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人の関わりに目を向けるとイベント写真は素敵になる

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。

今週末3日~5日にかけて金沢市内は最大の祭り「百万石まつり」が開催中です。
個人的には初日の前夜祭的な「加賀友禅灯籠流し」と「提灯行列」の撮影、それと踊り流しに参加される地元町会の方たちの撮影にしか関わっていませんが、毎回多くの見物客が訪れるイベントとなっています。

以前、ブログの方で書いたのですがイベント撮影となると、なかなか特徴が伝わらなかったり、人と同じような写真になってしまうという質問を写真教室の中でもいただきます。


灯籠流しのスタート地点
灯籠を流す地元の人たち

仕事柄、イベントの記録撮影に関わることも多いのですが、スケジュールに沿って撮り漏れをしないことと同時に、心掛けているのが「人とイベントの関りを表現すること」です。

この加賀友禅灯籠流しのクライマックスは、カバー写真のように空が暗くなって灯籠が下流で集まっていく場面です。
もちろんこの最も映える場面は撮り逃すわけにはいかないですが、より記録に厚みを持たせるためには、灯籠流しに関わっている人の存在が欠かせません。

上の2枚のように地元のボランティアの人たちによって数百個の灯籠が作られ、スタート地点に運ばれています。
そして6月とはいえ、冷たい夕方の川の中に入って、安全に順調に灯籠が流れていくよう見守ってくれる方々がいらっしゃいます。

下流の灯籠が集まる場所で、安全を確保するスタッフ

以前、マスコミ系のスチール撮影をしていた際に教えられたことですが、新聞や雑誌系の写真には「必ず人物を入れること」が暗黙のルールとなっています。

これは対象の美しい景色、イベントの中に人を入れることで読者の目を引くのが1つの目的です。
また対象と人との関わりを表現することで、読者の行動を促すという目的もあるそうです。
(実際にその場所に行ってみたい、撮影しに行ってみたいなどと思わせる)


提灯行列に参加する子どもたち

最近ではありがたいことにネットで少し調べれば、そのイベントがどんな目的なのか、何が見どころなのかがおおよそ分かるようになってきました。
少し前に比べると事前にイメージづくりもしやすくなったと思います。

事前にどんな画が撮れそうか、どの場面を狙っていくのかを考えるのと同時に、イベントの中での人の関わりや思いについても思いを馳せてみるのもいいと思います。

「人とイベントの関りを表現すること」

撮影していて「写真が普通だな~」と感じたら、少し思い出してもらえるといいかなと思います。

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