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【9限目】学校が始まる(2)

~保護者の皆様へ~

学校が始まります。子どもたちも先生たちもずいぶん待たされた新学期です。進級おめでとうございます!

子どもたちは分散登校で友達とは会っていますが、クラス単位で勉強するのは初めてになります。いよいよクラス単位でのスタートです。

今まで緊急事態宣言でずっと家にいたり、おじいちゃんおばあちゃんの家で過ごしていたり家族との時間が長い生活がありました。その生活と、学校へ行くという切り替えが難しい子もいるかもしれません。

新型コロナウイルスの感染を怖がっている子もいるでしょう。小学校という集団の中に入ることで感染するというリスクがあると思う人も多いと思います。

緊急事態宣言が解除されて、日常が始まります。今までとはちがう「新しい生活」が始まるということです。それは、感染を怖がるということではなく、共存するということです。

今までの日常でも、身のまわりにいろいろなウイルスがあり、手洗い、うがい、免疫力を低下させない等の防ぎ方をしてきました。新型コロナウイルスはすぐそこにいると思いますが、それは今のところ逃れることはできません。三密を避け共存するという考え方で、子供に伝えていくことが大切です。

新型コロナウイルスの感染が広がった状況の中で、戦争にたとえた人がいましたが、戦争は人と人が殺しあうことで、今、みんなが頑張っているのは、共存するという方向だと思うので、決して怖がらせるものではありません。

以前、国語の教材で「一つの花」を学習していた時、あるお母さんから、お子さんが学校に行くのを渋っているというお話があって、その理由を聞いてみると、「戦争の話が怖いから行きたくない。」と、いっていました。

その時、教材によってはもっと子どもたち一人ひとりの受け止め方をイメージし把握したうえで授業をしなければいけないと反省しました。

新型コロナウイルスに対しても同じことが言えるかもしません。怖がらせるのではなくて、学校という集団の中で安全に過ごす手立てをしたうえで、安全に過ごせる生活習慣を学校の中で学ばせることもこれからの「新しい生活」をしていくためにも必要だと思います。


子供のサイン

「新しい生活」が始まるとき、子供の中には、不安からサインを出す子もいると思います。早いうちに気づきサインをキャッチできれば、よりそって見守ってあげられると思います。

いつもと少し違うなあと思ったとき、ちょっと手を止めて、話を聞いたり、抱きしめてあげれば、安心するということもあります。

いつもと違う例として
 ・元気に学校に行っていたのに、行き渋りをする
 ・朝起きにくい
 ・食欲がなくなってきた
 ・表情がとぼしく、反応が鈍くなっている
 ・集中力が短い
 ・体を動かすのを、おっくうがる
 ・注目してもらいたくて、悪ふざけをする
 ・弱いものをいじめる
 ・叱られると、ふてくされてすねる 等

子どもの変化を見て、心配したり、不安になるかもしれませんが、この例を叱る材料にするのではなく、まずは、じっくりお子さんの様子を見守って、どうしてそうなっているのかを考えてみてください。

お子さんの話の中から理由が見つかるかもしれません。

それでもわからないときは、学校での様子をきいてみるのもいいと思いますし、よくよく見ていると普通に戻っていて、たいしたことなく自分で解決していることもあります。あまり心配せず見守ってみるのもいいと思います。

私の書いた例で、心配事が増えないことをねがいますが、心に留めておくのも大切かと思い書かせていただきました。


20200529 油絵


【編集担当より】
6月からいよいよ学校が始まります。また企業もテレワークが終了し出社されるご家庭も増えることかと思います。好む好まざるにかかわらず、新しい生活様式に馴染んでいくことが必要ですね。紫外線も強い時期になってきますので、皆様ご自愛くださいませ。

前回の油絵は、自画像ではなかったようです。ツッコミ待ちなのか毎回油絵が添付されています(もちろん息子は華麗にスルーします)。そろそろ油絵の題名をつけてもらえると、解説しなくて済むのですが。

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