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過度な練習をする前に

こんにちは♬
ついにファンヒーターを出しました。
いつもなら犬たちがファンヒーターの前に集合するのですが、何故か今朝集合したのは私の布団でした・・・。
布団に敵うものなし!


昨日こんな記事を見かけました。

ジストニアに関する記事です。
ジストニアとは、正式には「フォーカル・ジストニア」という病名で、スポーツ選手や音楽家などで過度な練習を続けたことにより手指がこわばったりすることのようです。
実際、私も知人に何人かこの症状を持っている方を知っています。

詳しい内容は上記記事を読んでいただくとして、

でもこの記事に書いてあることはジストニアに当てはまる人、というより全ての楽器演奏者に知ってほしいことがたくさん書いてあります。

(以下引用)
FTSD予防について重要なこと
FTSD予防について、重要なことは2つです。すなわち、
・過度な練習を避ける
・選択的で正確な動作
つまり、脳に負担の少ない練習をしようねということです。
訓練は省エネをもたらしますが、つまり、訓練する前は、まだ省エネシステムが確立されていないということ。省エネシステムが確立されていない状態で頑張ると脳に負担を強いるので、
新しい曲や難しいフレーズの練習は、
はじめは頑張らないということが大事なのです。

そして、「イメージトレーニングはきわめて有効」とありますね。

これ、日々私がレッスンの時に言っていることなのですが、まずきちんと「頭で理解する」っていうことが大事なんです。
やみくもにできないフレーズを何十回練習してもできるようになりません。
まず、

・音名で歌える(言える)
・運指を理解している
・音名を言いながら指を動かす

ということができると、脳内が整理されるので楽譜を見ることから指を動かすまでが直結します。
これができていないと、「楽譜を見る→音名を判別する→運指を考える→どの指を動かすかを指示を出す」という段階で脳が判断していくので、どうしても動作が遅くなります。
ひとつずつをしっかり覚えてしまえば、「楽譜を見る→指を動かす」となるので余計な思考がなくなります。

管楽器はこれにプラスして、
・アーティキュレーションで歌える
・どんな息を出したいかをやってみる

というのがあります。

楽器を実際に触る前に(もしくは音を出す前に)これをやっておくだけで驚くほどパフォーマンスは向上します。

これ、子供の頃に教わったピアノの練習の仕方なんです。
右手を歌いながら左手を演奏するってやつです。
同時に違うことをするために脳内を整理する作業です。

子供の頃にやったことですが、結局はこれが基本なので、大人になってもこれをやっています。
私は楽譜を書いたりしているシーズンはあまりたくさん楽器を練習できないので、譜読みをしながらこの作業をしています。
お風呂の中とか、運転中とか、フレーズを歌いながら指を動かすというトレーニングをするだけで、ほぼ実際音を出した時に形になっています。

めちゃめちゃ効果あります(笑)

よく生徒さんにも言ってるんですけど、
何回も間違えながら「あーもう!」って言いながら練習するのって全然意味がないんです。
かえって、それを音に出してしまうことで間違える自分をイメージしやすくなりますし、うまくいかないものを身につけてしまいます。

「正しいものを、繰り返し」練習するのが身につくための最短コースなんです。
だから、そのために事前準備をしておくことが大切なんです。

何度でも言いますが、

音を出すことが練習じゃないんです。

音を出すまでの準備で全てが決まります。

難しいフレーズであればあるほど、音を出さずにきちんと脳内整理してから音にしてみる事がとても大切だと思います。

もちろん、それができた後は存分に音を出して練習ですよ♬

ではまた、ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬