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あなたが「007/James Bond」になるためのいくつかの法則!

「007」シリーズ最新作となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が2020年11月20日(金)に全国公開となる。感染拡大を受け、全世界で11月まで延期されることが決まっていた。イギリスが11月12日、日本が11月20日、アメリカが11月25日の予定となっている。

■あなたのスーツのブランドはどこ?
主演のボンドをひと言で称するなら、仕事ができる一流の男だろう。設定は40代後半以降のいわゆる中年男性になる。しかし、昔も今も、仕事のできる男性は体力があり酒にも強い。夜な夜な開催されるパーティにも出席し、膨大な仕事をこなしても疲れた顔を見せない人が存在する。

自信に満ちたと身だしなみ、いかにもデキる男性で、女性にモテそうな雰囲気をもっている。古代では男性は家族を養うために狩りをして食料を確保する役割を果たしていた。「今日は面倒だから狩りはやめた」「気分が乗らない」という訳にはいかない。つまり、男性としての本能をボンドは兼ね備えていると言い換えることができる。

「ちょいワルおやじ」という言葉が定着して久しい。これは、おしゃれでエロくて危険な香りのする中年男性を指すが、男性たちはさまざまなことに精力的に取り組んでいる。だから魅力的なのだ。また、一流の男性は、女性との関係もスマートである。「仕事がデキてモテる」だけで終わる人と、一流に上り詰める人の違いは、このあたりにも表れるのだろう。

私が秘書をしていたとき90%以上の議員のスーツの色は黒か紺だった。その比率は尋常ではない。何故、黒か紺なのか?一つは、ビジネスシーンで相手から好まれるという理由がある。スーツが高価である必要性はない。オシャレである必要性もない。シンプルで清潔感があることが大切なのだろう。

国会議員は、スーツを英国屋でオーダーすることがステイタスだから、既製品は買わない。一般のビジネスパーソンのように、ブランドが分かるような服も着ない。格好悪いからである。これは、007を見れば明白である。誰一人として、ブランドが分かるようなスーツは着ていない。

「カジノ・ロワイヤル」のなかで、リンドがボンドのスーツを「サヴィル・ロウ?」と聞くシーンがある。「サヴィル・ロウ」とは、ロンドン中心部のメイフェアにあるオーダーメイドの名門紳士服店が集中していることで有名である。つまり、「サヴィル・ロウ」と答えるだけで充分なのである。

日本のようにブランドのタグを見せるような行為は下品とされる。また、日本の「背広」は「サヴィル・ロウ」が語源とも言われている。

■あなたもボンドになることができる
議員は季節を問わず、黒、紺が基本である。チェック柄、白いスーツを着ている人を目にすることもあるが、夏場限定だろう。「国会開会中の写真を見ると色とりどりだよ!」と思うあなた。色とりどりなのは女性議員のみである。また、最近のスーツはスリムが流行っているが、国会議員でスリム系のスーツを着用している人にはお目にかかったことがない。

議員がスリム系スーツを着用することなど考えられない。基本はシングルスーツでオーソドックス。高すぎず仕立ての良い生地のスーツをチョイスする。シャツも白が基調で柄物は着用しない。ネクタイも普通のレジメンタルタイやダーク系でシンプルな色合いが基調になる。

靴は、男性は、ストレートチップが基本だろう。ストレートチップは、ビジネスから冠婚葬祭まで対応するので無難な選択だからである。こちらも仕立ての良い丁寧に手入れが行き届いたものを履く。

さて、ビジネスパーソンのあなたが一流を真似するにはどうすれば良いだろうか。差がつくのは小物類だ。政治家や著名な経営者は、時計、ペン、カバンなどは高価なものを使用している人が多いが、なかなかビジネスパーソンには真似ができない。

まず、時計は国産の普通のクオーツで充分だろう。特に時計類のアクセサリーは高価なものを身に着けているだけで反感を買う危険性がある。お客さまに出向いた際に相手より高価な時計を見に着けることは失礼にあたる。

これは車にも同じことがいえる。選挙区に住居がある場合、誰が見ているかわからないから車は型落ちの安いセダンで充分。少なくとも地元で高級車を乗り回している人を見たことがない。ペンは可能なら安っぽいものは避けたほうがいいだろう。メモに使うノートもしっかりしたものを選びたい。

カバンは流行のショルダー付きのカバンは避けたほうが良い。もし、ショルダー付きカバンであっても、スーツの上からショルダーを提げないことだ。スーツに汚くシワが寄ってしまうため、だらしなく見えてしまう。いまだに人気があるのは書類スペースが大きいブリーフケースや、セキュリティ面で安心なアタッシュケースになるだろう。

本日の格言:スーツは黒か紺の無難なものを。靴はシンプルなストレートチップ、時計は国産のクオーツで十分!
※画像はWikipediaより引用(https://en.wikipedia.org/wiki/James_Bond)

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16作品目「頭がいい人の読書術」(すばる舎)を上梓しました。

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