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人生いろは 『ぬ』温温       人生きりぬけるにはぬくぬくが一番


寒い朝、きょうは予定がないので、布団の中で『ぬくぬく』と温まってゆっくりする。 最高ですよね。 旦那が引退して一番のご褒美はこれができることです。 
 
でも、ぬくぬく、ぬるま湯に浸かった暮らしはしてはいけないと、頭の奥底の言葉が聞こえませんか? 時間がもったいないから。 時間を無駄にしてはいけないから。なまけ癖がつくから。
 
ぬくぬくっていい音がするけれど、ちょっと気が引ける言葉、または否定的な言葉です。 でも、無理して漢字で書くと温温。 温もりは、暑くもなく、熱すぎず、寒くもなく、冷たすぎない、心地よい温度、または環境です。 
 
私の世代は、団塊の世代のすぐあとで、しらけ・新人類と言われていた世代。 団塊の世代とバブルの中間。 つまり、思いっきり働いたり、思いっきり消費と言う事から離れて、いつも第三者的に物を外から眺めていた世代です。 斜に構えて、クールがかっこいいという感じ。 でも、実はこれじゃいけない、兄貴/先輩たちに習って一生懸命邁進せねば。 全力疾走して、果ててみなくちゃ。 と思いつつ、経済は成長して、両親は私たちに自分が持てなかった自由と豊富を与えてくれている。 ひもじい思いもせず、好きなことは自由にできる、ぬくぬくとした居心地のいい環境で育ってきたんですね。
 
でも、時々、ぬくぬくとした心地よい環境の外がちょっと興味深い、何か違うことがあるかもしれない、そう思い一歩一歩外に踏み出してきたような気がします。 一歩踏み出して、すごくきついなと思いつつもチャレンジしている自分が誇らしい。そのチャレンジが面白い、ストレスもあるけれど、目標をこなして目的に近づいたらすごくうれしい。 
 
温かい/温い(ぬくい)は温度です。 熱すぎず、冷たすぎず。 でも、数値化されたものではありません。 人それぞれ温度の感覚は違いますよね。 お風呂の温度が一番の例です。 私の心地よい温度と旦那の心地よい温度は異なります。 また、自分が必至に一生懸命やっていても、ある人から見るとぬくぬくとぬるま湯に浸かって、努力していないように見える。 そして、自分の中でも以前はすごい努力だった事がいつの間にか普通になっている事ってありませんか。
 
そこで思うんです。 ぬくぬくとした心地よい環境は人によって違う。 その人の時間軸の中でも異なる。そして、ぬくぬくとした環境は周りの人のおかげでできている。 
 
私が一番大切だと思うことは、今、自分が『ぬくぬく』とした環境にいることをちゃんと認識し、感謝する気持ちを持つこと。  そして、いつも心の奥底に『ぬくぬく』の感覚持っている事。 ストレスで頭がいっぱいになった時、しまっておいた『ぬくぬく』を引っ張り出してそこに浸かって、リセット。
 
最後に、人と比べない事。世の波風にもまれながら進んでいく自分の人生、自分の『ぬくぬく』を大切にして、厳しい道をきりぬけていきましょう。

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