ダンス体操解説2(ダウンのリズム編)
このnoteではダンス体操の動きをひとつずつ丁寧に説明しています。お腹の出たおじさんがいつのまにかウォームアップ体操とダンスの両方を出来るようになっている、そんな二刀流コンテンツです。準備運動としてだけでなく、これから訪れるクリスマスパーティーや年末の忘年会の宴会芸としてもご利用になれます。
このnoteに最初に辿りついた方は次の動画をご覧ください。これが出来るようになることを目指しています。
前回につづき、今回は5.ダウンのリズム59秒~を説明します。ダウンのリズムは、アップのリズムと並んでストリートダンスの中ではもっとも基本的な動きになります。このダンス体操の中では10秒にも満たない動きですが、実はとても奥が深いです。
動画サイトで多くのダンスの先生がこの動きの解説をしています。動画コンテンツは生身の先生から直接習うグループレッスンとは異なり、生徒のスキルに合わせて説明を調整することができないので、このコンテンツをご覧になる私の設定したペルソナ(腹の出たダンス未経験のおじさん)向けに私がひとつチョイスしました。
6分40秒の動画ですが、基礎的な動きをとても丁寧に説明しています。ゼロから始めるおじさんに向いています。
この動画を元にさらにカッコよくダウンのリズムを取ることができるコツをお伝えします。踊る前の準備体操です。
ダウンのリズムにメリハリをつけるのは上体の動きです。上体が伸びているときと屈んでいるときの違いが明確になることによって踊る本人のカラダが温まりますし、見ている人にも伝わります。
では、どのようにメリハリをつけるのかをお伝えします。まず、両脚を肩幅に拡げて両腕をピンと伸ばしてバンザイをしましょう。イメージトレーニングとして、その両腕がどんどん空に向かって伸びて天まで届く様を想像してください。そうすることで上体が伸びるのです。
天まで届いた両腕を今度はゆっくりと深呼吸をするときのように両側に伸ばしてください。このときに上体は伸びたままであることを意識します。ここでもイメージトレーニングとしてカラダの前と後ろに壁があって自分が挟まれて身動きが取れなくなっている様を想像してください。その結果姿勢が正されていきます。この動きを数回繰り返します。
腕を伸ばすことを意識しすぎていつのまにか呼吸が止まっていないか注意してください。どんなときでも呼吸を続ける心の余裕が必要です。
上体が伸び切っていることを意識することが出来たら、そのまま膝を折ってください。目線が低くなることで見える景色が変わることを確認しましょう。これは、カラダの動きにばかり捉われず心の余裕を生み出すためにやっています。ステージで人前で踊るときにも役に立つ心構えです。
上体が伸びたまま膝を伸ばす、膝を折る、膝を伸ばす、膝を折るを繰り返します。日常生活にはない動きです。まずはゆっくりやってみましょう。何となく雰囲気が掴めてきたら、ラジオやスポッティファイのお気に入りの曲を「何となく」聞きながらリズムに合わせて膝の曲げ伸ばしをやってみます。
ダンスでは足の動きと手の動きを同時に行うことが多いのですが、最初はこのように分解してカラダに馴染ませていくのがコツです。
さて、上体を伸ばしたまま膝の曲げ伸ばしをできるようになってきたところでひとつ動きを加えます。膝を折ったときに上体を屈める動作です。この動作の発想はダンサーによって異なるのですが、見かけ上は上体を屈めている動きは、肩甲骨を開いている状態でもあります。上記レッスン動画を参考にこのときに両肘を折って上げてみましょう。
この状態から今度は膝を伸ばして両腕は下します。屈めた上体を今度は肩甲骨を閉じるイメージで伸ばします。
これを繰り返すのがアップのリズムです。手の動き、足の動き、上体の動きを同時にやるのはたぶん難しいはずです。そのような動きは普段やらないわけですから当然です。文字にすると仰々しくなってしまいますが、これを何も考えずに自然にできるようになるまで練習してみましょう。
今までも何度かお伝えしているように、ダンスは楽しむものです。延々とダウンのリズムを何も聞かずに根性で繰り返すようなものではありません。ご自分の好きな曲を「何となく(これ大事)」聞きながらリズムに合わせてダウンのリズムを楽しんでください。これだけでも立派なダンスになっています。
次回はダウンのリズムに続くツーステップをご紹介します。ダウンのリズムの応用形の動きです。
これを読んだみなさんがハッピーになりますように。