荒井ケイゴ

誰もが生き生きとして、違いに寛容である社会に関心があります。そのために、人の内面や他者…

荒井ケイゴ

誰もが生き生きとして、違いに寛容である社会に関心があります。そのために、人の内面や他者とのコミュニケーション、サステナブルな社会システムを研究・実践したい。前職は、公務員、中間支援組織での事務局長。両退職後、スウェーデンへ留学。「サステナビリとリーダーシップ」の修士課程卒業。

マガジン

  • 主夫から見える世界

    フリーランスと主夫のバランスにどぎまぎしながらも、感じたこと考えたこと見えてきたことを綴っています

  • スウェーデンで見つけた学び

    スウェーデンのブレーキンゲ工科大学院の学びや気づきをまとめてあります。 コースは「Master in Strategic Leadership towards Sustainability」サステナビリティとリーダーシップに関することです。持続可能性、SDGs、リジェネレーション、リーダーシップ、対話などに関心がある人におすすめです。

最近の記事

  • 固定された記事

私のお仕事表(2022年11月版)

今日はマジメに自分の仕事について書きます。育児も落ち着いて?きていることを願いつつ、仕事も幅を広げていきたいです。 さて、ざっくりいうと自分は「場づくり」を扱っています。1対1のときもあれば、30人くらいの人数でも行います。ワークショップデザインやファシリテーションが主なスキルの名前にはなるのですが、その汎用さから、どんな事業やプロジェクトや形態でも、どこかでマッチするところがあります。 一方で、どんなこととマッチするのか想像しにくい。また、アウトプットが「形なし」なのが

    • 自分の内側を外側にZineしたい話

      言葉がでてこない 5月に引っ越しをした。名古屋から群馬にやってきた。 2016年に仕事を辞めてから、住んだ場所はフィリピン、山梨、スウェーデン、オーストリア、鹿児島、名古屋、群馬‥‥‥ 怒涛の移動生活に疲れている。 30数年、大学以外ほぼ地元に住んでいた。自分にとっては信じ難い生活だ。 「風」的な生活になって7、8年は経った。板についてきたのだろうか。 仕事をやめ、留学し、旅をして、結婚をし、子どもが生まれ、育児をしている。流れるままにフリーランスで仕事をして、引っ越し

      • 藤井風になぜこんなに「ゆれる」のか

        みちてゆく、をきいて。 僕にはおばあちゃんの遺言がある。 「股関節だけは柔らかくしておけ」だ笑 おばあちゃんは94歳まで生きて大往生だった。 すごく学びが好きで、ニンテンドーDSの漢字ソフトをやりすぎて、目の病気になったりしてた。 ローマ字ができれば英語ができると思っていて、毎日ローマ字で日記を書いていた。 ティッシュがいえなくて、テッシュっていってた。そのことが恥ずかしいことを孫にはいえなかった。 遊びに行くと必ず帰る前にリポビタミンDを持っていけ、と持たしてくれた。

        • オキシトシンが足りない世界の片隅で

          フリーで仕事をしつつ、主夫として家のことをしつつ。 そんな生活を5年くらい。 子どものウンチが手についても 食べ物が床に落ちても ギャーギャーいわずにフキフキマシーンと化す それぐらい慣れてきた。 さて、いつぞやのニュースで夫の家事関連時間が1時間54分でうち育児は1時間?妻はその5倍くらいというニュースを見て驚愕した。そりゃ、繋がりや愛を感じて放出するホルモン、オキシトシンが足りない世の中だ。主に男性。 男性脳と女性脳っていうのはないっていう本を読んだ。けれど、環境の

        • 固定された記事

        私のお仕事表(2022年11月版)

        マガジン

        • 主夫から見える世界
          10本
        • スウェーデンで見つけた学び
          17本

        記事

          もたざるモノの物語はいつだってうつくしい

          いまだに少年ジャンプを読んでいる。 少年から青年を経て、中年になっても読んでいる。ほとんど空気のような存在だ。とにもかくにも毎週月曜日はユーウツな日ではなくて、ジャンプの発売日である。 歴代の名著を読んできて、好きなキャラクターが3人いる。 スラムダンクのメガネくん ワールドトリガーのメガネくん ダイの大冒険のポップ。ちなみにメガネはかけていない。 共通点がある。 主人公のようなパワーやステータスをもっていない。 スラダンのメガネくんは、パワーやスピードは平均的で補欠。

          もたざるモノの物語はいつだってうつくしい

          不安や恐れからはじまることに従うと、ロクなことが起こらない

          今年で関東大震災から100年。とある映画の興行がスタートした。 「福田村事件」だ。 正直、10年に一度あるかないのズーン映画で、noteにでも記録を残さないとモヤモヤがはれない。そして、自分としても人類としてもの学ばないといけないと思い、記す。 関東大震災が起こり、社会不安がましていった。人は、不信感や不安感を募らせ、その矛先は、日本に住んでいた朝鮮人に向けられた。メディアといえば新聞だけで、人々は流言飛語に煽られいった。結果、6000人もの人が殺された。その中には、日

          不安や恐れからはじまることに従うと、ロクなことが起こらない

          40代は色眼鏡を解いていく時期なのか

          今回は自戒の話。 着想は、鈴木大介さんの「ネット右翼になった父」から。 ちょっとネタバレも含むなので、読みたくない方は飛ばしてください。 タイトルからは、一般的で普通であったあろう父がネット右翼になっていく様を分析・ルポした、というストーリーを想像していた。ネット右翼の解像度は正直高くない。だから、なんとなくyahooニュースにコメントするのは実は中年が多いという話を、自分の中のネトウヨ男性に当てこめていた。中年は孤独感を感じている、だから、ネットの世界に見たいものを見

          40代は色眼鏡を解いていく時期なのか

          40代は不惑なのか教えてくれ。仕事と健康と家族のパラダイムシフト。

          仕事と健康と家族のパラダイムシフト、、、、大きいテーマだな。 ここ数年、3つのバランスの中で、長いトンネル感を感じてる。 そんな中で、友だちが執筆していた小川奈緒さんのお話がすごくフィットした。まずは読んでほしい。 助けてもらうには浅瀬で溺れるっていう名言がある。 深いところで助けて〜っていっても助ける方もより労力を使う。だからこそ、助ける意味とか理由が必要になってくる=腰が重くなる。 そして、私はおそらく溺れています、今。 深そうなところにいる、と見られる年齢になってし

          40代は不惑なのか教えてくれ。仕事と健康と家族のパラダイムシフト。

          即効性と遅効性は同居するのか

          バックパッカーをしていた頃の話。 モロッコにいた。青のまち、シャウエン。 ここに滞在していたときに、日本人の女性と結婚をしてモロッコと日本を行きしてるよっていうモロッコ人にあった。 新たな宿をはじめるっていうことで案内してくれたり、気が合ったので食事に一緒に出かけた。ちなみに奢ることになってたけど。 食事の席で、彼がいっていたことが忘れられない。 「日本の発展はスゴイ。もし日本人が今から全員、全員ずっと眠ったとして、モロッコが日本に追いつくのには800年かかると思う。」

          即効性と遅効性は同居するのか

          言葉での表現に伴走してくれる編集者さま、教えてください〜。

          主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら どストライクである。 著者が自分のアイデンティティを保つために、indeedのようなサイトで自分ができる仕事を検索するのに2時間かけていたっていうところに共感を覚えた。わかる、資本主義的な世界がメジャーな世界で、自分の価値がその評価軸の中でしか評価されない感じ。自分でもできるって感じることで自我を保つ。 いや、そもそもその評価軸だけに支配されすぎているのもおかしくね?っていう視点が抜け落ちるのである。 うまくいえないのだけ

          言葉での表現に伴走してくれる編集者さま、教えてください〜。

          Earth Companyに入ったよ、という話

          33歳で市役所を辞めてから、6年の月日が流れた。 その6年で、山梨→スウェーデン→バックパッカー→鹿児島→名古屋と目まぐるしく移動している。結婚・出産・育児というライフイベントも起こり、ずっとアクセルベタ押しな感覚が続いている。ずっと終わらないジェットコースターみたいな。 仕事のほうでは、「まち」から「人」にフォーカスが当たってきたように思う。海外から帰ってきた直後の鹿児島ではSDGs推進や総合計画づくりなど、これまでの「まち」文脈を活かしてきた。しかしながら段々と、スウェ

          Earth Companyに入ったよ、という話

          前提を問いなおすための「間」に、何をおくか問題

          吉田田タカシさんを朝日新聞のBeという紙面で知った。調べてみると、記事はわんさか出てくる。 吉田田さんの話からインスピレーションをもらったので、記録しておきたい。 吉田田さんの名前の由来は、ダダイズム。 ダダイズムって(僕は知らんかったけれど。)芸術やアートの文脈で、常識とか当たり前を疑って、破壊する。そして、解放する!みたいな感じみたい笑 でも、中身はわからないけど、常識や当たり前を疑うことだったり、そのことを前提としない、みたいな考え方って「対話」の世界にすごい近い

          前提を問いなおすための「間」に、何をおくか問題

          いやなことも自分の形がみえてくる機会

          どうやら、愛知では一時停止の取り締まりが強化されているらしい。 曖昧な基準にいかりを感じるし、そんな基準だと警察の信頼性を下げることになるかやめたほうがいいんじゃないかなって。まだ、くっきり違反が出るスピード違反の方がマシ。(そっちもやだけど笑) けど、この取り締まりのおかげで、自分の価値観がくっきりみえた。 まちがいだっていうジャッジのもと話がすすむ、っていうことに反応してる。それは、一生懸命にしていたことを蔑ろにされる行為で、一方的に罰を与えるっていう行為であったのだ。

          いやなことも自分の形がみえてくる機会

          「問題解決をしたい」と「対話」の距離

          最近、東畑開人さんの「聞く技術、聞いてもらう技術」を読了した。 東畑さんはもちろん「心理」という視点から、対話やきく、を語ってくれているのだけれど、どこもかしこも、うんうんとうなづくところばかり。 自分がリーダーシップやローカルの領域で「対話」という手法をしてみて、難しさを感じた部分に対して、アンサーをもらっているようだった。 これが全てかと思ったくらい。 きく、きいてもらうってその設定があって、はじめて発揮する。 むしろ、その設定を作るまでが一番困難なんだなって感じる。

          「問題解決をしたい」と「対話」の距離

          バトン

          高校生の頃から読んでいるワンピースが佳境を迎えている。ジャンプ+が社会人の時間をどんどん奪っていく。が、本当に大切なことが書いてあると、この年齢になってよく感じる。 もう一度読み返して、刺さるポイントがロビンの出生にまつわるストーリー。ロビンの母親がバスターコールの最中、ロビンにいうんだよね。 バトンは繋がないとなくなってしまうことになる。 このことがすごく腑に落ちる。とある街で起こってることが、やっぱりちょっとずつちょっとずつバトンが繋がってるんだなっていうふうに感じい

          チームのパフォーマンスを上げるには

          みなさん、こんな経験はないでしょうか。よくわからない案件が上から(上司またはさらに上の上司)ふってくること。 背景も聞かされず、とにかく目標数値だけを達成してほしいような落とす仕事。そもそも「なぜするのか」や「なぜ必要なのか」など意味を問うことはブラックボックス化。おとされた個人や部署にとってモチベーションが湧かないことは容易に想像できる。けれど「組織」というルールによって取り組まなければいけない。いやいやと取り組み出す、なんてことがあるのではないでしょうか。 例えば、会

          チームのパフォーマンスを上げるには