結婚相談所ってどんなところ?気をつけることは?
独身諸子にとって結婚は大きな関心ごとです。婚活の方法もさまざまですが、男女のマッチングをおこなう結婚情報サービスは比較的ポピュラーです。しかし、その実態はあまり知られていません。今回は、結婚情報サービスを利用する際に、留意すべきポイントなどをまとめてみました。
結婚情報サービスとは
結婚情報サービスは結婚希望者を会員に登録し、コンピュータを使用して結婚相手を紹介する業態のことです。結婚相談所といえばわかりやすいと思います。結婚情報サービスを利用するにはいくつかの公的データの提出が義務付けられます(戸籍抄本、納税証明書、給与明細、卒業証明書、誓約書など)。会員になったら、自分が希望する会員にお見合いを申し込むことで活動が開始されます。
一方で、結婚情報サービスはトラブルが多い業種ともいわれています。国民生活センターでは特定商取引法の対象にしています。そのため、書面交付義務、不適切な勧誘行為の禁止、クーリングオフ、中途解約時における損害賠償額の制限等の規制が適用されています。
よく「成婚率90%」「会員は上場会社の管理職が8割」などの広告を流している業者があります。実は成婚率90%と表示することに意味がありません。適切なサービスを提供することで成婚率がUPするものではないからです。銀行や投資会社が「儲かります」といえないことと同じで、結婚情報サービスも「絶対、結婚できます」とはいえません。
料金体系は相談所によって異なる
結婚相談所に焦点をあててみましょう。結婚相談所で使用される会員データは同じ(同一データ)です。同じデータをもとにマッチングをおこないますが、提供する金額はバラバラ(変動料金)です。つまり「同一データ・変動料金」ということになります。
同じデータであるにもかかわらず、変動料金なところが興味深いところ。初期投資で年間費数十万円が掛かるところもあれば、年間費無料でマッチングした件数のみに掛かるところもあります。マッチング料金もかなり幅があります。さらに、マイページの上方修正や写真差し替えに数万円かかる業者もあります。成婚料もかなりのバラつきがあります。
そう考えると、申し込む時点で相談所をいくつか比較検討する必要があります。優良な相談所を見分けるポイントは2つあると思います。1つは申し込む側にとってリスクが少ないこと。登録時の初期費用や月額フィーが安いところは、マッチングに自信をもっているので優良相談所と判断できます。
もう1つは、カウンセラーのスキルです。使用するデータベースは「同一」ですから、あとは相談所の実績やカウンセラーの力量が成果に影響を及ぼします。ベテランのカウンセラーが切り盛りしている相談所や、プロ意識の高いカウンセラーを揃えている相談所は優良と判断できます。
今後、期待される役割とは
会員同士のマッチングを実現するには、結婚に関する専門的な知識・スキルが必要とされ、高いレベルのコミュニケーション能力が不可欠です。単なるお相手探しではなく、会員の人生設計、キャリアプランなど様々な局面に対応できる豊富な知識やノウハウを提供するため、カウンセラーに求められる能力は高まっています。
晩婚化は、少子化の要因のひとつになっています。このような環境下で、結婚情報サービスに期待されている役割は小さくありません。今後、結婚情報サービスの社会的意義は高まっていくように思います。
なお、筆者は、日本最大の結婚情報サービス会社ZWEI(ツヴァイ)の『結婚EQ診断』監修をはじめ、日本最大の占いサイト『恋愛の神様DX』(インデックス/現在のiXIT)にもコンテンツを提供しています。業界に精通していることを前提に執筆しています。
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16作品目「頭がいい人の読書術」(すばる舎)を上梓しました。