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私の経営道 株式会社西尾硝子鏡工業所 西尾智之

・経営理念はなんですか?

「お客様にとっての問題を解決して、お客様と共に満足し、その喜びを共有する。そういった生きた技術集団になろう」
これが私たちの経営理念ですね。

私たちはお客様に、地域に生かされているっていうことを前面に出して、その上に技術があるということを全員で共有して、我々の価値に変えていこうというのが考え方の基本ですね。

私たちは小さな町工場なので、大きい会社とまともに勝負してしまうと勝ち目がないんです。なので、どちらかと言うと大手の会社が目をつけない場所と我々にとっては非常に魅力的な市場、ルートがありまして、私たちはガラスという商売をしてますけども、機械でできる部分と、手加工というもののバランスをすごく大事にしたいなと。全てを機械化してしまうとこれはもう大手になってしまう。
かと言ってこの時代に全てを手加工というのもどうかなと。その中間ですね。その辺をいきたいという部分があるんです。

その手加工の部分にこそですね、実は差別化の要因があるのかなと。
やはり技術というのは人なんですね。

人の差別化というものを図っていきたいと。特にガラス同士を接着するという技術を、我々の一つの価値のある技術として日々研鑽しているところですね。

製造業の方だと分かると思いますけども、手の感覚っていうかね、触った感じとかそういったものが昔からありましたね。
今はどんどん機械化、数値化して代わっているものもあるんですけど、効率も大事だけれども、どこで差別化していくかっていうところは、会社会社によって違うなと思いまして、我々の世界では特にその部分が違うなと。

逆にすごく必要とされている部分もあるんですね。そういった人たちに対して我々はもっともっと強く必要されたいと。手加工というものはやはり会社にとってのひとつのアピールできるポイントかなと思ってまして、技術を進化させながら継承してきたいなと思ってます。

今私たちがやってるのは技術を伝えるというよりも、人間力を伝えていきたいなと。ベテランの職人さんが何もないときに試行錯誤していたそのプロセスっていうものが技術のベースにあるんですね。

今の人達はその上に成り立っていると。そんなことするんですか?とか、機械ならすぐできるじゃないかとか、そういう話しをすることも多いんですけど、何故こんなことにチャレンジしてきたかっていう。やっぱり人ですよね。

そこに注目していく形の物を伝えていきたいと。自分達の人間力が必ず商品に出てきますので、それが今後の差別化の要因になってくるんじゃないかなと思いますね。人で選ばないとダメですね。


・経営を志す方に伝えたいことは?

ミッションとか、パッション。
こういったものが一番大事じゃないかなと思います。
自分のありたい姿とか、生き方とかがまずベースにあるって事がとても経営のスタートや人間として生きていくも時に大事かなと。


・あなたの経営道とは?

「強くて愛される」です。


インタビュー動画はこちら↓

西尾硝子


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