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カイコ入りハンバーガー

小学校の授業で飼った事がある人も少なくないだろうカイコ。
カイコは人間によって品種改良された虫であり、昔から人間の手によって育てられてきた。周りには天敵が存在しない為、成虫は飛べないし、幼虫はすぐに吹き飛ばされてしまうほど軟弱だ。それ故、絶滅を防ぐ為にカイコの放飼いは禁止されている。

カイコと言えば繭を作った蛹を茹で、絹糸(シルク)を採取した経験が人によってあるかと思う。
そんなカイコが食品として出回っているようだ。

近年、食糧問題や環境問題の解決に向けて昆虫食の市場が急激に成長している。昆虫食は食糧不足を解決するだけでなく、動物性タンパク質も豊富、飼育コストも低いというメリットがある。

今回、表参道にオープンした「シルクフードラボ」はその名の通り、プロの料理人と共同で開発した蚕料理を提供している。

蚕が入ったハンバーガー「シルクバーガー」は蚕の蛹と牛肉が半々で使用されたパティを使用。価格は単品で1100円。

蚕を食用として選んだ背景として、日本がこれまで蚕を育ててきた技術が確立している事からチョイスした。
上記でも述べたように、蚕は人間の手によって育てられてきた虫。飼育コストを重視してきた昆虫食にとっては都合が良い。

この記事に対して、様々な意見が述べられていた。

ハンバーガーのパティにしてしまうとカイコ映えしないので、一層のことデザートのトッピングにした方が話題性としては良いような気がする。
イナゴは食べられるけど、蚕はちょっとなぁ。。。
なにがいやだって、蚕の動いている感じが脳裏に焼き付きすぎて…。
イナゴはどうなんだってなりますが、生きているイナゴを見るよりも食べる方が先だったので先入観なく食べられたんですよね・・。
何にも知らずに食べた方がきっと違和感なく受け入れられる。

などなど、やはり日本人にとって昆虫食を受け入れるのは難しい印象。特に蚕に限っては小学校で飼った経験がある人も多い。その時の蚕を想像しながら食べるのは抵抗があるのかもしれない。
味は分からないが、少なくとも「蚕」というワードを聞かずして口にした方が受け入れやすいのかなと思う。

日本に在住していると食糧危機を感じる事はないが、世界を見渡すと昆虫食や人工肉といった物を必要としている。もちろん裕福な日本人が無理して昆虫食を食べる必要はないし、勧めるのもおかしな話だろう。

だが、世界の課題を解決しようとしているフードテックは注目すべき物だ。嫌々虫を口にしたら海老みたいだった、というように味自体はそれ程不評ではない。人類を遡ると、タコを食べた人がいるから、ここまで食べる人がいるのだ。現時点で自分は食べたいとは思わないが、数十年後にタコと同じように食べてる習慣を想像しても面白いと思う。

#面白い #ニュース #テクノロジー #経済 #フードテック #環境問題  

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