プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違い

こんにちは。桂馬です。

下記で様々な情報発信を行っているので気に入っていただけた方はフォローいただければと思います。

本日は本業のプロダクトマネージャー・プロダクトマネージャーについて見解を述べたいと思います。

日本でもプロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーの需要が叫ばれ久しい。

毎年開催されるPMカンファレンスも年々規模が大きくなっているのがその証拠になるだろう(PMカンファレンス2019の公式サイト:https://2019.pmconf.jp/)

その需要の高まりの中で必ず議題に挙がる項目がある

「プロダクトマネージャーとプロダクトマネージャーの違いはなにか」

どちらも「PM」と略されることもあり、どちらも「マネージャー」であることから議論になることが多いのはよくわかるが、おそらく永遠に答えのない議論であろう。

■アジェンダ                            ①そもそもフォーカスするものが違う                 ②2つの役割を兼任すべきか、協業すべきか

①そもそもフォーカスするものが違う

PMBOKの定義によると「プロジェクトマネジャーとはプロジェクトの目標を達成するために母体組織によって任命された人をさしており、プロジェクトマネジャーはプロジェクト目的達成の請負人」とある。

極めて抽象度が高いが、「プロジェクト」を「プロダクト」に置き換えても結局は同じことである。要するに目標達成をするための責任者である。

そのための仕事に「要件整理」「タスクマネジメント」「リスクマネジメント」などを行うこともどちらも同じである。

では何が違うのか。


私はフォーカスする視点が決定的に異なると考える。


プロジェクトマネージャーは「課題解決における目的を整理、その目的を達成するために社内外の人・モノ・カネを最適にアロケーションし、課題解決に対してフォーカスをする」


プロダクトマネージャーは「課題解決の手段として、プロダクトの価値を最大限に引き出すために、エンジニア、デザイナーなどと協業し、プロダクトによる課題解決能力を最大限に引き上げることにフォーカスする」


もっと簡潔に言えば、プロジェクトマネージャーはWhyにフォーカスし、プロダクトマネージャーはHowにフォーカスをするということである。

プロジェクトマネージャーの視点ではプロダクトにおける課題解決はHowの1つでしかなく、プロダクトマネージャーの視点ではWhyはプロダクトの価値提供の1つでしかないのである。

小規模な企業や企業の中で行われる小規模プロジェクトではこれらが1対1の関係になることはあるが、それなりの規模の企業で行われるものは基本はn対nの関係になることが多い。

■プロジェクトマネージャーの視点

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■プロダクトマネージャーの視点

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Whyに対してHowはいくつもあり、それらを束ね最適なスケジュール・リソースでWBSを引いていき、課題解決を行うのがプロジェクトマネージャー

プロダクトが持つHowといくつものWhyを結び付け、プロダクト全体の課題解決能力=パフォーマンスを高めるのがプロダクトマネージャー

私はこの棲み分けが明確であることが理想だと考える。


自社においてもプロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーは肩書や部門としては区別されている。

しかし、実情を見ればWhyを整理できず、「システム化・自動化」だけを考えてクリティカルでないHowを依頼するプロジェクトマネージャー。

Whyの本質が分からず、ただ作ることが目的となっているプロダクトマネージャーがほとんどである。

両者の境界線が曖昧なためにうまく協業できていない。協業しているように見えてWhyHowの立ち位置が混在したり、逆転したりしていることもよく見受けられる(「手段が目的化する」現象)


そもそも彼らは協業するべきなのであろうか。

実際、私は自社内の立ち位置はプロジェクトマネージャー兼プロダクトマネージャーである

協業ではなく、1人でWhyを考え、Howを洗い出し関連部門と連携しつつ、Howの1つであるプロジェクトマネジメントも行っている

果たしてそれがあるべき姿なのかどうかは、次回の投稿としようと思う

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