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短期間で世界観と納得感を生み出す。第三者承継コミュニティrelaysのクリエイティブ制作プロセス

事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」でプロダクトデザインをしているお塩(@oshiokeiko)です。

事業承継マッチングプラットフォーム relay(リレイ)は、「つぎ」の生業をつくる第三者承継コミュニティrelays(リレイズ)を始めました。
メンバー募集のLPリリースから約1週間で150名を超える方々にお申込をいただくなど、かなり注目されてます!

「relays(リレイズ)」には、第三者承継を通じて地域の明るい未来をともに作っていく事業者や行政関係者などを含めた、地域のキーマンの方が集まっています。
課題の共有や相互の助け合いなどを通じて、ひとつでも多くの成功を生み出すこと目指すrelays。私はこのコミュニティのロゴとLPをデザインしました。

https://relay.town/relays

今回は、ロゴを制作する上で意識した観点や進め方についてまとめています 。


❶いきなり作らない。まずは言語化し認識合わせをする

relaysはローンチイベント日がすでに決まっており、イベントツールの制作期間も踏まえると、ロゴにかけられる期間は約3週間ほどでした。
だからといって焦りは禁物。いきなり制作に入らず、relaysというコミュニティに込める想いや形成する要素を、relaysディレクターの藤本さん、経営層へのヒアリングを通して言語化し認識を合わせました。この期間で他社リサーチなどもおこなっています。

❷認識合わせした言葉を表現する単語を発散し、グルーピングする

ソリューション・バリューにあたる言葉を表現する単語を思いつくかぎり書き出し、グルーピングしていきます。

ひたすら言葉を発散し、グルーピングしていきます

❸グルーピングにラベルをつけ、 ラベルの世界観を表現しているクリエイティブをリサーチ

グルーピングした単語にラベルをつけ、そのラベルの世界観を表現しているロゴを色々と集めました。

❹共通表現をエッセンスとして取り入れる

参考イメージを収集していると自分のアンテナが立っているのはここか。と思える共通項が出てくるので、そこを新しいロゴへのエッセンスとして取り入れ叩き案を作り、経営層含めディスカッションしていきます。

最初の案。経営層含めディスカッションした結果、力強さを感じる左上の案をベースに進めることにしました。

❺立ち返る

ロゴの制作期限が近くなり、relaysディレクターの藤本さんと話していた時のことです。「こんなに力強くていいんだっけ…」という問いが生まれました。

最終に近い頃のロゴ案。右肩上がりで勢いを感じる表現をおこなっています。

relaysは第三者承継のムーブメントを引き起こす存在でありたい。そのために力強く牽引していく表現を。というところで突っ走っていたのですが、安心感やハーモニーを感じづらく、イケイケ系の人しか参加できない雰囲気が出てるかも。と立ち止まりました。
relaysの運営元となる株式会社ライトライトのミッションは「地域に光をあてる」。地域が大好きな人たちが参加しやすい雰囲気を感じられるように。とロゴを調整することにしました。

最終的な案がこちら。傾斜を前回より控えめにし「つぎのコミュニティ」というタグラインを円弧で入れることにしました。

ロゴに込めた想いを自分の口から説明し、想いを届ける

なんとかイベント前にロゴを仕上げることができ、よかった〜と思ったところ、弊社取締役の齋藤めぐみからslackが飛んできました。

え…まじか。。
というかイベントでロゴに込めた想い語ってる人そんなにいるっけ?
あまり人前は得意ではないので、うわーー….っとなりましたが、結果かなりよかったと思っています。

▼当日のスライド

イベント後、声をかけてくださる方がちらほらいて
「ロゴについてここまで想いを直に聞けたの初めて。ここまでこだわってるなんて株式会社ライトライトがコミュニティにかける本気度を感じた!」
と言ってもらうことができました。
デザイナーにとってはロゴに想いを込めるのは当たり前だし、最近はnoteでも"ロゴができるまで"という記事はたくさん公開されています。
ただ、直に伝える機会って実はあまりありません。

デザイナーも、もっと積極的に想いを伝える努力が必要なのかもしれませんね。

最後に

株式会社ライトライトでは、デザイナーもかなり活躍し表舞台に立てる環境です。ぜひ一緒にサービスを作っていきましょう!

relayのpodcastも爆誕してます。


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