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普通のサラリーマンが、アートプロジェクトを主催しはじめたお話 <後編>

前編では僕の「アートとの初接点から、PJパートナーとの出会いまで」を書かせて頂きました。ご覧くださった方、ありがとうございます。

後編は、ここから「第1回イベントの方針が固まるまで」をご紹介します。

アート文脈のお話や、気持ち・想いベースのお話は僕の得意分野ではない?!と思いますので、noteでは今後も極力「ビジネス文脈」「僕の思考回路の棚卸し」にフォーカスして書いていきたいなと思っています!

コロナが突然やってきて・・・

僕は不動産デベロッパーで働いているので建築・不動産が大好きです。愛しています。
そんな不動産業界も、ご存知の通りコロナの影響で壊滅・・。
ホテルの稼働率は一桁台、飲食店も・・・と悲しい状況に。

またPJパートナーの吉見さんもコロナの影響で決まっていた個展がなくなってしまい・・・(前編の後段で記載した通り、この頃には僕もアートへの関心が高まってきてます!笑)

図2

そこで吉見さんと相談をはじめました。
コロナだからこそ、【不動産×アート】を掛け合わせて何かできないかな?
収益をうまくあげて、その収益を寄付できるようなスキームにできたら理想だよね。

給付金何に使う?!

そんなタイミングで「10万円/人、給付金を頂ける」というニュースが!
嬉しいんだけど、企業勤め(すぐには給料下がらない業界)の僕は思いました

あれ、この10万円の価値って、僕と吉見さんで一緒なのか!?

そして、多分当時の独身サラリーマンたちはこう思った方も多いでしょう、

この10万円、一部でも何かor誰かのために使えないかな・・・

というわけで「10万円」をキーワードとして吉見さんと企画を立ち上げイベントを開催することとしました。

【10万円をキーワードとしたイベント】
 ①僕の給付金10万円をイベント費用の原資とする
 ②来場者に10万円を意識して消費頂く

画像2

                         (吉見紫彩:tartan #1 -5)


もちろん少しでも多くお金を回したい・・というのはありましたが、赤字イベントを実施することは持続性の観点から絶対NG!
ミニマムコストで最大の成果が必要!という強い思いがありました。

後日詳細記事アップしますが、①の10万円の使途は「出展作家への謝礼」です。 
2万円×6作家=12万円(※2万円はどんなにイベントが失敗しても確実に入場料・作品売上で回収できる前提でスタート)。逆にいうとこれ以外の出費は限りなく「0円」に近づける必要がある、というかなり特殊な企画となりました。

そしてそのふんわり10万円を具体化していくにあたって・・・
まずはターゲット層に20名以上ヒアリングして以下の仮説を固めました!

イベント実施にあたっての仮説&方針

<仮説>
・ご来場頂く方の想定はとにかく「僕みたいなサラリーマン」
・来場者は「10万円を何かに使いたい」と思っている
・STAY HOMEが長すぎて、家に”初アート”が欲しいと思っている
・入場料制としても”1,000円程度までは気にしない”層
・そしてそういう人は「何となくアート興味あるけどよくわからなくて
 これまで触れてこなかった」
前編で書いた僕みたいに)
・ターゲットが"アートに慣れていない方”なので、購買率は低い

上述のキーワード・仮説に基づくと、我々が開催するイベントは、

<方針>
・場所使用料不要(成果報酬型)の会場が必要
・入場料1,000円/人をメインの収益源とする
・「アートに触れたことがない」人も「アートって楽しい」と思って頂ける
 ようにする
・「アートなんて買ったことがない」という層が気軽に購入しやすくする
・但しクオリティは施設・作品共に「誰が見ても素晴らしい」ものとする

めちゃくちゃざっくりですが、こんな感じで方針固めていきました〜

<第1回イベントの開催へ続く> 
「現代アートと出会う日at the hotel」の開催


※実は当初は「アートが一般家庭にもっと身近にならないかなー」という方面から考えていたので、アートの”試着事業”のような物を考えておりました。が、先行事例を見つけたり、梱包・運搬・保険などの面で課題が多かったのでこちらはお蔵入りに〜!
(そのうちnoteでその時のプレゼン?資料も公開しようと思います)

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