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読書日記「時間は存在しない」という衝撃的なタイトルだが、中身もめちゃくちゃぶっ飛んでいて面白かったのだった。

最近はKindleで本を買うようになった。
理由は

1.本棚に入らないという理由で捨てることを妻から強要されない。
2.持ち歩く時に重さを気にしなくていい。(すっかり重い荷物が堪えるようになった)
3.買った本をなくさない、どこに置いたか分からなくならない、どのデバイスを持っていても、読んだところからまたすぐ読める

というメリットだ。
本という物性や、レコードという物性は大好きではあるし、それに携わっていたわけだが、ものによってはサブスクリプションというシステムもあいまって電子化のメリットがもはや、物性を上回っているように思う。

で、読んだのがこの本だ。

「時間は存在しない」とは、もう気が狂っているとしか思えないタイトルであり、内容としてもそのままだが、うすうす思っていたことでもあった。

最先端の物理学者の本なので、現状内容の1割も理解できないが(でも何度も読んで理解したいと思っている)、この宇宙にはビッグバンがあったからこそ、時間のような概念があるが、原子一つ動かない他の宇宙では時間の経過という概念はない。ビッグバンというものがある宇宙の方が特殊なのだ、とのこと。発想がパンク過ぎる!

それと時間は人の脳の中で作られる(ときにねつ造されながら)という考え方も痺れる。サピエンス全史にあった、人間の快楽、快感を脳内のドーパミンの放出に絞った話も超唯物的で面白いが、時間という概念も所詮人間の脳の中の産物だという発想には、徹底的な唯物的思想があって、これまた面白い、と思ったのだった。

なんども読んでまた感想を書きたいと思います。

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