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いつしか僕も君を追い越して

フジファブリックに出会ったのは高校3年生の頃、バンドをやっていたクラスメイトに教えてもらったのがキッカケだったと思う。その不思議なメロディの数々にすぐ魅了された。四季を歌う曲たちが特に好きだった。今でも季節の変わり目に必ず想起する。


大学生になったらライブも行ってみたいと勝手に思っていた、その年の12月24日。急逝の報せに酷く驚いた。29歳。

その後、ライブを様々な形で決行し、ギタリストの山内さんが歌うことを決めて続けていく様子をなんとなく気にしてきたけれど、今夜の『MUSIC BLOOD』で改めて、志村正彦を失ってから12年が経とうとしている事実に衝撃を受けた。自分が29歳になったときは志村さんに追いついたなぁと思ったし、30歳になったときには追い越したなぁと少なからず思ったのにね。

『夜明けのBEAT』のMVを見た当時、チラつく彼の面影になんとも言えない気持ちを覚えたけれど(あと森山未來のダンスが凄く良かった) 彼を大切に思いながら昔の曲も新曲も鳴らし/生み続けているフジファブリックは凄いなと思うし、音楽の教科書に『若者のすべて』が掲載されるといったニュースには志村正彦への高評価を再認識する。

ものすごいファンだった訳じゃなく、ただ4人時代の曲を辛うじてリアルタイムで聴けていたというだけなのだけど、改めて歴史と継続する凄さを感じたし、これからも細々とでも聴いていきたいなぁと改めて思いました、というメモ的な話。


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