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#7 それは誰が聴きたいことですか?

GCDF講座第7回の記録。
この回は、前回のカウンセリング実技を録音したものを逐語録に起こしておき、その逐語録を元に自分のカウンセリングを振り返るという回だった。

6人チームに分かれてトレーナーがチームに1人ずつ付き、メンバー一人一人の振り返りをみっちり行なってくれる。

メンバーそれぞれフィードバックされる内容は様々だったけど、全員共通して問われたことがある。
「それは誰が聴きたいことですか?」
カウンセリングにおいてとても重要なことだと感じた。

私の本業は転職エージェントの法人営業。
顧客との打ち合わせではいつも、いただいている求人について詳細内容を確認したり、どんな人に応募してほしいか擦り合わせや調整を行なうことが多い。
限られた打ち合わせ時間の中で、話すテーマはほとんど固まっており、こちらが聞きたいことを聞いていくことが多い。

でもカウンセリングはそうではない。
何らかの悩みを解決したいと思って来ているクライアントに対し、カウンセラーが聴きたいことを聴いても意味はないのだ。
厳密に言えば意味がないことはない。でも遠回りだったり、クライアントの気持ちが離れていくかもしれない。
カウンセリングでは、クライアントが話したいことを自由に話せる環境を作り、クライアントのペースで、一緒に考えていくのだ。

言葉では簡単に思えるが、この「聴く」ということの難しさたるや。
割とスムーズに進められたなと思っていたカウンセリング実技は、私のペースでどんどんと進めている自己満足なものになっていた。
録音を聞き直すだけでも良いのかもしれないが、文字に起こすことで、繰り返し出ている言葉なども分かってより理解が進んだと思う。

ちなみに、講座では「聞く」と「聴く」を使い分けている。
カウンセリングでは「傾聴」、つまり「聴く」ことをするのだ。
私は個人的にこの使い分けが好きである。
カウンセリングは、相手の心に耳を傾け、気持ちを聴いていくものなんだ、と思うと、なんて尊い時間なのだろうと思う。

講座も折り返し地点。
最終回を終える頃、私は「聴く」ことができる人になっているかな。

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