見出し画像

【旅の話③】 トンガ王国《昔のフィジーはこんな感じ?》

週末海外第三弾、トンガ王国。

(第二弾のサモア&アメリカ領サモアはこちら)

人口はフィジーの1/8、サモアの1/2、アメリカンサモアの2倍、ツバルの10倍の10万人です。

画像1

画像2

サモア独立国と同じく移民は多くないため、キリスト教の色が強く(サモアほどではありませんが)大規模で美しく造られている教会が多い。

日曜日はやっぱり教会以外大体なんでも閉まります。

また、「王国」なので荘厳な王宮があり、国王の肖像が町中に見られることもひとつの特徴です。

画像3

(↑教会)

国際的アート集団に遭遇

これまた完全なるノープランでやってきたトンガ、今回はフィジーの同僚と二人旅。
ギア無しのレンタサイクルを発見して強い日差しの中漕ぎ回っていると、

画像4

偶然手作りのアートの祭典に遭遇!!

画像5

画像6

トンガ人だけでなく世界中の若者が集まった、アート集団でした。

滅多に来ないゲストだからと中を全部見せてくれ、メンバーを紹介してもらい、特別に公演の通し稽古も見せてもらえた。

嬉しかった偶然の出会い。

画像7

画像8

画像9

街歩きとカヴァ事情

更にふらふら漕ぎ回っていると街の様子がわかって、いろんな出会いがありました。

街中の埠頭から海に飛び込むのが穴場で流行ってたり、教会が運営する幼稚園が中に入れてくれたり。

画像10

画像11

画像12

画像13

また、南太平洋には、カヴァという伝統的な飲み物があります。

胡椒科の植物の根っこをすり潰した泥水チックな飲み物で、舌が痺れたり二日酔いになったりするがアルコールは入っていない、南太平洋のソウルドリンク。

初めてフィジーの村に入るときには、この根っこを持参して村長と一緒にこのカヴァを飲む「セブセブ」という儀式をする必要があり、近年では飲み会のように親睦の場として夜な夜な飲まれます。(アルコールと逆で鎮静作用があるので、だんだんテンションが落ち着いてくる不思議な飲み会)

相方とトンガに来てやりたかったミッションの一つが、フィジーのカヴァとトンガのカヴァの違いを知ることでした。

とっぷりと日がくれた頃、明かりを見つけ、ふらっと入って混ぜてくれたおじさんの集まりで実現。

飲む前にびっくりするぐらい美しく重厚な賛美歌を歌い(動画載せられないのが残念)、周りが真っ暗な中、神聖な雰囲気に飲まれました。

画像14

そして、カヴァはトンガの方が量が多くて濃かった。

離島の友人と偶然の再会

また、今回は期間的に首都がある「トンガタプ島」にしか滞在できませんでしたが、離島が相当魅力的です。

中でも自然が更に色濃く残る小さな島ババウでは、なんと「遭遇率100%」と言われるホエールウォッチングが可能で、クジラのすぐ横を泳げるのだとか。緑深く、自然も伝統もいっぱい。

そのババウ島で、当時青年海外協力隊員をしていた友人と、パン屋で超偶然の再会!

フィジーの僕が働いていた学校に留学しに来てくれていた彼、ババウ島で地域に溶け込み、自然いっぱいの中で自給自足の暮らしにどっぷりでした。

画像15

(↑JICAのトンガ寮の前で)

彼は環境系の隊員でしたが、トンガではなんとそろばん教育が流行っているらしく、そろばんを教えるそろばん隊員(珍しい?)も数人いてはります。

フィジー人に引き寄せられる

そして全てが閉まる日曜、街は平日より更に目に見えてゆったり。
早朝の海岸では教会に行く前に歌の練習をする家族がいたり。

画像16

警備員が道端で寝ていたり。

画像17

気ままに過ごしていましたが、相方があることに気づきました。

泊まっていた宿は超簡素の安宿でオーナー不在、店もほとんど開いていない。トンガの人々はほぼ全員が教会で過ごし、ご飯もそこで食べます。

と言うことは、教会に溶け込まないと面白くない上に食いっぱぐれる。苦笑

そこでめぼしい教会をまわってミサに出て、人々に話しかけていると、三人組のおばちゃんズと盛り上がって仲良くなることに成功。

彼女らとしっかり夜のミサに出席(ミサのイロハを叩き込まれた)。

画像18

画像19

2時間半はがっつり続いて終了、そのあと彼女らの家に招いてくれたので喜んでとついていく。

画像20

(↑参加者の軽トラに乗り合って運転手が各家庭に送ってくれる)

着いた先で簡単なご飯をいただいて話していたら、彼女らもトンガ人じゃなく、フィジー人だと判明!笑

家も片付いてない感じと思った。移住してきてたのね。

結局トンガに来てもフィジー人に引き寄せられた我々でした。

画像21

(↑実はフィジー人のおばちゃんズ)

以上、フィジーから週末海外で訪れられる4カ国でした。

週末海外シリーズでは、最もフィジーに雰囲気が近い印象を受けた国がこのトンガ。

人口も面積もずっと小さいけれど、昔のフィジーはこんな感じやったんかなと想像させられる感じです。(4年ほど前の話なので、今行くともしかすると、またちょっと変わってるかも)

フィジーのことや、別のバックパックの話もこれから書いていきますね。

→→旅の話4つ目、ジャカルタの話に続く


8月初旬から夫婦でCamino de Santiago巡礼の旅に出ています。出費はできる限り少なくしている旅なので、サポートは有り難く旅の資金にさせていただきます。ですが、読んでくださったり反応をいただけるだけで、一緒に旅している気分になって十分エネルギーをいただいています。^^