス
・お金よりもやりたいことがある
・副業をやれることが前提(結果的に副業OKだけど、成果でるまでNG)

「GOODワード」
・実力主義
・インセンティブが欲しい、お金稼ぎたい
・(結果を出したら)裁量が欲しい

「競合企業」
・M&A関連
・コンサル関連
・GAFA
・リクルート

「マインド面の補足キーワード」
・お客様目線
・当事者意識
・考え抜く意識
・やり切る姿勢
・ストレス耐性
・自責意識
・稼ぎたい意欲
・レベルの高い仮説能力
・仮説を具体的なプランに落とし込む能力
・プランの実行力
・実行中のPDCA能力
・社内レポーティングの品質

このような形で自社で求めるマインド面を様々な言葉に置き換えています。
これを面接官全員に共有し、応募者と対話させて頂きます。
※当然ですが、弊社メンバー全員に求めている内容なので、面接官自身にとっても大切なキーワードです。

抽象的な言葉だけで設計を終わらせる会社が多いですが、なるべく明文化して、違和感の有無を面接官(なんなら全社員)ですり合わせることが必要です。
ここが擦り合わないと、マインドの違うメンバーが入社してしまい、誰にとっても不幸な状況になってしまいます。

■最後に
少し長くなってしまいましたが、大切なことをまとめてみます。
①大元(企業ブランド)から考える
②スキル面は欲しいスキルの本質から考える
③マインド面は明文化。たくさん書き出してすり合わせ。
大枠はこのような形になります。

■弊社求人
上記のカルチャーに興味のある方いれば、参考に下記も一読ください。
弊社求人になります。

「ミッション」
For exective

「ビジョン」
エグゼクティブの力で、企業と社会を変革していく

「バリュー」
1,エグゼクティブであること
2,クライアントファーストであること
3,ステークホルダー全員を喜ばせること
4,結果を貪欲に求めること
5,稼ぎ、稼がせること

※エグゼクティブとは
圧倒的な力がある
圧倒的な地位がある
圧倒的に成果を残せる
圧倒的にお金を持っている
圧倒的に稼げる
Right person、Right Clientであること

「仕事・事業」
弊社はヘッドハンティング会社です。
上場企業の役員をはじめとして、企業の役員の方から直接求人票をお預かりしております。
超優秀層と言われる方をスカウトし、企業の役員の方にご紹介させて頂くことになります。
場合によっては上場企業の役員の方をヘッドハンティングし、ご紹介することもございます。
そのため、超ハイレベルなスキルが求められますが、得られる知見、スキル、人脈はかなり大きな財産になり得ます。

  1. 企業概要
    ・ヘッドハンティング事業
     -クライアント企業の役員から求人案件を頂く
     -求人にマッチする方を探し出し、面談する
     -クライアント企業の役員に求職者をご紹介する(上場企業の社外秘案件もあり)

2.担当業務
・ヘッドハンティング業務(C向け業務)
 -求人票の読み込み/理解
 -ターゲットのサーチ
 -面談および求人票のご紹介
 -クライアント企業への紹介
 -日程調整等の事務作業

・深耕ヒアリング業務(B向け業務)
 -既存取引先からのヒアリング
 -求人票のアップデート確認
 -新規求人の確認業務
 -社内報告および共有

「働く人・社風」
・最も大きな基準
1,エグゼクティブである人
2,エグゼクティブに今後なり得る人
3,エグゼクティブになるために愚直に努力できる人

「・細かい部分」
※スタンス
1,お客様ファーストの思考が高いか
2,成長意欲が高いか
3,貪欲に努力できるか
4,主体性、当事者意識は高いか
5,お金を稼ぎたいという意欲は高いか

「スキル」
1,年齢相応以上のスキルはあるか(業界にもよるが、一般論として)
2,課題発見から解決策の提案までを論理的に行えるか
3,実際に行動し、論理的にPDCAを回して解決まで持っていけるか
4,結論やゴールから逆算した言動ができるか
5,既存の概念に捉われず、常に「正しいこと」ができるか

「人間性」
1,エグゼクティブに気に入られるか
2,エグゼクティブの(なる得る)雰囲気を持っているか
3,エグゼクティブの(なり得る)ポテンシャルはあるか
4,泥臭さと煌びやかさが共存しているか
5,頭は良いか、考えることは好きか。論理的に戦略を立て、効率的な計画を作れるか
6,行動することは好きか、相手に喜ばれる行動はできるか
7,心は強いか。すぐに折れないか
8,体力はあるか。エグゼクティブに圧倒され置いて行かれないか
9,自責に出来るか。自分の人生、言動、一挙手一投足を自分でコントロールしているか
10,真人間であるか。正しいことを正しくやればお金はついてくると思っているか

「給与・待遇」
インセンティブ規定を整備しています。
そのため、上司の意見に左右されることなく、稼いだ分だけインセンティブで跳ね返ってきます。
業界でもTOP水準のインセンティブになっていますので、年収1000万円は通過点だと考えています。
実際、入社3カ月で500万円以上のインセンティブを獲得したヘッドハンターもおります。

※年収例
すべてインセンティブ含む
30歳:年収3500万円
33歳:年収3000万円
38歳:年収1200万円

「その他勤務条件」
・フルフレックスタイム(標準労働時間10時~19時)
・フルリモートワーク
・残業30時間以内

採用基準の作り方に対するご質問、弊社に興味ある方からの連絡をお待ちしております。