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私の人生の選択と価値観に影響を与えた本たち#6

「これまでの人生の選択や価値観に影響を与えた一冊」を紹介するブックカバーチャレンジ。

6冊目は『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)です。

こちらも世界的ベストセラーになりましたが、今まさに現実のものとなっているVUCAな世界のなかで人生100年時代を生きる10、20、30代の各世代にとって必読の一冊。キャリアコンサルタントとしてもかなり参考にしています。

著者の前作『WORK SHIFT』も面白かったですが、発売後すぐに読んで今の自分にも繋がる2つの気づきが得られました。

1つは、平均寿命が伸びており今後も伸びると思われるデータ、終身雇用の崩壊、4つの資産、マルチステージ時代の到来という21世紀を生きる私たちの生き方に対し具体的な示唆が得られたこと。

これまで度々講演や研修のなかでお話してきましたし、本書の内容よりインスピレーションを受けて提唱した「人生100年時代の3つのフク業モデル」としてブログにもまとめました。

2つは、20代半ばに行っていた本業とは異なる活動に携わった経験...たとえば東日本大震災の被災地域の高校生を対象としたキャリア教育プロジェクトや大学生と地域の社会人を繋ぐコミュニティづくり、異業種交流会の企画運営などは、まさしく著者が重要であると語っていたもので、その経験をもとに独立した自分がやっていることはインディペンデント・プロデューサーという生き方であるということ。

これはまさに自分だ!と読んで驚き、同時に”自分がやっていたことは間違っていなかった”と確信を得られました。

計画的偶発性理論、キャリア・ドリフト、キャリア自律といった概念がますます重要になってきたように感じる昨今。

過去の経験が通用しなくなるとあるはずのない正解をつい求めたくなりますが、今回の新型ウイルスによるパンデミックのようにコントロールできない問題が私たちの人生に起きることは今後も起こり得ると思います。
また、AI、ロボットによって仕事・働き方が大きく変わるということも近い未来に確実に起こることで、既にその傾向は一部で見られています。

先行き不透明なこの時代だからこそ、人生における意思決定は、老いも若きも他者の言葉や成行きに任せるのではなく、自らの責任と価値観において選んでいくことが大切ではないでしょうか。

100年人生をいかにサバイブするかと言ってしまうとなにやら人生とは辛いもののように感じますが、他者と囚われない自分だけの幸福な生き方をデザインする…My‐Well-beingを考えるための必要な教養として本書はぜひ読んでおきたい一冊ですね。

私自身は本書も含めこうした本を片っ端から読み、思索を重ね、実際にやっていみるという自分の人生を使った実験を繰り返してきました。

そんな私の座右の銘は、自分の人生の主体者であれ。

そして、変化と挑戦を楽しむ。

です。

皆さんも人生の方向性になった一冊、ありますか?

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