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地方起業の課題=同じような志をもつ仲間を身近にもてるか。

先週のまちづくりホステルALAは、平日週末問わず、魅力的な経営者たちが入れ替わり立ち替わり来てくれて、刺激満載ウィーク

2年前に1万人の町で起業したぼく自身をはじめ、勇気をもって起業した、あるいは起業しようとする都農町の希少な若者たちにとって、生々しく、他では絶対聞けない一次情報にあふれていた。

一番大事なことは「仲間の存在」だと確信。

UDS創業者の梶原さんと、ご一緒いただいたフージャースホールディングス廣岡さんリクルートの出身。

お二人とも起業を前提に新卒入社した共通項があり、リクルートの最大の強みは起業家ネットワークだと。

先輩や同僚がつぎつぎと独立・起業していくので、「自分でもできるかも?」と、起業のハードルが下がることは間違いないようです。

先に起業した人たちの成功・失敗をすぐそばで見れるのは、自分でチャレンジする際、これ以上ないヒントになると。

これをいまの都農町に置き換えると、一番の課題だと痛切に感じた。

まわりに起業する人が圧倒的に少ない(ほぼいない)
経営者は2代目、3代目の人が多い
ゼロイチのリアルな話を聞くことが少ない。
そのため、いざ若者が起業しようとすると周囲から無意識に、保守的な抑止がかかる。

若者流出が大きな課題の町には、現状、大学も仕事もないわけで、独立・起業する人を増やさない限り、人口も経済も縮小の一途だと思うんです。

ここをなんとかせねば!と思いつつ。

梶原さんが、地元の若者に居酒屋さんで手ほどきしてた起業のコツを抜粋

1.情報収集・成功事例を調べ尽くす

情報は広く浅くでいいからとにかくたくさん
世の中の成功事例を調べ尽くそう。
エジソンもライト兄弟もベルも、
似た様な研究してた人は多かった。
発明はほぼない。紙一重である。
海外にも目を向ければまだまだ知らない事例は多い
逆に自分が考えたモデルで似た事例を探す
事例がなければそれだけ難しいということ

2.稼げるコツを分析する

成功事例を集めたらどうやって稼いでいるか分析する
往々にして稼げることとやりたいことは違う
起業してすぐやりたいことができるのはマレ
まずは稼げることに特化してお金を貯める
稼げることの延長上にやりたいことを重ねていく

3.本を読んで経営のコツを学ぶ

経営に必要なことは、昔から対して変わらない
松下幸之助の「道はひらく」は今でも有効
忙しくて時間がないからこそ本を読む価値がある
自分にあった経営者の考え方をまねる

4.自分の強みを活かす

成功事例や経営者の考え方に自分らしさを加える
20代はまだ強みが顕在化しないので強みの芽を探す
これまでやってきたキャリアをいかす
突然新しいことをやっても成功確率はさがる
複数のスキルを重ね合わせて強みにしていく

5.マーケットを広げる

1万人の町をマーケットにしたら成功確率は下がる
たとえば1万人規模の町で使えるFCモデルをつくる
リモート時代を活かして海外に進出する
これからは地方が直接、海外とつながる
同じ動画をつくるならドイツでつくる、とか

6.資金を調達する

やりたいことをやるためにはお金が必要
若いうちから、株式や不動産投資でお金を貯める
銀行や投資家はありがたい存在
自分の事業を客観的に評価してくれる
銀行や投資家を説得することは経営者としての力を伸ばす

7.仲間をつくる

自分ひとりでできることには限界がある
江副さんは採用の天才
自分と違う強みを持つ人を仲間にすれば力は倍増する
共感してもらうだけのビジョンや事業計画をつくる
自分は強みに特化する

8.まとめ


以上のことを意識しながら、日々励んだとして、個人的な経験では、だいたいうまくいかないもんです。

そんなときに、まわりがサラリーマンや公務員ばかりだと、リスクの高さばかりが目につき、どんどん孤立が深まります。

無意識に周囲に迎合していって、なるべくリスクをとらず安定した道を選ぼうとしていきがち。

そういった所与の環境に流されず、自分の身近な環境を刺激的な環境にどうつくれるか、がポイントです。

起業家が少ない環境では、そのことを嘆いてる暇があれば、自分から起業家がいるところを探して会いにいく、あるいは自分のところに来てもらえる仕掛けをする方がいいですよね。

偉そうなこと書きながら、この1週間で、自分が最近、いかに平和ボケしてきてたか思い知りました。

地域になじむことが目的化して新保守派になってしまってるんじゃないか、とか。いろいろ反省させられました。

小さなことでも革新を起こせるようなことをしない限り、ぼくらヨソ者起業家が存在する意義はありません。

これからも積極的に起業家が訪れたくなるまちづくりを目指します。


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