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使い捨てカイロで水域浄化!-ホテルが取り組むサステナブルアクション

京王プラザホテル札幌は、“シリワール” を共通言語として、私たちが事業を行う上でなくてはならない大きな3つの柱である、①地域社会・お客様、②自然環境、そして③従業員それぞれに寄り添い、サステナビリティ活動に取り組んでいます。

 シリワールとは

“土地” を意味するアイヌ語「シリ」と、“土地の個性”を意味するフランス語「テロワール」を組み合わせた京王プラザホテル札幌オリジナルの造語です。
北海道の様々な魅力のうち、特に、私たちがお客様に是非味わってほしい、伝えたいと考える北海道の魅力のことを指します。

今回は3つの柱のうち、使い捨てカイロを再利用した「②環境」に寄り添う取り組みについてご紹介いたします。

使い捨てカイロに着目した背景

私たちはこれまで、愛すべき北海道の自然環境に寄り添う取り組みをはじめ、日頃から地域の価値向上、地域内経済循環を目的とし、3つの柱に沿って様々に取り組んできました。これらの取り組みが評価され、2023年3月に、日本ホテル協会「社会的貢献に対する会長表彰」において優秀賞を受賞いたしました。

表彰状と表彰式の様子

この受賞をきっかけに、もっと私たちにできることはないかを模索していた際に、この分野で先進的な取り組みをしていて、私たちと親交のあるホテルと様々な情報交換を行いました。
その中でご紹介いただいたことが、使い捨てカイロに使用されている鉄の粒は、水を浄化する作用があること、そして使い捨てカイロの回収は地域の皆様にご協力いただいて、一緒に取り組むことができること、です。

この取り組みをご紹介いただいたとき、社内だけの取り組みで完結させるのではなく、地域の皆様や北海道内外のお客様にご協力いただくことで、「宿泊施設という概念に捉われず、多様な機能を果たす都市空間の<広場>でありたい」という私たちの創業時からの想いにマッチすると考えました。
さらに、身近な地域だけではなく、日本各地・世界にも視野を広げて、持続可能な社会の実現にも貢献できると考えました。

そして、2023年4月より約一ヶ月間、1階ロビーの一角に、使い捨てカイロの回収スポットを北海道で初めて設置しました。

ロビーに設置した回収BOX

集まったカイロの量は...…!?

今年は例年以上に暖かい日が続いたので、いくら北国・北海道とはいえ本当に集まるかどうか不安でした。正直なところ、社内からも懐疑的な声が…。
しかし、そんな心配もなんのその、海外(東南アジア方面)や北海道外からお越しの多くのお客様が回収BOXに入れてくださいました。
また、地域にお住まいの方で、私たちがこの活動を始める以前から既にご存じだった方が、それまで集めていたカイロをわざわざホテルまで持ってきてくださいました。

そしてBOX設置から約一ヶ月という短い期間ながら、集まったカイロはなんとダンボール約3箱分!!
ご協力いただきました皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

集まったカイロ

集まったカイロは私どもで責任を持ってこの活動を全国的に展開している、Go Green Group 株式会社の物流センターに送ります。

Go Green Group 株式会社は使用済みの使い捨てカイロを加工して、汚れた川や海に投入することでヘドロを無害化し水質を改善する「Go Green Cube」という商品を製造・販売しています。
このキューブは豊かな光合成細菌により光合成を活性化し、水生生物にとって理想的な水圏環境を維持することができます。 兵庫県内のゴルフ場の池で行われた実証実験では、週に1回、広さ1600 ㎡ の池に20㎏のキューブを投入すると、40 ㎝ほどあったヘドロが5ヶ月後に4分の1に減少したという結果が示されています。

Go Green Group 株式会社が提唱する世界の水をキレイにする 4 ステップ

今後の意気込み

私たちは、5月に入り、一定基準を満たす環境にやさしい取り組みを自主的に行っている事業所を「さっぽろエコメンバー」として登録する札幌市の制度において、最上位であるレベル3の事業所として登録されました。
この制度は、札幌市が環境に配慮した取り組みの輪をさらに広げ、地球を守るよりよい環境づくり、まちづくりを目指すために制定したものです。

今回のカイロ回収は、春先という時季も時季で、非常に短い期間かつ告知もそこまでしていなかったにも関わらず、本当に多くの方からご協力いただくことができました。
「さっぽろエコメンバー」の目指すまちづくりにもあるように、こうしたサステナブルアクションは一社、一業界、一地域…にとどまらず、輪をさらに広げ、皆様と様々に協力して、情報交換をし合いながら、よりよい社会をつくっていきたいと考えています。
引き続き、ともに歩みを進めましょう!


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