カルチャー部 2022年のふりかえり
あけましておめでとうございます!
年が明けてしまったのですが、カルチャー部の2022年のふりかえりをまとめてみました。
2022年は組織が大きく拡大し、グループ全体で2000名弱の規模になりました。そして国内外ともにグローバルメンバーが増加し、イベントや施策の英語対応が必須に。いろいろとアップデートが必要になってくる中で、取り組んできたことを書いてみます。
名古屋開発拠点・東海支社オフィス オープン
営業メンバーが働く東海支社と、新たに名古屋に立ち上げる開発拠点で、一緒に新オフィスをつくるというプロジェクトです。拠点の立ち上げはカルチャーの軸をつくる良い機会なので、毎回オフィスづくりとカルチャー面に関わっています。
開発・営業の責任者のみんなと「どんな拠点を作っていきたいか」「マネーフォワードの中で、東海のみんながどんな役割を担っていくか」などなど、ディスカッションを何度も重ねてつくった名古屋のカルチャーコンセプトは『Growth Engine』です。
名古屋のITを盛り上げていきたいという想い、地域との信頼関係をつくり、共創していきたいという想い、挑戦しながらみんなで成長していきたいという想いがこめられたコンセプトです。今回から、BX(Brand Experience)チームのメンバーにも仲間に入ってもらってコンセプトメイクを行いました。
立場や職種の違うみんながコンセプトづくりでビジョンを語り合い、ひとつの方向を向いていく瞬間がとても好きです。みんなを熱くさせるエンジンを、名古屋で育てていってもらえたら嬉しいです!
名古屋開発拠点長の長島さんの素敵なnoteもぜひどうぞ!
ベトナムでのカルチャーワークショップ
マネーフォワードベトナム(以下MFV)の組織もだいぶ大きくなり、ベトナム人のマネージャーも増えました。このタイミングで「あらためてカルチャーの重要性をみんなに伝えたい」という依頼で、2年ぶりにみんなに会いに行くことができました。
滞在中は、MFVのオンボーディング用のカルチャームービーに出演したり、MFVのCEOのEmmaと一緒にマネージャーに向けてカルチャーワークショップを行ったりしました。「マネージャーのみんなのカルチャーへの理解と温度感が確実に高くなった!」という声もいただきました✨
みんな積極的にカルチャーへの理解を深めようとしてくれていたのですが、違う国籍のメンバーに伝えるためには、まだまだ情報自体や伝えるための工夫が足りないなということにも気づきました。なぜこのValueなのか、なぜこのCultureなのか、もっと背景やエピソードを交えながらみんなに伝わるものにしていく必要がある、と強く感じる良い機会になったなと思います。(そしてCulture Deckの制作に繋がってゆく)
2年ぶりのHappy Hour開催!
4月末にはコロナにより開催できていなかったリアルでの社内懇親会、『MF Happy Hour』を2年ぶりに開催することができました!色んな方から「Happy Hourで社内の人と知り合えていたからまた開催してほしい」とラブコールをいただいていたので、Slackで開催を告知したときも大きな反響がありました。
実施にあたり、2年前と大きく変わった点があります。
ひとつめは「ウイルス対策」です。これまでは自由参加でしたが、事前応募制にして密集しすぎないように入場制限を行ったり、入り口に受付を設けて検温を行ったり、大皿に盛り付けるスタイルのケータリングではなく個包装になっているケータリングを提供したりしています。
もうひとつは、「グローバルメンバーの参加」です。日本語を話さないメンバーも楽しくコミュニケーションができるように、参加者のみんなには自分が話せる言語がわかるストラップをつけてもらいました。ハラルやベジなどのケータリングメニューも用意しています。
みんなでビンゴを楽しんでくれていたり、参加者のみなさんから「Happy Hourを開催してくれて嬉しい」という声を頂いたり、当日はとても盛り上がりました🍻初めてのことや考慮しなくてはいけないことが色々あって大変でしたが、実施できて良かったです!(運営チームのみんな、お疲れ様でした!)
10月にはハロウィン仕様のHappy Hourを実施し、こちらもめちゃくちゃ盛り上がりました🎃
マネーフォワード10周年
2022年、マネーフォワードは創立10周年を迎えることができました。
この節目に自分たちはどんなメッセージを伝えたいのか、BXチームのみんなと一緒にコンセプトをつくるところからスタートしました。
いちばん伝えたいことは、共に歩んでくださっているステークホルダーの方々への感謝の気持ち。そしてこれからも共に歩んでいきたいという気持ちです。どのように考えて施策に落とし込んでいったのかは、BXデザイナーのてらおがまとめてくれています。
カルチャー部は社内のみんなに向けた施策を担当しました。
感謝の気持ちとともに、リモートワークになり普段みんなでなかなか会えなかったり、組織が大きくなって社員同士のつながりを感じづらい中で、少しでもマネーフォワードで働く楽しみや喜び、そしてつながりを感じてもらえたらいいなと思って、10周年ノベルティを作成することに。
コーポレートカラーのオレンジのジュースと、ジュースを注ぐとロゴがあらわれるグラス、10周年の色んなロゴを散りばめたステッカー、そしてそれらを小さいバッグにいれてみなさんにお届けしました。創立記念日の5月18日には、オンラインでみんなでお祝いできました✨
カルチャーワークショップのトライアル
ValueやCultureは、組織の成長に合わせてアップデートしていけるように、元々解釈の余白を残して策定しています。ですが、組織の拡大につれてさまざまな解釈が生まれ、ときに齟齬が生まれる解釈になっていたり、違う意図で使われたりすることが増えていったりもします。
その解釈をみんなですりあわせられるような機会を作りたくて、副本部長以上のマネジメント陣の希望者と、カルチャー部が所属しているPeople Forward本部内で、カルチャーワークのトライアルを実施しました。
職種や社歴がさまざまなみんなの解釈をすり合わせることができたり、他の人の解釈に刺激を受けて自分の解釈がアップデートされたり、「会社のもの」という感覚だったValueやCultureを自分の仕事になぞらえることで自分ごとになったり、いい効果が生まれていました。(逆にマネジメント間ではあまり解釈の齟齬は生まれなかったので、メンバー間のほうが効果が高そう)
現在、Culture Deckを作成中なので、リリースにあわせてカルチャーワークを実施していきたいなと思っています。
オープンドア
緊急事態宣言などでなかなかオフィスに出社できなかった2年前、社内でたくさんのオンラインコミュニケーション施策が生まれました。その中で今も続いている企画のひとつが『オープンドア』です。CEOの辻さんと、経営陣をはじめとした社内メンバーとでざっくばらんに対談してもらい、視聴している社員からもカジュアルに質問できるオンライン配信です。
当初は「出社できない中でも会社への帰属意識やつながりが薄れないように、会社の方向性やいま考えていることを発信してほしい」という意図でした。ですが、続けているうちに「遠い存在だった経営陣のみなさんのキャラクターが分かって身近に感じられた」「オフィシャルな感じではなく、素で話してもらえるのが良い」という声を多くもらうようになりました。リモートワークという物理的な距離感だけではなく、組織が大きくなる中での経営陣とメンバーの距離を近づける効果もあるんだなと感じています。
最近好評だったのは、事業の歴史をふりかえるオープンドア。これまで社内では「昔話よりも未来の話をしよう」と過去の話をあまりしてこなかったのですが、ターニングポイントになったプロジェクトの当時の苦労や様子を語っていただいたことで、視聴していたみなさんから「今あるサービスの裏側にこんな想いがあったことに感動した」「プロジェクトXみたいでびっくりした」などなどたくさん感想をいただきました。
当時在籍していた人には昔話なのですが、新しく入社した方にとっては、マネーフォワードがどのように意思決定してきたのかを知ることができる機会で、そのエピソードには私たちのカルチャーが詰まっていることに気付かされました。このあたりも今後コンテンツ化していけたらいいなと思います!
グループ半期総会(6月/12月)
6月と12月にはグループ半期総会を実施。
6月の総会は「10周年」をテーマに、これまでの10周年を振り返るセッションや、これからの10年で行いたい事業アイデアをみんなから募って、発表してもらうセッションなどを行いました。
12月の総会は「Connect」をテーマに、総会のパブリックビューイングを実施したり、コミュニケーションアイデアをみんなから募って、発表してもらうセッションなどを行いました。CEO辻さんから10年後の「Money Forward Vision」の発表もあり、未来に向けて気持ちをひとつにすることができていたら嬉しいです!
総会の運営は、全社からメンバーを募集して行います。総会をアップデートし続けることができているのは、グループ会社や様々な部署から素敵なメンバーが応募してコミットしてくれるおかげだと思っています。
運営メンバー打ち上げの場で「総会に参加して感じたこと」を話してもらうのですが、それまでの苦労が全部吹き飛ぶぐらい最高の時間になっています。最初はそこまで前のめりじゃなかったメンバーが、総会に関わることでカルチャーがマネーフォワードの強みであると強く感じてくれたり、全社に対する当事者意識が高まったり、総会運営で得たものを自分の部署に持ち帰ってくれたり、さらに次回新しいメンバーを送り込んでくれたり...。総会本編だけではなく、運営もまたカルチャー浸透の場になっていることがとても嬉しいです。
さらに今年嬉しかったのは、運営メンバーが半期MVPを受賞したことです。(上期下期あわせて、半期のドメインMVP・全社MVPを合計4名が受賞✨)通常業務で高い成果を出しながら、さらに全社に対して貢献したいという気持ちを持っているみんなが受賞して、とても嬉しい!総会プロジェクトが全社貢献の場になっていることも誇らしく思います。
Japan Branding Awards 2022 受賞
日本最大のブランディング会社である株式会社インターブランドジャパンが主催する「Japan Branding Awards 2022」において、ブランディングを通じて著しい成長を収め、卓越したオリジナリティのある取り組みを行うブランドに贈られる賞、「Rising Stars」を受賞しました✨
自分たちのアイデンティティである企業文化への取り組みが高く評価いただけたことを大変嬉しく思います。カルチャー浸透がブランドというかたちで企業価値へ貢献できているということだ思うので、とても勇気をもらうことができました。
チームづくり
カルチャー部がやっていること・必要なスキルなどはよく「わかりにくい」と言われます。私自身もなかなか言語化できずにいたのですが、入社後にうまく力を発揮できずに悩んでしまう方もいて、大いに反省して腰を据えてチームづくりに取り組みました。
みんなと一緒にカルチャー部のミッション作り直す
それに基づく三年間のロードマップ作成
推進のために必要なスキルセット・マインドセットの分解
採用要件と評価基準への落とし込み など
加えて、抽象的なテーマに取り組んでいるので成果が分かりづらいという課題や、立ち上がりに時間がかかるため貢献実感を感じにくいという課題がありました。こちらも立ち上がるために必要な要素を整理し、小さく成功するサイクルを組み込んだオンボーディングプログラムを作っているところです。
という当たり前のことが後回しになってしまっていたので、チームを巻き込んで行えたのがとても良かったです。チームの大切さや偉大さを知った一年でした。退職したメンバーも含め、関わってくれたみなさん、本当にありがとうございました!
さいごに
2023年は、カルチャーのローコンテクスト化とオフラインのコミュニケーションが重要になってくると感じています。新しく入社されたメンバーや、グローバルメンバーに向けてのカルチャーオンボーディング。その手助けになるようなコンテンツやワーク。そして事業や部署を横断し、仕事をこえた関係性をつくれるようなコミュニケーションイベント。去年から動いているプロジェクトもいくつかあるので、しっかりと形にしながら、よりカルチャーの濃度を上げていく一年にしたいなと思います!
個人的には、カルチャーだけではなく、コーポレートブランド全般を担うことになりました。インナー・アウター両面から自分たちらしさをつくり、伝えていく役割へのアップデートです。まだちょっとびびっていますが、ワクワクするようなビジョンを描いて、みんなで楽しみながら素敵な会社をデザインしていきたいです。今年もどうぞよろしくお願いいたします!