長谷川 宏一

不動産業界、広告業界を経て、今は都市部の急性期病院で広報をしています。 元インハウスW…

長谷川 宏一

不動産業界、広告業界を経て、今は都市部の急性期病院で広報をしています。 元インハウスWebデザイナー、元Webディレクター、宅地建物取引士。 趣味は飲み歩きと、都会の散歩。猫を飼っています。

マガジン

  • 病院広報記

    病院広報の立場から感じたことなどをまとめました。

最近の記事

新型コロナワクチンを接種して副反応を実感

当院は新型コロナウイルス感染症の中・軽症患者を早くから受け入れており、ファイザー製コロナワクチン優先接種の対象となっています。 先日、私も一度目のワクチン接種を受けました。 私個人と同僚たちがワクチンを接種した際の主な副反応は以下の通りです。 ・接種した側の腕の鈍痛 ・頭痛 ・発熱 人によって差はありますが、腕の痛みはほぼ全員が訴えています。当日から翌日にかけて強い痛みがあり、腕をあげることができません。キツい筋肉痛のような痛みです。 寝る時も痛くて接種したのと反対側

    • 病院広報記:ポスターはタイトルの見せ方次第

      病院に掲示している手作りポスターでありがちなのが、例えば「市民公開講座」というタイトルを大きく出して、内容や日時、場所、対象者などがずらずらーっと書かれているパターン。 すでにその病院の「市民公開講座」の認知度が十分に高いのであればそれでも良いのですが、これから集客したいと考えているのであればポスターを掲示している意味はありません。 なぜなら、見て欲しい人は恐らくそのポスターを全く見ないからです。 ターゲットを明確化する 当院の市民公開講座のポスターも私が入職するまでは

      • 自己紹介

        はじめまして、長谷川 宏一です。都市部の700床規模の急性期病院で広報をしています。 私はこれまで3つの業界を渡り歩いてきました。不動産業界、広告業界、医療業界です。それぞれ全く異なる業界ですが、奇妙な縁でこれまで色々と経験させていただきました。 不動産業界 最初に勤めた不動産会社では主にインハウスデザイナーを務めながら宅地建物取引士の資格を取得し、重要事項の説明などお客様と接する業務に携わりました。 小さな会社だったため、Webサイトやチラシなどを作っているだけという

        • 我が家の家事の分担法

          我が家では私が平日は帰宅時間が20時から21時くらいになることが多く、一方で妻はほぼ午前中で仕事が終わるため、家事の分担はどうしても妻に偏ってしまっています。 公平な分担はどうしても難しいため、我が家ではお互いがしたくない家事を1つと好きな家事をそれぞれ決めて、そこは可能な限り尊重するようにしています。 私がしたくない家事 ・洗濯 私が好きな家事 ・料理 ・掃除機かけ 妻がしたくない家事 ・食器洗い 妻が好きな家事 ・トイレ掃除 ・洗濯 以上の条件から、洗濯は可能な限

        新型コロナワクチンを接種して副反応を実感

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        • 病院広報記
          6本

        記事

          病院広報記:記者発表のやり方

          ある日突然、ある診療科部長から電話がかかってきて、世界で初めての画期的な治療法を開発したので記者発表したいと言われました。 以前よりその先生がその治療法の研究を製薬会社と共同で行っていることは知っていましたが、すでに治験、臨床試験も終えて薬価収載間近と言うではありませんか。 当院ではそれまでまともに記者発表などしたことがなかったので、マニュアルなど何もありません。1人で完全に手探りで始めることとなりました。 プレスリリースの配信先当院では過去に一度だけ記者クラブにプレス

          病院広報記:記者発表のやり方

          病院広報記:広報を任されたらまずは「カメラの人」を目指せ!

          私は医療のことなどほとんど知らずに病院へ転職したので、最初は本当に右も左もわからない状態からのスタートでした。 そこでまずは広報の存在を売り込みつつ病院がどのようなものかを知るために、院内のグループウェア掲示板で研修会などの開催を調べて担当者に写真を撮りに行って良いかと尋ね回りました。 定期的にある研修会に何度か顔を出してSNSなどで外部に紹介していると、担当者から「今度イベントをやるので良かったら宣伝してくれないか」というような話をいただくようになりました。 たまたま

          病院広報記:広報を任されたらまずは「カメラの人」を目指せ!

          コロナ禍での自粛には疲れたけれども…

          私は医療従事者ではないけれども、病院に勤める医療関係者ではあるので、コロナ禍においては一般の人よりも色々と気をつけているつもりです。 陽性患者と接触する機会がゼロではないし、かと言って何か特別なPPEを渡されている訳でもなく、せいぜい不織布マスクとフェイスシールドをしているだけでいつ自分が感染するかわからない状況なので、家に帰ったら入念に全身を消毒して家族にも真正面から話さないようにしています。 また飲みに行くのが好きなので、コロナ前は月に何度も仲が良い同僚や友だちと飲み

          コロナ禍での自粛には疲れたけれども…

          病院広報記:職員の著作権意識は皆無と思え!②

          前回、職員の著作権意識の無さを当院の実例を交えて紹介しました。 これを踏まえて、今回は当院で行った対策を紹介しようと思います。 広報媒体の制作は広報に一本化 先に書くと、これは当院では実現できていません。理由は広報専従職員が2名しかおらず、さらに制作までできる者が私しかいないからです。当院の規模に対して人手が全く足りません。 もちろん可能な範囲で制作を請け負ってはいるので、今後広報の体制がより整っていけばその範囲を広げていきたいと考えています。 私の知っているある病院

          病院広報記:職員の著作権意識は皆無と思え!②

          病院広報記:職員の著作権意識は皆無と思え!①

          少なくとも広報担当者にとって著作権や肖像権を意識しながら広報媒体を制作することは常識だと思いますが、他の職員にも同じような意識があると考えるのは非常に危険です。 広報媒体の制作はすべて広報が担っている場合であれば良いのですが、各診療科や看護部などでも独自に何か制作している場合は要注意です。 今回は当院での実例を紹介しようと思います。 イラストや写真はネットで拾ったものを平気で使う私が現在の病院に入職した頃は広報を専従で行う職員は1人もいませんでした。また、広報を担当して

          病院広報記:職員の著作権意識は皆無と思え!①

          病院広報記:パンフレットの紙は絶対にケチるな!

          病院で地域連携の部署にいると、他の医療機関から送られてきたパンフレットや広報誌などを目にする機会が多くありますが、どれも判子を押したように似たり寄ったりでうんざりしてしまうのが実情です。 それは逆に言えば、自分の病院のパンフレットや広報誌もそのような目で見られてしまっているということをまずは理解しておく必要があります。 私が広報担当として今の病院に入職した際にまず着手したのが、パンフレット制作の見直しでした。 制作の依頼は印刷会社ではなくデザイン会社へ広告代理店出身の私に

          病院広報記:パンフレットの紙は絶対にケチるな!

          初診で大病院に行ってはいけない理由と、大病院を活用すべき理由

          皆さんは体調を崩された時、お医者さんに診てもらうことがあると思います。そんな時に行くのは、病院でしょうか? それとも診療所(クリニック)でしょうか? 恐らく多くの方は、軽い症状であれば近所の診療所に行っておられると思います。しかし世の中には、「やはり体のことは大きな病院で診てもらうのが安心だ」という考えをお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。 そんな方に、今回の記事はぜひ読んでいただければと思っています。 ちなみに病院と診療所の違いは、入院できるベッドの数。20床以上で

          初診で大病院に行ってはいけない理由と、大病院を活用すべき理由