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競馬ブックの仕事 ~校正編~

競馬ブックの仕事紹介、今回は「校正」についてです👀
雑誌や週刊誌を出している企業ではおなじみの仕事で、みなさんも一度は聞いたことのある職業ではないでしょうか🤔
ということで、校正を担当しているYさんにお話を伺いました👂


週の仕事スケジュール📅

週の始まりは水曜日から。
まず、水曜日と木曜日の午前中は調教の入力作業があります。この2日間は追い切り日で量が多いのでヘルプ作業です。
最近では時計自体は自動計測のコースのものが多いですが、自動計測でもトラックマンが取材してきた併せ馬、4角位置取り、脚いろ、騎乗者などの情報を馬ごとに入力する作業をしています。

水曜日から日曜日まで、主な仕事は基本の仕事は出稿されてきたものの校正をして、必要な場所(最終的な形に作るところ)に渡す作業です。サーバーであったり、製作部署であったり、送り先が分かれています。
多種多様な原稿が出稿されてきます。
当日版では、レースごとの本紙の見解や厩舎のはなし、ポイント、直前気配、TMの予想コラムなど、WEB用では、週末の「TM直前情報」に上がっているコラム、各馬の次走予定などが入った「近況」など、少しずつではあってもまとまるとかなりの量になります。

ある程度は記事の担当がありますが、フリーで(担当が誰と決まっておらず、手の空いている人がみんなで)校正するものもあります。
週刊誌のもの、当日版(新聞)のもの、WEB用のものなど混ざって順不同で出稿されてきますので、締め切りの早いものや自分の担当のもの、時間のかかりそうなもの、など優先順を考えながら平行して作業していきます。

土曜日の午前中までは当日版のものが中心、土曜の新聞製作が終われば週刊誌の校正が中心になります。WEB用のものは随時。

日曜日の最後は特別登録と成績の処理が終わればおおむね終了です。
週刊誌は読み物・記事、成績に掲載するインタビュー・次走へのメモ、特別登録に掲載する本文や話・中間気配など多岐にわたり、それらを印刷開始までの短時間で校了しなければならない時もあります。
日曜日の午後はラストスパート、締め切り時間がこまめに設定されていて時間に追われることも。

校正後の原稿は赤印がたくさん👀

仕事内容🖊

週刊誌、当日版(新聞)、WEBの文章として世に出るものはほぼ、文章を書いた人以外に誰かが調べてチェックしています。
そのチェックをしているのが「校正」という部署です。
実際に部署名として「校正」というのがあるわけではないので、「チーム」といったこぢんまりした集団です。

とにかく調べて調べて調べつくす、というのが仕事です。

無駄な作業と思われることでも、結果的に間違いがなければそれは無駄ではない、と思ってやっています。
「間違っていない」ことを確認できた、ということです。
どこまでその確認作業をやるか、というのは時間との戦いでもあります。
私が入社した当初はまだ手書き原稿も多く、別部署で手入力したデータと原稿との突き合わせ作業がありましたので、今以上に時間と手間が必要でしたが、今はPCで入力した原稿をそのまま送っていただけるので、ずいぶんいろんなことが短縮されたと思います。
短縮された分、以前よりも「調べる」「確認する」作業は増えていると思いますが、調べる環境も整っているので、調べやすい、確認しやすい、というのは助かっています。
ファンの方に提供している「競馬ブックweb」のコンテンツも、私たちが仕事で使って「こういうのがあるといいな」と要望して追加していただくこともあります。

競馬ブックに入社した理由👂

もう20年以上前のことですが、もともと競馬が好きだったので週刊誌に募集が載っていたのを見つけて、「これは!!!」と思って応募しました。
地元は競馬場が近く、小学校の春の歓迎遠足は毎年競馬場でした。6年間通いました。
地元にいた当時はそれ以外で競馬場に入った記憶はありませんが、競馬場の前の道を通って習い事に行ったりして「競馬場」を身近に感じていたと思います。
大学で関西にきてから、競馬中継を見るようになって、友達や先輩と時々京都競馬場や阪神競馬場に行ったりもしました。毎週のように競馬場かウインズへ足を運ぶようになったのはある騎手のファンになったのがきっかけでした。もう彼も調教師さんです。

それと、「校正」自体にも興味があって、高校生の時には漠然と「雑誌の編集者になりたい」と思い描いていました。
大学時代にアルバイトで模試の校正をしたりして経験を積み、就職活動でも新聞社、出版社をメインにしていました。ただ、東京の出版社の壁は厚く、卒業時には就職できませんでした(卒業を延期して2年チャレンジしたのですが)。
卒業後は、たまたま目にした京都のある塾の校正バイトに応募し、テストやテキストの校正をしていました。1年くらいたったところで競馬ブックの募集を見かけた、という感じです。
母親からも「応募するだけしてみたら」と言われ、後押しされた気持ちになりました。感謝しています。
関西にいながら継続して校正の仕事が見つかって、縁があって採用されて、私はすごくラッキーだったと思います。


仕事で大変なこと、やりがいを感じるとき👀

競馬の仕事なので、最大でも1週間という比較的短い単位ですべてをこなさないといけません。
「時間との戦い」が一番大変なことかなと思います。
競馬をファンとして楽しんでいた時も1週間、1年間が早かったですが、
仕事としてかかわるようになってからはより一層、そう感じます。
とことん調べつくすのが仕事、ではあるのですが、その限られた時間でどこまでやるか、というのは永遠のテーマです。

「校正する」という作業はどこまででも続き、終わりがないと思います。
特に数字や統計などは何度見直しても「これで合っているかな……」と不安に思うこともあります。
時にはトラブルに見舞われ、いつもしている確認作業ができないまま締め切り時間を迎えてしまうこともあり、そういう場合は念のため、時間を過ぎてからも確認作業をしたりすることもあります。

やりがいを感じると一番思うのはやはり、間違いを指摘して感謝された時です。
中には「確認するほどでもないかな、大丈夫かな」と思うことも念のため、と思って聞いてみると実は間違っていたということがあります。
「ありがとう」「助かった」と言ってもらえると「聞いてみてよかった」と思います。もちろん、間違いはないに越したことはなく、なんにも修正がない、という時もあります。
「調べて調べて調べつくしたぞ」と思って、結果、間違いがなかった、という時も達成感があります。マイナス(修正あり)でもプラス(修正なし)でもどちらも、やってよかったと思える、そんな仕事だと思います。

トラックマンなど表に出ている方と違って裏方の仕事ですが、充実感は十分得られる仕事です。

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