きゃんどぅ

父の他界によって、突然不動産管理をしなくてはいけなくなった。住宅営業マンの日常。

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父の他界によって、突然不動産管理をしなくてはいけなくなった。住宅営業マンの日常。

最近の記事

突然の父の他界⑦

病院からの移動から葬儀までは、トントン拍子に進んだ。3社目の葬儀屋さんがすべて手配してくれた。 市役所の手続き、火葬の予約からお坊さんの手配まで宗教が違うと供花も違う。私の家の場合は、樒(しきみ)をつかうのでその手配までしてくれた。 遺影の写真も準備していなかったので、最悪運転免許証しかないと思っていたが、私の結婚式での父の写真があり、データを送るだけで遺影にしてもらえた。 私たち家族だけだとまともに葬儀ができなかったと思う。準備を一切していなかったが、本当に運が良かっ

    • 突然の父の他界⑥

      3社目の葬儀社は、とても丁寧な対応だった。 「ご遺体はどこに運びますか?」 最初は、自宅に運ぶつもりでいたが 「自宅に布団はあるかのか?」 「お通夜には、また式場に運ばないといけない」 「式場と暫く生活できるような施設があるので、家族葬ならそちらに運んだ方が良いです」 様々な提案をしてくれて、経験もなかったので、お任せすることにした。 金額の話は、一切なかったので、おいくらくらいかかりそうですか?と聞くと 「100から150万くらいだと思います。」 2社目の葬儀

      • 自己紹介するのを忘れてました。

        私は、父の他界によって突然50戸の賃貸管理をしなくては、いけなくなった住宅営業マンです。 noteを始めようと思ったのは、毎日のように起こるトラブルを絶対に忘れないため、私のような経験をする人は少ないと思いますが、同じような状況に陥った人達の助けになればと思ったからです。 私の基本情報 私立建築科大学 卒業 地方ハウスメーカー就職 (11年勤務) 別会社への転職(2年勤務)※副業OKの会社 父の他界によって 賃貸管理会社と本業のダブルワーク 資格 普通運転免許

        • 突然の父の他界⑤

          母と姉が警察官と実家に行っているなか、看護婦さんからご遺体の移動の段取りをお願いしますと言われる。 自分の葬儀のことは、一切考えていなかった父は、なんの準備もしていないと母から言われる。葬儀社に連絡すると運んで貰えると聞き、手当り次第、葬儀社に電話した。 1社目は、丁寧な対応だった。念の為登録しているか確認しますと言われ、暫くしたら電話しますと言われる。予算は、家族葬でも最低200万円かかると言われる。相場も分からず、分かりましたと伝える。 警察官も遠くからこちらを見て

        突然の父の他界⑦

          突然の父の他界④

          母の方に目を向けると、警察官から質問攻めにあっていた。 「どうやってお風呂から引き上げた?」 「何時間お風呂に入ってた?」 「保険金はかけてた?」 「父の仕事は?」 「貯金は?」 「お父さんいなくてお金大丈夫?」 後半の質問からは、明らかに疑っている。 「息子さんと一緒に発見したんだよね?」 何度も説明したが、私は、救急隊員と一緒に実家に入っている。カマをかけているのか?家にある貯金を確認しないといけないので、今から実家に向かってください。何でそんなに貯金を見たがるのか

          突然の父の他界④

          突然の父の他界③

          ちょっとお話宜しいですか?とお医者さんの話を遮るように、警察官の方が声をかけてきた。 母、姉ともに声をあげて泣いている。お医者さんは、警察官を無視して、「誰のせいでもない。本人が選んだ道。運命だったのだと母に語りかけていた。あくまでも事故死。溺水に違いないが、もしかすると、別の病気の可能性もあるから調べるね。」と言ってくれる。遺族のケアをしてくれる。とても良いお医者さんだと思った。 部屋から出され、待合室から離れ、誰もいないところに連れていかれた。3人別々で事情聴取させて

          突然の父の他界③

          突然の父の他界②

          看護婦さんから呼ばれた先にはお医者さんがいた 穏やかで落ち着いた口調で、父の状態の説明 緊迫感がなかったため、意識を取り戻したのかと思った。 「現在、心臓を無理やり動かす薬を2回打ちました。この後状態を見に行って、意識が戻らなかったら諦めてください。」 家族全員言葉を失う。母と姉は泣き始め。自分たちを責めた。 心臓を動かす薬は、強い薬らしく何度も打つと脳に障害が残るらしい。諦めるしかない。 流れ作業のように、心臓が止まり、死亡確認。 お医者さんからの死亡原因の説

          突然の父の他界②

          突然の父の他界①

          5月中旬の17時頃、母からの電話。 父が浴室で意識がない。救急車を呼んだが、なかなか来ないので、早く来てくれ 浴室に入ってから1時間たっていると母から言われる。車で移動しながら覚悟を決めていた。 実家に到着すると救急隊員と同時に到着。浴室からリビングに運ばれた父に心臓マッサージを始める。意識呼吸心拍ともになし。 直ぐさま救急車に運ばれ病院に移動。パニックになっていた母の代わりに救急車に同乗。 足を触りながら呼びかけるも、救急隊員の独り言で、もう無理やなと聞こえる。

          突然の父の他界①