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私の経営道 株式会社スリーハイ 男澤誠

・経営理念はなんですか?

私は二代目なんですが、父が創業したこの会社ではオレンジ色のシート状のゴムヒーターを作ってました。これは元々ある商材で、これを世の中にどう価値を見出して提供するか、みたいなことをずっとやったんですよ。

物を作る会社ではあるんですけれども、人に焦点を当てて、理念を作るというところで、私のほうが受け継いだ時に「ものを思う、ひとを思う」という経営理念を作りました。

物づくりをしている企業というのは技術とか付加価値を盛り込んでみたらとか多いんですけど、最終的に製品は人に渡るわけですね。そして製品を作るときに関わる仕入先さんも当然人です。私たちは仕入れ先さんと顧客の間を橋渡しをする循環役になっているんです。

その観点からすると人は外せないだろう。

つまり思いを循環させるためには、人を焦点に当てて物づくりをしていく。それが創業者の父がずっと思ってたことなんじゃないのかなと。


・経営を志す方に伝えたいことは?

いかに社員を主役にするということですね。社員が生産をし、あるいは顧客と対応をしてコミュニケーションを取りながら信頼価値を底上げしてるんですよね。

そこに社長の役目って何もないんですよ。

銀行からお金を借りる、クレームの処理で頭を下げるくらいですよね。大事なのは社員が出した成果に対して頭を下げてお礼をするっていうことです。

つまり社長はいつも引き立て役でいいっていうことだと思うんですよ。まさにバックリーダーっていうことかもしれませんね。

ジェットコースターってあると思うんですけど、経営スタイルとしては社長が一番最後尾に乗って、写真を前に乗せてるイメージなんですよね。みんなが楽しんでる姿を最後尾から見てるみたいな。先頭が怖いっていうのもありますけど、そうすると非常に関係性がうまくいくんですよ。

当然前にでてPRするっていうことも大事なんですけれども、会社の中ではする必要はないですね。如何にキャストを用意して、社長が監督になって社員が主役になっていくっていうのを描く。

だから会社の現場ってのは常に舞台というか、ステージなんですよね。結果とかアウトプットで評価しがちなんですけど、途中のプロセスがあってアウトプットをしているのでプロセスをきちんと見ていくのが大事だと思います。


・あなたの経営道とは?

「人生には必要な事しか起こらない」 

日常って色々おきますよね。仕事をやっているとお客様から色々言われたり、会社の中で誰かが喧嘩したりすることもあるわけですよ。そういうことって自分に課せられた後ハードルであって、そこを越えていかないといけないと思うんです。

避けて通りたいところかもしれないけれどもそこから逃げないっていうことですね。

会社も自分一人でやっているわけではないので、周りを見ればスタッフがいるわけで、社長がスタッフに相談してもいいわけですよ。ちょっと教えてほしいとか、アドバイスが欲しいとか。

そういう風にすることでまた組織が生まれていって、自分に課せられた問題が解決したりとか、ステップアップしていくとかですね。これは社員にも言っていることです。

小さい会社なので、できることはみんなでやろうというスタイルなんですよ。特に役割を決めず、野球で言えばみんながショートみたいな。サードの方にも回ったり、セカンドにも回ったり。守備範囲を広げていくようなことをしていかないと中小企業は残っていけないですよね。


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スリーハイ


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