奈良県奈良西警察署で拳銃の実弾5発が一時行方不明となり、県警が実弾を盗んだ疑いで同署の男性署員を取り調べたものの、実際には実弾は無くなっていなかったことが分かったとニュースにありました。
紛失されたとされる実弾は点検ミスで、あるにもかかわらず紛失と誤認されていたようです。
その署員は無実を主張したそうですが犯人と決めつけられ自白を強要されたとのことで、現在はうつ病を発症して休職しているとのこと。。。
とても気の毒であり、恐ろしいニュースです。
同じ警察組織でもこういった冤罪事件が起こっています。そして、強圧的な取り調べによる自白誘導という事実もまた明らかになりました。
こういった警察不祥事がニュースになることは、身内を庇う組織として、それほど割合が高くありません。なので、一般の事件はこの何倍もの冤罪がらみの事件があるのだと推測できます。
実際のところ、警察は犯人確保のメンツのためには見境がないのです。
経験して分かったのですが、警察は「ある程度の証拠」が上がった時点で犯人を決めつけ、それで自白しなければ、その人物が「犯人であると確定」するように証拠をでっちあげるケースが、実は沢山あるのです。
取り調べでもこの署員に対し「犯人はお前しかおらん」と断定形で言われたそうです。これは私も当時の刑事や検察官から言われました。まだ、第三者が犯行の可能性も残っている状況の中ででもです。
取り調べで強引に自白させるやり方や、違法収集証拠で身に覚えのない罪を着せられている現状が実際にあるのです。
今、私も弁護士先生と苦難に立ち向かっていますが、捜査機関が補強証拠を捏造し出したら、そこから無罪を勝ち取るのは至難の業です。
私の事件もそんな「後付け証拠」がいくつもあります。
なので、証拠能力を争うよりは、一つでも多くの矛盾をあぶり出し、証明力を潰す検証をしております。
幸いなことに私は、捜査機関の圧力に屈することなく、全面否認という形で裁判を迎えようとしておりますが、脅しに負け、自白していたら完全に敗訴すると思います。
こんな話もあります。
とある雑木林でボヤがあったとき、真っ先に消防へ119番した通報者が放火犯に間違えられ長時間警察に拘束され尋問されたり、コンビニ強盗の現場から指紋が出ただけで犯人に仕立て挙げられ、逮捕勾留。挙句の果てに起訴されるなど、そのような事例は数多くあります。
司法において「疑わしきは罰せず」という原理原則を貫く裁判官は、ごく少数と聞きます。大多数の裁判官は「疑わしきは有罪」という判決を出す現実があり、このことは絶対に変えていかなくてはいけません。同時に逃げ得も許してはなりませんので、正当な捜査と裁判がこの国には求められるのではないでしょうか。
そして、
大きな事件が次々と起こる昨今、マスコミも事実のみを正確に伝えることが重要です。事実を知らないコメンテーターのコメントも不要です。
そうしないと印象操作によって国民も間違った判断をすることになります。
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