人生初のクラファンを終えて
4/20~5/31までの約40日間、コスプレに関する事業を今後やりたいと思い、その視察におけるヨーロッパ渡航費用を募るべくCAMPFIREでクラウドファンディングを行った。
目標額は100万円、結果は見事成功に落ち着いた。
集まった約110万円の資金。しかしそれ以上に今回のクラファンを通じて得たモノ・私が知らなかった他人のキモチを知ることが出来たことの価値をとても大きく感じた。
"私が感じたことを共有することで、読んでくださった人の今後の行動がより良い方向に変わっていくかもしれない" そう思い、今回noteに記録を残すことに決めた。
(本当は渡航前に公開したかったのですが、間に合わずフライト中に文章を考えたりしてやっと投稿出来ました…)
上記は総支援金額の推移。
「どんな手を使ったんだ」「自分で入れたんじゃないか」と疑う人がいるかもしれない。
名簿を見せるのは個人情報的に良くないので証明するのは難しいが、1円たりとも私自身のポケットマネーでは入金しておらず、100%第三者からの支援での達成である。
この金額の推移は私の発信および他人に与えた熱量の推移を表しているように思う。
クラウドファンディングも、そしてビジネスも、「大きな情熱があり、それを周りに伝えることが出来たプロジェクトが成功する」そんなものを感じた。
クラファンを始めるまでの経緯
クラファンを始めたキッカケは2024年の年明け、会社の顧問とのMTGで色々言われた中で一番強く言われたのが「とにかくクラファンをやってみなよ」だった。
やろうと思った事がなかったので最初はポカンとしてしまった。
"クラファンは事業やプロジェクトを行うための資金調達の為にある"と私は思っていた。今後あれこれやりたいと思っていたことは色々あったものの、具体的にどのような事業を行うかを確定しきれてなかった状態でクラファンなんてやって良いのだろうかと正直躊躇した部分はあった。
よく私の周りのコスプレイヤー達が掲げているほしい物リストでさえ「欲しいものは自分で買うから」と存在しない可愛げのない人間なので、尚更クラウドファンディングを始めるに当たっての心理的ハードルは高かった。
10年近く前に同じような内容で100万円の資金調達に成功してヨーロッパへ行った事例がある事を顧問に教えてもらい、「この内容でクラウドファンディングを実施出来てかつ集まるなら私もいけるんじゃね?」と正直安易に思ってしまった部分がありつつも「今まで自分で稼いだ金で賄ってた人間が海外行きたいから支援してくれってクラファンやるのはどうなん。みんな支援してくれるものなのか…」と葛藤していた。
とは言え、"お金があるに越したことはないしとりあえずやるか"とやってみる事に決めたのだ。
「今後けぇこちゃんの活動を新しく知る人を増やすためでもある」と顧問から言われ、クラファンを始めるに当たってのハードルがより下がった。そういう利点に気付けたのもクラファンを始めたからこそだと思う。
クラファン開始、予想とはかけ離れたスタートダッシュ
クラファンをやるにしても「見てくれた人に刺さる」ページの作成を行う必要がある。
1月末~3月中旬までずっと海外渡航していたこともあり、クラファンのページを作るのにもかなり時間はかかった。幾度の修正を重ね、4月中旬にようやく審査が通り4/20から開始することに。
私の予想ではフォロワー数(数万)×1,000円で単純計算したら数千万円になるので、総フォロワーの半数が非アクティブだったとしても問題なく達成出来るのではないかと思ったが、案の定思うように伸びなかった。
顧問に「クラファン集まらないね」と何度も言われる度に"クラファンなんてしなければ良かった"と後悔し、辛くなった。"クラファンを達成しなくてもそれまでに集まったお金はもらえる設定にしてるからこのままでも良いかな"と正直思った。
しかし、"今後事業を行う人間がそんなんじゃ誰も着いてこないし成功もしない"、"公開前から楽しみにしてくれたり既に支援してくれた人にも申し訳ない"そう思った私は5月中旬から文章/サムネイルの変更・ビゴライブでの配信・告知の強化を行うことに。
そしてその時、ちょうどアイドル活動を始めた友人のファーストライブが行われるタイミングだった。
彼女も告知をしていたので存在は知っていて、行ってみたいなと思いつつ、そういうものはガチな人が行くべきものであって私がいくのは違うのかなぁと遠目に見ていた。しかし、その友人から「是非来て欲しい」と個別LINEで連絡が来たのだ。
"私が行っても良いんだ"と正直嬉しくなったと同時に、"私もクラファンの告知を個別に行うべきなんじゃないか"と思うように。
そこで、私のコスプレの活動を日頃応援してくれていると思う人のリストを作成し、最後に連絡した日が浅い人から順番に片っ端からメッセージを送ったのだ。既に自分でビジネスをやっている人には事業計画書も添えた。
これは私個人の問題にはなるが、長女ゆえに人に何かを依頼する/頼るのが心底苦手だったので、個別LINE等で支援を依頼するような [自分が苦手で今までずっと避けて来た事をし続ける] のは正直とても心苦しかった。心のモヤモヤが取れない、不安定な日々が続いた。
でも"私のやろうとしている行いは普通の人とは違った路線ではあれど、間違った事ではない"。そう自分に言い聞かせて色んな人にお願いをしたのだった。
そしてお願いをしてみると意外なことに「頼ってくれてありがとう」とむしろ感謝されることが多かった。
私が今まで思っていたような [人に頼ること]は悪いことではなく、むしろ嬉しいと良い方向に捉えてもらえる人が多いものだと気付いた。
"人に頼れなかった弱い自分"の殻を破り、過去の自分と決別が出来たこともクラファンを通じて私の中でとても大きく変わった出来事となった。
日に日に支援金は増えていき、目標達成の金額まで一気に近づいた。
既に支援してくれた方からは「もう80%行ったね!」などと連絡をもらうように。
そして締切1日前の5/30には目標金額の100万円に到達することに成功。ずっと続いていた言葉に表すことが出来ないような心のモヤモヤは一気に消え去った。本当に安堵した。
現在7月12日。ヨーロッパ渡航もちょうど折り返しとなり、色んな観点でイベント・コスプレイヤーさんの事を見て調査をしていますが今まで考えていたことが180度までは言わずとも60度くらいは変わり、「事業を始める前にヨーロッパへ来て良かった」と既に痛感しています。
改めて支援してくれた方々、本当にありがとうございました。
クラウドファンディングに興味を持った人へ
世の中お金を稼ぐ手段はたくさんあるし、それを探すのだってネットを介せばお金はほぼかからないに等しい。本当に良い世の中だと思う。そんな中やらない方がもったいない。[時間がない] [お金がない]なんて言い訳に過ぎないのではと。
今回私が行ったクラウドファンディングもお金を集めるための1つの手段であり、お金がないからという理由で夢を諦めていた人がいたのならば「クラファンという選択肢がある」という事を私の行動を通じて知って欲しいです。
ちなみに、手数料割引と無料コンサルが付く紹介プログラムのコードをもらったので、興味がある方は下記のリンクから参加してみてください(2024/08/31まで)
https://camp-fire.jp/referred-projectowner?code=RZG3ZK3I
そして、今回のクラウドファンディングに限らず、色々うまく行ってると「けぇこだから出来たんでしょ」と言われる事が多いがそれは違うと思う。
私だから…ではなく、それらは全て成果をしっかり出す為の正しい努力の方法を勉強したり詳しい人に聞いて、すぐ行動に起こしたから。
難しいのは行動する前にプライドを捨てる必要があったり、行動した後に周りの批判を浴びるのが怖かったり、そんな未来に対する不安や障壁がネックなだけなのではないか。
周りと同じであれば安心ではあるけれど、周りと同じが必ず正しいとは限らないし、どうせ何をやっても賛否両論あるのだから(勿論人道に反しない範囲で)自分の好きなことをやった方が絶対良い。だからこそ私の周りの人にもそうあって欲しいと思う。
今まで知らなかった応援してくれていた人の気持ち
配信を通して応援してくれる方と話していた時に「クラファンでしか応援出来なかった」「恩返しをする機会をくれてありがとう」というコメントをもらった事にはとても驚いた。
私は純粋に好きなキャラになりきって作品作りとしてクオリティを追求して行くのが大好きで、いわばコスプレをすること自体が私自身へのリターンであり、自分の人生のQoLを上げる"自分の為の行い"に過ぎない。
そんな風に活動していたからこそ周りが全く見えてなくて、私のコスプレ活動を見ている方からそんな風に思われていたことを全く知らなかったのだ。
今まで写真集とか出したこともなかったけれど、そんな声を聞いてからはコミケなどでブースを出したり、ファンクラブの設立・オフ会の開催も前向きに企画するようになった。これも私の中で大きく変わった部分だ。
また、個別に支援してくれた人の中には「リターンのない支援枠が欲しい」と純粋に応援してくれる人、「最後カッコよく決めたくて集まる様子を見てた」と見守ってくれた人もたくさんいたことにも大変驚いた。
こんなに私の活動を見てくれている人の存在、そして皆さんの温かさに気付けたのはクラウドファンディングを行なったからこそだ。
今だから言える、"クラウドファンディングをやって良かった"と。
このnoteを読んだ人に行ってほしいアクション
応援したいと思ったらすぐ行って欲しい。いわゆる「推しは推せる時に推せ」理論である。
クラファンが成功に終わってから色んな人から声をかけられた。その中で多かったのが「実は応援していた」という言葉だった。
こんな事を言うと反感を食らうかもしれないが、"応援してくれていたならクラファンをやってる最中に少しでも「応援の意思表示」が欲しかった"というのが正直な意見だ。
ここで勘違いして欲しくないのは【金額を支援することだけが応援のカタチの全てではない】ということ。
今だから言える話だが、"私がやっている事はもしかしたら周りから否定されているのかもしれない"とネガティブになる事が度々あり、告知のツイートをするのがとても億劫になってしまった事もあった。
しかし、そんな時に拡散の支援をしてくれた人の存在はとても大きかった。
投稿した内容へのいいねや拡散が "私1人じゃない" と。発信をもっと頑張ろうと心理的に支えてくれる大きな味方となってくれていた。
だからこそ事後報告ではなく、活動を踏ん張っている最中に支えて欲しかったのだ。
クラウドファンディングに限らず、日頃活動を応援している人がいるなら積極的に投稿へのいいねやコメントをしてあげてほしい。
これは老若男女や年齢関係なく、誰もが行う事のできるアクションだ。そしてそのアクションは必ず伝えた先の応援している人の今後の活動源になる。
ヨーロッパ視察後半に向けて
自費で行くのとは違って大人数の期待を背負って海外へ行くこと、皆さんの期待に応えられるかとても不安ですが、逆に良いプレッシャーを感じています。
私が今後何をやろうとしているかを知った上で渡航の様子を見てもらえると、客観的な意見は自ずと出てくると思うので、思ったことは些細な事でもどんどん私にメッセージを送ってください。
否定的な意見であっても歓迎です、むしろネガティヴな部分を改善すればより良いモノが出来上がるのだから。
今回のクラファンに限らず、今後もきっと金銭面だけではなく精神面でもみなさんの助けが必要になる場面がたくさん出てくるはず。
だからこそ今後もみなさんの力を借りて、そしてその力を何倍にもして私が物事を進めていきます。
応援しがいがあるコスプレイヤー兼起業家となれるようこれからも精一杯頑張っていくので、この後もどうぞ応援よろしくお願いいたします。
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