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中学生からの親子関係について考える

こんにちは、コウちゃんです。もう中学校の入学式も終わり、新しい担任やクラスメイトが発表されているでしょう。今回は、小学校から中学校へと上がり、親子関係をどうアップデートすればいいのか、「自立」をキーワードにお伝えしたいと思います。

①中等教育の最大の目的は「自立」

 中学校~高等学校での教育は中等教育に分類されます。小学校の教育の段階から1つ上の段階へと入っていきます。さて、皆さんは中等教育の最大の目的は何だと思いますか?

「良い大学」に入るため、「良い就職先」に就くための学力をつけるためですか??(特に中学受験をした方は多かれ少なかれ進学実績を重視して学校を選ばれているので、前述のように思われている方が一定数いると感じます。)私は断じて「NO」と言えます。

教育の根本的な目的自体が子どもを独立した個人として「自立」できるよう導くことです。人間には様々な社会システムがあり、学歴とかキャリアとかに目が向いてしまいますが、自然界の動物が子どもを育てる根本の意味を考えてみてください。自然界でその子が自分で生きていく術を身に付けるためですよね。人間の場合は、社会の中で自分の力で生きていけるようにするために教育をするのです。学力や学歴などはその手段の1つでしかありません。その子の「自立」を促していくということにベースにおいて、家庭での教育をしていくとよいでしょう。特に思春期「自立」に向けて子どもが身体的にも精神的にも大きく成長するとても大切な時期です。そのため、初等教育より中等教育では「自立」がより大きなテーマとなってきます。

② 徐々に保護者が子離れを

 子どもの「自立」を促していくにあたって大切なのは親子の距離感です。今まで子どもに餌をやっていた親鳥は子どもが巣立ちが近くなると、餌をこどもに与えなくなり、自分でとりにいくのを待ちます。自分で餌をとりに行き、獲物をとる技術を身に付けることを促すためです。人間の教育だって同じです。人間の場合中学校の時点では、経済的に独立するのが高卒で早くて6年後、大卒で10年後(実家暮らしが続く人もいますが)のため、まだ早いと思うかもしれませんが、思春期を通して子どもは経済的な自立より先に精神的な自立を果たさなければなりません。「あれこれ言いたい気持ち」や「やってあげなきゃこの子は出来ないという気持ち」を我慢して、子どもを「見守る」「観察する」態度を取りましょう。時間がかかっても、大人から見れば子どものやり方が最適のように見えなくても、まずは子どもが解決できることはまずは子ども自身に解決させましょう。それが出来なかった場合に、子どもの話に対して傾聴して「共感」してあげましょう。そして、「共感」してあげた後に、アドバイスや提案という形で子どもに助け舟を出してあげるとよいと思います。

③ 子どもの悩みは親の悩みではない

 学校は子どもにとって楽しい場でもありますが、人間関係や勉強などストレスもあります。子どもに学校生活で悩みごとが出てくる自体は自然なことです。その悩みを保護者が「共感」し受けとめてあげてください。ですが、その悩みの原因を親が排除してあげたり、悩み事態を解決するのは親の役割ではありません。かわいいお子様を助けてあげたい気持ちは分かります。悩みを無くすことが大切なのではなく、それを乗り越える経験を積ませて上げることがその後の社会で生きていくのに大切な経験になります。その支えに保護者がなってあげてください。家庭が子どもにとって居心地の良い場所であることは子どもの学校生活の安定につながります。



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