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才能に気づき3ヶ月で大きく変化した女性の起業ストーリー

人は本来持っている翼に気づくと、想像もしていなかった場所まで羽ばたいていくことができる。

私は、その姿を見るのが何よりも好きだ。

ロンドンに住む彼女から、起業について相談を受けた時、ワクワクする気持ちを隠せなかった。
画面越しにもそのセンス、美意識、アート的な感性がダダ洩れだったからだ。

以前は日本でタレントやアナウンサーのスタイリストをしていたという話には納得しかなかった。
でも、その時点ではどこにもそのことは書かれていなかった。
何年も前の話だからと、思い出の引き出しにしまっていたようだった。

彼女は、前年から学んでいたセルフコーチングのセッションをしていきたいと考えていた。

でも、ビジネスを一度もしたことがなくやっていけるかどうかとても不安な様子に見えた。
私は彼女よりも彼女の可能性を信じた。

なぜなら、言葉の端々に「女性はどこまでも美しく輝ける」という確信が見えたからだ。
彼女は彼女自身よりもまだ見ぬクライアントのことを信頼していた。

問題は、誰もが感じる彼女の醸し出す魅力を、彼女自身が一番わかっていなかったことだ。
日本から遠く離れたロンドンからスタイリングするなんて無理だという不安も手伝っていたのだろう。

私はその思い込みを外してもらうために早速あるオーダーをした。
「今度プロフィール写真を撮るから、衣装選びを手伝ってくれないかな」
これがいつもの私のやり方。

案ずるより産むが易し。

すると、すぐにわたし自身では探せないような私にぴったりの衣装を探し出してくれた。
これについて的確に説明することが難しいのだけど、テイストからサイズから、まるで魔法のようだった。

きっと、彼女の頭の中ではもうその服を私が着ているところがイメージできていたのだろう。
丁寧かつスピーディな対応で、オーダーから2週間後には国際郵便で小包が届いていた。

私はこれまでにない気持ちで、カメラの前に立った。
その服は私の心を自由にし、体に動きを与え、友人が撮ってくれた写真をアップすると想像以上の反響があった。

その後、願ってもないような仕事が舞い込むようになっていった。

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このやり取りがきっかけで、日本とイギリスでもオンラインツールを使えば最高のスタイリングが提供できることがわかった。

彼女はコーチングを学び始める前からショップバイヤーをしていたりと、今のファッションに精通していて、ネットショッピングに関する知識も豊富だった。

国際郵便を使わずに、クライアント自身に国内のサイトに発注してもらえればより迅速に届く。

ネットに慣れていない人も安心して商品を注文できるアテンドは、この時代に喜ばれるだろう。

そして、単に衣装を選ぶことができるだけではなくて、理想の未来を共に描くコーチングスキルでクライアントが心からなりたい姿を叶えることもできる。

私はあるサービス名を提案した。
それが、ビジョン・スタイリングだ。

「なりたい私が叶う特別な一着」それを提供するビジョナリー・スタイリストとして彼女のビジネスとして発信していくことになった。

このプロセスは、ワクワクの連続だった。
細かいことを抜きにすれば神の計らいと思いたくなるくらいスムーズに事が運ばれていった。

次々にクライアントと一緒にビジョンを描いていく姿は、彼女の不安とは裏腹に爽快そのものだった。

誰しも、初めてのことをするのは緊張もするし完璧な準備などどこまでやってもありはしない。

すべては動きながら理想に近づけていくんだということを体験してもらった。
どんどん彼女自身が使命に気づき、輝いていくのが感じられた。

人はなぜか自分が自然とできてしまうことを見逃す。つまり、才能を活かさずに放置してしまうことがある。それが、自らの翼を見えなくしてしまう要因ともなっている。

そんな過程で、コンフォートゾーンを抜けるのに苦労した点があった。それが、「マイ・ストーリー」に取り組んだときのことだった。

彼女にも過去、心から苦しんだ経験があった。
それがあったから、セルフコーチングを学ぶことになり、人と深く関わる経験もできたのだが、苦しみの原因となった人との話を公開することを当然ためらった。

それはそうだ。
誰だって、心の闇を過ぎ去ったからといって公にするのは勇気がいる。
しかも、もし本人が見ることになったら…と考えると怖くもなるだろう。

それでも彼女は一気に書き上げたストーリーを公開に踏み切った。
私たちは何度も対話を重ね、誰かに遠慮するのではなく人生の主役でいることを彼女は決断したのだった。

ちなみに、彼女は普段ほとんど長い文章を書かない。
にもかかわらず、幼い頃からの記憶をたどり一生懸命言葉にしてくれた。

それを読んだ人はみんな共感し、最初から何もかもうまくいったわけではないことを知った。

国際結婚を果たした勝ち組としてではなく、悩みもがきながら人生を探究しているひとりの女性として尊敬の念を抱いた。
私もその一人だ。

こうして、高く見えていた壁を何度も乗り越えた彼女は今、日本にいるカメラマンと組んでスタイリング×フォトセッションを提供している。

彼女自身が本当にやりたかったアートスタイルのフォトが実現する日も遠くはないだろう。
ほら、もう私が想像していなかった空を飛んでいる。

女性たちの輝くビジョンを一緒に描きながら。

私がしたことはほんのきっかけに過ぎない。
彼女が元々持っていた翼に気づき、羽ばたくためのトレーニングをするお手伝いが少しでもできたのなら、こんなにうれしいことはない。

PLOFILE
東京生まれ
大学在学中から都内セレクトショップ立ち上げに携わる。唯一の社員として商売の基本を叩きこまれる。戦略会議が大好物で仕事が楽しくなってきた3年目に結婚で地方へ移住のため退職。
出産を機に関東へ戻るも復職できず悶々とした日々を過ごす。自分らしい働き方を模索する中で、やりたいことを全部仕事にしてみることを実践。
現在は、キャッチコピーやビジネスコンサルのセッションをオンラインで提供し、国内外の女性起業家の魅力発信をサポートしている。
「起業が初めてでも実践できる」伴走型コンサルが好評。

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