1【何も無い時代】
2020年コロナ禍の始まった頃にfacebookで確かやり取りされていた"ブックカバーチャレンジ"お友達の人となりが垣間見れて、面白いなぁと思っていたけど、私の中ではなかなか整理出来ずにいた。
noteで #人生を変えた一冊 が始まったので、この機会に上げてみることにした。
1冊目
壷井栄さんの『二十四の瞳』
瀬戸内海の小豆島に赴任した若い先生と12人の子どもたちの物語。
終盤に同窓会の部分を持って来てあるところを印象的に覚えている。
若い先生と子どもたち一人ひとりと織り成す物語が、とても尊く胸を締め付けられた。
当時、その本を手にして、将来先生もいいなぁと少し思った本。自分の同窓会に行った時にはいつもこの本を読んだ当時の想いを思い出す。
先生って職業は本当に大変な仕事。
でも、大石先生のような接し方があって初めて尊敬され、思い出されるのだろうなと思う。
何も無い時代、心と心を通わせた師弟が得られたものは何物にも変え難く尊いものであっただろうといたく作品に傾倒した。
中学までの教育が国力ではないかと、恥ずかしながら最近気付き、それはその人の学力の基礎であるから、頭の柔らかい吸収力もある本当に大切なその時期に誰と出会うかは大事なことだと我が子を見ていても思う。
その時期に出会った『二十四の瞳』はとても印象深い本。
実は、一番思い入れのある自分にとっての最初の本は椋鳩樹の『白いなみ白いなみイルカが行く』この本は、小学生の時、兄の担任の下地先生にいただいた本。下地先生は若い臨時採用の先生で、情熱の塊のような先生だった。当時、目がまだキラキラ光る私たちに映る先生はしっかり覚えていて離れない。
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