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いいねが非表示になったこと

ここ1カ月の気になったことがシンクロしていたので、気づきをメモ。

ジョナサン・アイブさんがアップルを退社したらしい

製品を作り売るから製品を手にした人を喜ばせることへ主軸が変化していくのだろうか。物質からコンテンツの時代へ。サービス、機能、情報、カスタマーサービス... 物質でも体験でも変わらない価値ってなんだろう。驚きと共感かな。

米アパレル小売が続々閉店しているらしい

アマゾンエフェクトに始まる、小売業界の変化、Eコマースの拡大の影響とも言われるが、景気の影響もあり一概には言えないらしい。
ただやはり物から体験へ、求められる変化は大きいと思う。参考記事

サブスクリプションのコーヒーショップ、Uber eats、ザッポス... 買われる物があってその上に付加価値が乗らないと、買い物は体験ではなく生活のタスクになってしまう感じがする。

小売業界に身を置いていると、この業態の変化の難しさ、イノベーションの起こしにくさを強く感じる。何をいくつ仕入れいつどう売るかを主軸に置く。店に来てくれるお客様のことを考える。リアル店がオンラインストアになっても考え方は同じだ。

買物に付加価値をつけた「買い物体験」を作ることは、どうやってその物を売るかの手段に捉えがちだが、実は物を売ることとは全く別のベクトルなのでは。
何をいくつ売ったでは測れない。

そう言えば一年前に思い切って行った高級レストランinuaはとても感動したし、あれ以来味覚が鋭くなったのか、製造過程が悪そうなものや過度にケミカルな物を食べなくなった。だけど今6万円のディナーがもう一度食べたいかというと全然欲しくない。
話題の〇〇や今行っておかなければ、みたいな感覚からどんどん遠くなっている。

Instagramでいいね数が非表示になった

個人アカウントで試験的に導入とのことだが、わたしは大歓迎だ。
そもそも、いいねって誰のための機能だったんだろう?

インスタに広告が登場してフォロワーの多い人や企業アカウントが商業活動をするようになってから、情報が増えて便利になった。趣味を通じて人とも繋がりやすくなって、投稿が楽しくなって、いいねがモチベーションになっていた。

だが、だんだんいいねされることが嬉しいことより、自分が素敵だと思った投稿がどのくらいいいねされているのかや、自分の友達がいいねしているのかが気になるようになっていた。
義理でいいねしてる/される気持ちの悪さだったり。ちょっと窮屈になった。

例えば旅行に行った時、目の前の景色よりもインスタの中に意識があるなんて、なんて悲しいことだろう。シェアする前提でその景色を見ている。シェアするために写真を撮る、アップする、タイムラインで消費される。
そんな中で美しい景色はただそこにあるだけで何も求めず偉いな、とも。

他者からどう見られたいかの虚像になるくらいなら、他人から貰う評価よりもgenuineな自己体験価値のほうが、もしかしたらユーザーにとってはずっと大切なのに。

価値観の変化の大きな波

が来ていると感じる。
自分の主分野を強みにしている会社へ行くのがいいらしい。

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