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ポンコツ大学生の卒論note〜その5〜


こんにちは!あいでんです。

気づけばもう11月も最終日。文化祭があったり、香港・中国へ行ったり、新しいプロジェクトが始まったり、卒論を書いたりと今月もなかなかに濃ゆい1ヶ月でした。

2019年も残すところあと1ヶ月を切ることにならず。悔いが残らないように過ごしたいものです。


▷はじめに


卒論について書いていこうと思います。
(前回の卒論noteはこちら

今日は第1回目の卒論提出日でした。T先生に添削をしてもらうべくレジュメ形式で概要をまとめ提出しました。

もしご興味あればご一読ください。


んで、今まではどちらかというと現状を報告するスタイルで書いていました。

しかし、今回の卒論noteは現状報告ももちろん書きながら、自分なりに内容を噛み砕いてどういうことを書きたいと思っているのかを伝えていければなと思います。

それでは、、、いってみよっ!



▷テーマ


『創業初期における組織文化とマネジメント・コントロール・システムへの影響』


▷卒論の概要


まずは私が執筆をしようと試みている卒論がどういう内容なのか,どういうことを明らかにしたいのかをまとめていきます。


マネジメントなんてものを仰々しく意識したことがなくても何かのリーダーや〇〇長みたいなポジションにつき,人をまとめるような経験をしたことがある人は少なくないだろう。

そこでよくありがちな「やる気がなかったり,意識のズレが大きかったり,コミット具合に明確に差が出てしまう」という問題に出会したことはないだろうか?

また,即席で作られた組織や出来て間もない組織だと,組織成員に一挙手一投足に注目され,あーだこーだと指摘されたことはないだろうか?


私は創業体験プログラムで似たような体験をした。

私は一年目と同じようなマネジメント手法を用いていたつもりであったが
「あなたにそのマネジメントは合っていない」「もっと組織(メンバー)に合わせたマネジメントをしたほうがいい」
と言われる事がままあった。

組織成員からは私の一挙手一投足に対して反発が起こり,次第にマネジメントがうまくいかなくなり,組織としてうまくまとまらないというような事態が起こった。


私はどのようにマネジメントをすればよかったのだらう?

組織文化はマネジメントに影響するのか?

組織文化が未成熟な組織においてリーダー(経営者)のパーソナルなどはどのように影響を及ぼしているのか?


私が卒業論文で明らかにしたいことはその部分である。



▷先行研究の整理


卒論を進めていく上で重要になる組織文化とMCSについて理論の整理,および定義づけを簡単に行っていきます。

小難しい話が苦手な人はさらっと飛ばしてください!


▶︎組織文化

まずは組織文化について。

Denison(1984;1990)によれば「組織の中核となるアイデンティティを形成する価値観,信念,および行動パターンの集合」と組織文化を定義している。


では,組織文化は企業にどのように影響を及ぼすのか。

北居(2005)によると,「組織文化と業績の関係の研究は,大別すると2つの方向性がある」と指摘している。組織文化の強さは短期的には財務業績を向上させていたが,中長期的には低下させていることがわかっている。

・組織文化の「強さ」
すなわち,共有度や一貫性と業績の関係を検証する方向である

・組織文化の「個性」
すなわち,文化の内容と業績の関係を検証する方向である


▶︎MCSについて

では,続いてMCSの先行研究について整理を行う。

マネジメント・コントロールという概念は1965年にAnthony が発表した著書によって提唱されたものである。


私なりに整理すると、経営理念や会計数値という目標を達成するために調達したモノ・カネ・情報,そして組織成員であるヒトを効果的かつ効率的に活用するためのプロセスがMCSである。

組織文化とMCSの関係性について調べた論文では,「組織文化の違いによって,組織成員の心理的状態や企業業績に影響を及ぼしているMCSの組み合わせが異なる」(澤邉, 飛田(2009))ことが明らかになっている。


▷仮説導出


先行研究を踏まえて仮説を導出する。

組織文化とは組織を作ったその瞬間からあるものではなく,時間やコミュニケーションなどを通して成熟してくものだと考える。

逆にいえば,組織文化は未成熟な時期があるということでもある。ここでいう未成熟とは,共有度や一貫性が弱く,文化の内容も曖昧で不透明な状態を指す。未成熟な組織文化を成熟させていくにあたって経営者もしくは創業者がどのような影響を及ぼすのか。

仮説H1:組織文化が未成熟な組織は,経営者もしくは創業者の人柄が組織文化に影響する


一方で,会社における組織は法人格によるパーソナル的な部分の存在しうる。ここで指す法人格によるパーソナル的な部分とは,経営理念やビジョンといったものである。

仮説H2: 組織文化が未成熟な組織は,会社の理念やビジョンが組織文化に影響する


組織文化の違いによって,組織成員の心理的状態や企業業績に影響を及ぼしているMCSの組み合わせが異なる(澤邉, 飛田(2009))ことが示されているため次の仮説を導出する。

仮説H3:組織文化はMCSに影響する


最後に,堀井(2016)ではMCSが動機づけに影響を及ぼすことが示唆されているものの,Merchant(1998)のパッケージ概念ではどのような影響が出るかについてまでは言及されていないことから,動機づけへの影響も検証するために次の仮説を導出する。

仮説H4:MCSは組織成員の動機づけに影響する


卒論資料1129

図2 本稿の仮説を図式化したもの


▷おわりに


調査対象はベンチャー企業,もしくはスタートアップ企業にご協力をお願いしようと考えています。

調査方法としては半構成型のインタビュー調査を行う予定ですが、果たしてどうなることやら。とりあえず当たって砕けろ精神でやってみようかなと思います。


今回のnoteで少しだけ整理できたような気もするのですが、なんだかんだ毎回整理できてないのでT先生の添削を待つことにします。

レジュメを出せば解放されるかなと思っていたのですが思ったよりも解散されず、むしろモヤモヤが募ったイメージ。

でも、知的好奇心というか、もっと知りたいもっとわかりたいという感情が出てきたのでこれはこれでいい傾向だなと。


今日のnoteでどういうことを卒論で書こうとしているかが伝わっていれば幸いです。

二度目の提出まで残り20日弱。しっかりと頑張りたいと思います。

それでは、また次回!


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