ボンボ

初めまして。40年の中学校教員を経て、3年間の専任生徒指導と17年間の学年主任を務めま…

ボンボ

初めまして。40年の中学校教員を経て、3年間の専任生徒指導と17年間の学年主任を務めました。カウンセラー資格も取得し、生徒から多くを学びました。これから週1回、30記事でその経験と知識を共有します。有料記事です。よろしくお願いします。

最近の記事

令和の中学校月報⑨地方公立中学校のファシリテーションの取り組み。課題たくさん

近年、中学生の間でSNSやインターネットを通じたトラブルが増加しています。これらのトラブルは、些細な言葉の行き違いから深刻ないじめ、さらには社会的孤立にまで発展することもあります。私たち教師も、こうした問題に対処する中で、生徒自身が自ら考え、互いに意見を交わしながら合意を形成する力の重要性を痛感しています。 そこで、今回の授業では「ネットを使う上で一番大事にしたいこと」というテーマを設定し、ファシリテーションを通じて生徒同士が対話し、合意形成を目指す活動を行いました。この取

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    • 令和の中学校月報⑧伝統的体育大会から「達成感・充実感」を重視した取り組みに。

      はじめに体育大会は、これまで多くの学校で勝敗を競う場として位置づけられてきました。しかし、現代の教育においては、ただ勝つことよりも、生徒一人ひとりが達成感や充実感を得られることがより重要視されています。この達成感は、努力の過程や仲間との協力を通じて得られるものであり、勝敗だけに焦点を当てる従来のやり方から、学級全体の一体感や生徒個々の成長を促す機会として再考する必要があります。 この記事では、体育大会を通じて、生徒たちが主体的に学び、協力しながら成長できる新しいアプローチに

      ¥400
      • 令和の中学校月報⑦中学生の「メンバーシップ」の育成

        はじめに 近年、教育現場では「リーダーシップ」の育成が重視されてきましたが、現実にはリーダーだけが活躍するのではなく、集団全体が協力して目標を達成する力が求められています。そのため、「メンバーシップ」という新しい視点が注目されています。リーダーだけでなく、すべての生徒が集団の一員としての役割や責任を果たし、協力し合うことで、学びの質が向上し、豊かな学校生活を送ることができるのです。 本記事では、私が教育現場で実践してきた「メンバーシップ育成」の取り組みを通して、生徒たちが

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        • 令和の中学校月報⑥傾聴を使い、生徒の自立を促し母子分離を図る。

          1.はじめに中学生に自立心を育てることは、彼らが将来に向けて成長し、社会で成功するために欠かせません。しかし、保護者の過保護な対応はその自立を妨げることがあります。本記事では、教育現場で傾聴の技法を活用し、過保護の影響を克服しながら、生徒の自立を促すための取り組みについて解説します。短期間の取り組みでしたが、傾聴を通して中学生女子と母親の母子分離を果たすことができました。具体的な事例を通じて、傾聴がどのように信頼関係を築き、問題解決を支援し、生徒の成長をサポートするかを探りま

          ¥400

        令和の中学校月報⑨地方公立中学校のファシリテーションの取り組み。課題たくさん

        ¥300
        • 令和の中学校月報⑧伝統的体育大会から「達成感・充実感」を重視した取り組みに。

          ¥400
        • 令和の中学校月報⑦中学生の「メンバーシップ」の育成

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        • 令和の中学校月報⑥傾聴を使い、生徒の自立を促し母子分離を図る。

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          令和の中学校月報⑤発達障害非行の取り組みの明暗 少年院までの過程

          はじめに中学校、警察、家庭裁判所が連携して非行に対処する中で、適切な理解や支援が提供されるかどうかが、非行の再発や更生において決定的な役割を果たします。この記事では、二人のケースを通じて、どのように対応の違いが彼らの人生に影響を与えたかを探ります。一人は支援を受け、更生の道を歩むことができた一方で、もう一人は適切なサポートを得られず、悪循環に陥ってしまいました。これらの事例から、発達障害を持つ非行少年に対する社会や学校、家庭の役割について考えます。 1.非行に対する中学校・

          ¥400〜
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          令和の中学校月報⑤発達障害非行の取り組みの明暗 少年院までの過程

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          令和の中学校月報④外国にルーツをもつLGBT不登校生徒の2つの困難

          1. はじめに日本の教育現場では、外国にルーツを持つLGBTの不登校生徒が増加しています。彼らは、性的マイノリティとしての孤独感や学校でのいじめに加え、言語や文化の壁にも直面しています。文部科学省の調査によると、LGBTQの生徒たちは全国平均の8.6倍の孤独感を感じており、特にトランスジェンダーの生徒は学校での男女分けに悩む声が多く聞かれます。また、外国にルーツを持つ生徒たちは、日本語の理解が不十分なために学習面での困難を抱え、不登校になるケースが多いことが明らかに

          ¥450〜
          割引あり

          令和の中学校月報④外国にルーツをもつLGBT不登校生徒の2つの困難

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          令和の中学校月報③ADHD生徒のハイパーフォーカスを引き出す

          「ADHD生徒がもつハイパーフォーカス」 1はじめにADHD(注意欠如・多動症)の子どもたちは、しばしば「落ち着きがない」「集中力が持続しない」といったネガティブなレッテルを貼られがちです。しかし、彼らには他者にはない独特の強みも備わっています。その一つが『ハイパーフォーカス』です。これは、特定の興味や課題に対して驚異的な集中力を発揮する現象であり、適切にサポートすれば学習や創造的活動において大きな成果を生む可能性があります。本記事では、ADHDの子どもたちがこのハイパーフ

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          令和の中学校月報③ADHD生徒のハイパーフォーカスを引き出す

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          令和の中学校月報②「境界知能生徒への取り組み」

          現代の教育現場では、さまざまな学習ニーズを持つ生徒たちが共に学んでいます。その中でも、境界知能(IQ 70~84)の生徒は、学業や日常生活で特有の困難に直面することが多く、特別な支援が求められます。本記事では、境界知能の定義と特徴、そして具体的な事例を通じて、教育者や保護者がどのようにしてこれらの生徒をサポートできるかについて考察します。適切な理解と支援を通じて、境界知能の生徒が自立し、社会で成功するための道筋を探っていきましょう。 1.はじめに1-1 境界知能とは知的障が

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          令和の中学校月報②「境界知能生徒への取り組み」

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          令和の中学校月報①「令和の日本型学校教育」をやってみた。

          現代社会の急速な変化と技術の進展に対応するため、日本の教育システムは大きな変革を迎えています。本記事では、「日本型学校教育」と「令和の日本型学校教育」の違いを明確にし、その実践事例を紹介します。過去の教育方針と現代のニーズを融合させ、新しい時代に適応した教育方法を探求する中で、どのような成果と課題が見えてきたのかを詳述します。これにより、未来の教育の方向性を考える一助となれば幸いです。思わず予定の2倍の文字数になりました。 1.「日本型学校教育」と「令和の日本型学校教育」1

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          令和の中学校月報①「令和の日本型学校教育」をやってみた。

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          自己紹介

          はじめまして、ボンボです。 この度、中学校教員として40年間勤めた末に、これまでの現場でのまとめ出す決意をしました。このブログでは、私の教育現場での経験や学び、特に非行や発達障害のある生徒たちとの関わりについて、皆さんと共有していきたいと思います。 教員としてのキャリアの中で、私は主に3年間専任生徒指導主事のあと17年間学年主任として多くの生徒たちと接してきました。教育現場では、さまざまな背景やニーズを持つ子どもたちがいますが、その中でも非行生徒と発達障害を持つ生徒たちの支援

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