22/9/12-22/9/18@ジャカルタ

今日はジャカルタの国立図書館へ。巨大なコンクリートのおしゃれな建物で天井も高くとても素敵な空間。みんなパソコンで作業したり、本を読んだり、写真を取ったりと自由に過ごしていた。作業をするにはうってつけの場所だ。

久しぶりに1人で図書館まで向かったのだけど、入り口がわからず30分ぐらい歩き回った。
外国だと日本にいて当たり前に出来る些細な事でさえできなくなる。

お腹がペコペコで入ったパダン料理やではいきなりどんどんどんと15皿ぐらい置かれて呆然とした。え、さっきのお姉さんなに言ってるか分からなかったけどとりあえず頷いていたら大変な事になってしまった。

パダン料理は美味しいが味付けが濃くて申し訳ないがそんなに一杯は食べられない。絶望にくれて店員さんに聞いたところ、ジェスチャーで一つずつ会計だ、的なことを教えてくれた。少し安心。


帰りは40分ぐらい歩いてモールまで向かった。アジアあるあるだが、歩道がない道とか、信号がない道とか、信号関係なく突っ込んでくる車とか、やたらとうるさいサイレン、とかで疲れた。。

途中通った高級住宅街はなんだか人気がなくて怖かった。本当かウソか知らないが、この国で金持ちは半分ぐらい悪いことをしている人らしい。全く事実確認はしていないが。中に人が住んでいるような気もしなくて、なんだか歩きながら鳥肌がたった。

海外では1人で歩くことさえ怖いことを思い出す。我ながらビビりすぎて嫌になる。

モールのスタバでくつろぎながら書いている。

円安だ。ついに143円。日本オワコン説も多いが実際どうなのだろう。

日本がオワコンだと言う人の主張としては「各国はインフレが加速しているにも関わらず、日本ではインフレも限定的。賃金上昇も極めて限定的であり生活水準は上がっていない。各国が利上げに踏み切る中、日本ではそれも行われておらず、これが原因で円安が加速している。エネルギーの輸入国である日本にとって円安は貿易赤字を拡大させる主因。。。etc」

8月貿易収支の結果は、衝撃的と言ってもいいだろう。輸入額は10兆8792億円と単月として過去最大となり、輸出額の8兆0619億円を大幅に上回った。 8月の為替レートは135円08銭と前年比22.9%の円安で、エネルギー輸入額の押し上げ要因になったが、本来なら円安を背景に輸出数量が増えて輸出額を押し上げることがあってもよかったはずだ。 ところが、輸出数量は前年比マイナス1.2%と、6カ月連続の減少。これまで半導体不足などで不振だった自動車の輸出(金額ベース)は、前年比プラス39.3%と回復した。それにもかかわらず、輸出全体の数量ベースが円安効果をてこに伸びてこない理由は何か。日本の輸出産業の国際競争力が、急速にれているという事実があるのではないか。

https://jp.reuters.com/article/column-tamaki-idJPKBN2QG0I4

円安であれば本来は輸出が伸びるので貿易収支が受けるダメージは限定的であるはず。ところが輸出が拡大していない。これは日本の製造業の国際競争力低下、すなわち稼ぐ力の低下を示唆する。

貿易赤字=富の国外流出、と捉えるとマイナスに捉えられがちだが、貿易赤字は本当に日本経済にとってマイナスを意味するのだろうか?

貿易赤字が継続すると円安が加速する。殆どのエネルギーを輸出で賄う日本では特に円安がインフレに直結する。従い、国内の賃金が上がらない中でのインフレとなり生計を圧迫しかねない。インフレに対応すべく国は金利を上げる。国民は消費を控えるようになり、需要が減退し、起業の売上も少なくなる=日本経済の悪化、というループ。

円安が恒常的に進行すれば、その国の通貨は国際貿易で決済手段として避けられるようになり、外貨建ての国債を発行しなければならなくなる。


そうなると、対応策は2通り。①国際競争力を高めるべく英語をやってシンガポールのような国を目指す、②ある種平場の戦いは諦めて日本独自の道を行く。

出光佐三氏の「マルクスが日本に生まれていたら」を読んでいる。ここにヒントが隠れている気がした。

日本は欧米とは異なり、物質よりも精神を大事にしてきたし、対立主義ではなく大家族主義で、契約よりも理解と話し合いを好んできた。出光佐三氏がいなければ戦後日本には日本の石油企業は排され、スタンダード石油やエクソンなど欧米のオイルメジャーが暴利を貪られていただろう。一番川上のエネルギーを外資に握られ、戦後復興や高度経済成長もあれほどは出来ていなかったに違いない。

もちろんこれからの時代において、戦後出光佐三氏が唱えたことをそのままやるのでは打開できない。ただ、ただ英語をやって、プログラミングをやって、、では本当の意味での国際競争力はつかない。日本人がこれまで大切にしてきた精神性を大切にしつつ独自のやり方で日本の方向性を持っていかないと、ただ平場の戦いに負けて終わる。

これはとてもとても難しいことだけど、人生をかけて取り組む。


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