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ウィーン:おばあちゃんと若者が交差するカフェ -世界のまちづくり事例集-


ちょっと前に、友人がFacebookでシェアしていたBe my eyesという視覚障害者のためのアプリ。視覚障害を持っている人が、なんらかの事由でまわりをみてほしいときに、かわりにまわりを見てくれるサービス。ちょっと字面でいうと、、、なので、百聞は一見になんとか。サイト貼っておきます。




このアプリ、スウェーデンに住んでいたときに現地でも話題(2017、2018年頃)になっていました。新しい情報って日本に入ってくるのがどうしても時間差があったり、英語だけだったりすると探せなかったり、なかなか伝わりにくいところもあったりする。コロナ渦もあって、なかなか海外の情報が入ってこないですよね。(海外のまちづくり事例ってポートランドも多め。)



なので、自分が滞在していたころに見つけたヨーロッパのまちづくり事例をみなさんのお役に立つかも、いや立たせる笑 ために少しずつ紹介しますね。 参考にしたり、説明資料にしたり、アイデアのもとにしたりしてください!


2017年、日本で話題になった注文を間違える料理店



海外に行く前に、ちょっと日本に寄り道。
2017年、注文を間違える料理店の取り組みを見たときになんていいイベントなんだ!って思いました。人が持っている弱さ、いや、弱さも「強い人からみた弱さ」なだけだから、特性や個性っていいたい!認知症という個性をふんだんに活用した料理店。注文を間違えてもいいやん。そのことにも寛容になりながら、その場を楽しみ姿勢、そして料理も。



得意なところとか、みんなでまかせあえたらええやん、間違いにも寛容で。そしたらみんなが嬉しい!っていうのが満ち満ちたモノを感じました。


そんな注文をまちがえる料理店から感じた寛容さ、嬉しさの雰囲気が満ちてるカフェがウィーンにありした。2018年に訪れました。



通称、グランマズカフェ: the old and the youngの交差点


正式な名称は、VOLLPENSION(年金で生活をしてる人)。そう、従業員がおばあちゃん、おじいちゃん、なんです。(あと若者)
日本の駄菓子屋みたいなところを想像することなかれ。






超絶おしゃれ!オーストリア在住の友人に聞いたのですが、退職して暇を持て余しているおばあちゃんやおじいちゃんの得意なところと、若者の世代コミュニケーションのギャップを埋めるたり、老人と若者が一緒に働くビジネスとして人気を集めているとのこと。




人気の秘密は、とにかくおじいちゃん、おばあちゃんに癒される。内装は、おしゃれなんだけど、どことなく帰ってきたよ〜っていう感覚になり、カフェにいくのとは違うリラックスのできる場所。オーストリアも核家族化が進み、おじいちゃん、おばあちゃんに会うのも年に1、2回なのかなと妄想しました笑


(おばあちゃんの隠し撮り、パチリ)



おじいちゃんがもともとパティシエだったりして、料理もおいしい!この「得意」を活かしてカフェを営業するスタイル。おばあちゃんはお皿を運んだりしてコミュニケーション。でも、計算は苦手なので、計算が得意な若者がレジを担当したりする。


(もっとおいしそうに撮りたかった〜。)



お互いの「できない」ところをカバーしあう、「できる」を活かしあう。なんかこういう働き方って、人間らしくていいなって。老人って社会からどことなく分断させられてしまう見方もあるけど、一緒に、お互いの個性が活かされる関係ってあらためてステキ。働いている若者だって、世代を越えたコミュニケーションをすることで自分の視野を広げることに役に立ってるみたい。



できないところをディスって、できるところ妬んだり、競争社会だとあったりするじゃないですか。それよりか、助け合う「共生社会」の方がやっぱりいいよねと感じさせてくれるでした。




グランマズカフェの記事は日本語でも出てるのですが、ちゃんと訪れて書いているのは世界の台所探究家の岡根谷三里さんの記事でした。こちらもあわせて読んでいただければ、魅力がさらに伝わると思います!(もちろん、ぼくも訪れていて、写真も全部自前です〜!)

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