突然の父の他界④

母の方に目を向けると、警察官から質問攻めにあっていた。

「どうやってお風呂から引き上げた？」
「何時間お風呂に入ってた？」
「保険金はかけてた？」
「父の仕事は？」
「貯金は？」
「お父さんいなくてお金大丈夫？」

後半の質問からは、明らかに疑っている。
「息子さんと一緒に発見したんだよね？」

何度も説明したが、私は、救急隊員と一緒に実家に入っている。カマをかけているのか？家にある貯金を確認しないといけないので、今から実家に向かってください。何でそんなに貯金を見たがるのか、よく分からなかった。

母と姉は、実家に向かい、私は父の遺体が検死が終わるまで、病院に待機してくださいと言われた。もう、家族一同冷めてしまっていた。時刻は、19時頃だった。