見出し画像

病院広報記:ポスターはタイトルの見せ方次第

病院に掲示している手作りポスターでありがちなのが、例えば「市民公開講座」というタイトルを大きく出して、内容や日時、場所、対象者などがずらずらーっと書かれているパターン。

すでにその病院の「市民公開講座」の認知度が十分に高いのであればそれでも良いのですが、これから集客したいと考えているのであればポスターを掲示している意味はありません。

なぜなら、見て欲しい人は恐らくそのポスターを全く見ないからです。

ターゲットを明確化する

当院の市民公開講座のポスターも私が入職するまでは前述のような誰も見ないであろうレイアウトでした。また、これまで主に高齢者を対象とした疾患を取り上げることが多かったのですが、私が入職して企画した最初の講座は子宮頸がんをテーマにした内容で、明らかにこれまでとターゲットが異なります。

このままでは人が集まらない可能性があります。

そこで院内掲示ポスターのタイトルを「子宮頸がんって何だろう?」というものにして、40代くらいの女性が首を傾げているイラストを大きく使うことでターゲットを誰にでもわかるように明確化しました。

細かいことはWebサイトへ

また、ポスターにあらゆることを詰め込もうとして文字が小さく大量に書かれてしまっているものを見かけますが、あれも見た瞬間に読む気をなくします。

そこで、ポスターには必要最低限の情報だけを記載し、あとはQRコードを貼ってWebサイトへ誘導するようにしました。

本当に興味がある人はそれでも読んでくれるでしょうし、そこまで興味がなくても講座に関する最低限の情報はポスターから得られます。

あらゆるチャネルで発信

もちろんポスターを院内に掲示するだけではいけません。当院では以下のような形で情報発信しています。

・院内でのポスター掲示
・院内でのリーフレット設置、配布
・SNS(Twitter、Facebook)での定期的な配信
・近隣の老人福祉センターでのリーフレット設置
・関連診療科・病棟での医師・看護師からの患者さんへの周知
・院内アナウンスでの定期放送

時代はWebでの発信ですが、市民公開講座の場合は対象の年齢層が高いということもあり、紙媒体での発信も欠かせません。

当院では同講座の広報に関する予算はないので費用をかけずにできる範囲でやっていますが、もっと大々的に人を集めたいのであれば新聞広告やWeb広告などを検討しても良いかと思います。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?