20240322_領主の戦争と国王の戦争について学び考えたこと_ゲームチェンジの世界史_紹介と感想40
はじめに
こんにちは、Keiです。
今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。
参考書
この度、参考にした本は
『ゲームチェンジの世界史』神野正史
です。
内容と感想
前回の記事では"国民主権がゲームチェンジを引き起こす"までの部分を読んで感じた事を書きました。
今回の記事では"第2段階「国王の戦争」"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。
内容
人類史の中で戦争もいくつかの段階に分かれている。
第1段階は中世までに行われていた戦争で、"領主の戦争"と呼ばれている。"戦を起こす"のも"前線で戦う"のも"戦を止める決定権を持つ"のも"戦後の受利益"も全て領主だった。領主は荘園(領地)経営に支障を来さぬよう戦は農閑期に行い、農繁期が近づいたり備蓄が付けば戦争は終わりに向かって行った。このころの戦争は、"領主の利益のための手段"にすぎなかったため、"雌雄が決するまでトコトン戦う"ことはせず"形勢が決したら傷が浅いうちに和睦する"のが普通だった。
近世に入り主権国家が生まれたことで、戦争の形態も第2段階の"国王(or 貴族)の戦争"に変化していった。絶対主義の国が常備軍(国王直属の私兵軍団)を保持した事により、戦争の期間が農閑期に縛られる必要が無くなった。更に、軍隊は戦争に勝ち、敵国から賠償金や領土を奪った時に初めて"利益"が出るという特性があるため、恒常的に戦争が起こるようになった。結果として戦争が恒常化・長期化することになったが、本質的な"形勢が決したら傷が浅いうちに和睦する"という点は変わらなかった。
感想
戦争の段階の違いについて復習できる良い機会になりました。第1段階の"領主の戦争"と第2段階の"国王(or 貴族)の戦争"の異なる点と共通する点を知ることができ、勉強になりました。また、戦争の形態が国の在り方に応じて変化しているという点は学びになりました。
領主の戦争では戦争を止める理由が多かったという点は重要だと思いました。戦争そのものは人同士で命を奪い合うものなので、止める理由が多いという点は良い方向に働くような気がしました。国王(or 貴族)の戦争の時代になり、戦争が恒常化・長期化しても"形勢が決したら傷が浅いうちに和睦する"という本質的な部分が同じだったことにより、無駄に大きな被害を出さずに済んだのだと思いました。少なくとも"雌雄が決するまでトコトン戦う"よりは被害が少ないと思います。時代が進むにつれて、被害が多くなる形態を辿っていったことは悲しいことだと思いました。
戦争に限らず、どんなものでも終わりを意識することはプラスに働くような気がします。惰性で続けることが減り、中身にも集中することで密度の濃い時間を過ごすことができると思います。自分の人生を充実させるためにも終わりを意識することを忘れずに生きていけると良いと思いました。
最後に
終わりを意識することで失敗による被害を少なくするだけでなく、中身にもより集中しやすくなると思います。人生をより充実させるためにも終わりを意識することは忘れずに生きていけると良いと思いました。
どんなことにも終わりを意識し、より充実した人生にしていきましょう!
どなたかの参考になれば幸いです。
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