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採用市場の変化とこれからのキャリアの作り方~インフラスキルを身につけよう~

「採用市場の変化とこれからのキャリアの作り方~インフラスキルを身につけよう~」
などと偉そうなタイトルをつけましたが、採用市場の変化をヒシヒシと感じています。
これからのキャリアの作り方については、「(私が思う)これからのキャリアの作り方(の予測)」ということなので、それをご理解いただいて読んで頂けたらと思います。

コロナの影響と採用市場

採用担当者が答える転職事情という記事を見かけたので、こんなツイートを先週しました。

コロナの影響で緩やかに変わるはずだった採用市場が急激に変わりましたね。
売り手市場にあぐらをかかず、自分自身のスキルを高め続けた人が転職も有利💡
当たり前ですが😅
メモ:
採用担当者が答える転職事情――「転職すべき人」と「とどまるべき人」の違いとは?

コロナの影響で、業種によっては仕事が一時的にほとんどなくなり、経営が危なくなっている企業が増えています。

倒産、廃業は増えると思いますが、中小零細企業にとっては、ピンチはチャンスであり、変化はチャンスです。
ランチェスター戦略でいうとこの軽装備で戦ってきた企業にとっては変貌できる機会。
メモ:
本当の「コロナ倒産」はこれから増加、帝国データバンクが語る実態

何が中小零細企業にとってチャンスなのかは、また別に機会があれば書きますが、コロナ倒産はこれから増加と書かれています。

倒産前にはリストラや不採算部門の整理などが始まるケースもあり、仕事はどんどんなくなることが予想されます。

もちろん宅配サービスやIT系の仕事など、今だからこそ伸びている業種もありますが、総合的に考えたら働く場所は減っていくと思います。

管理の仕事がAIやコンピュータに置き換わる。
怖いですが便利ですね。
一方で言葉遊びのようですが、マネジメントは残り、より人しかできない仕事に特化した人が生き残る時代になりそうです。
メモ:
じつは日本でいま「管理職」の仕事が消え始めている…! その残酷な現実

この記事は管理職の話ですが、多くの経営者が長く続いた人手不足による売り手市場、スタッフ不足に嫌気がさし、人に依存しない経営、つまりAIやITの活用を考え始めていた矢先のこのコロナショックです。

今までは急ぐ必要がなかった人に依存しない体制づくりをより進めていくことになると思います。

なので、最初のツイートに戻りますが、

コロナの影響で緩やかに変わるはずだった採用市場が急激に変わりましたね。

という話だと私は解釈しています。

もともと、労働人口不足は続いても、人手のいらない体制になっていく体制や外国人労働者への移行か、はたまた全然違う解決策かはさておき、売り手有利のアンバランスな状態は是正される運命にあったと思っています。

それが、このコロナショックで緩急が変わっただけです。

コロナ前にもあった採用市場が変化する兆候

人手不足で倒産が出始めたのは2014年の上旬。

今回のコロナショックでも大打撃を受けている飲食店ですが、人手不足で倒産や閉店の話題も飲食店ばかりだったようです。
なんだか飲食店の経営ってどうなんだろうと思ってしまいますね・・・

話が横に逸れましたが、それはさておき、
そんな流れの中、人手に頼らない経営をという流れを最初に私が見たのは、この記事です。

終身雇用はもちろん、今の人手不足、売り手市場にあぐらをかいてはいけないと思う。
自分自身に投資をして価値を高めないと。
メモ:
三菱UFJ、9500人分の仕事自動化 国内従業員の3割 : 日本経済新聞

どんどん単純作業はコンピュータに置き換えようという動きが加速します。

このソフトを使ったことはないので、使い勝手はわかりませんが、どんどんこういう時代になっていくんだなぁ。
人手不足に甘えて自らの能力を高めることを怠るとあっという間に仕事なくなりそう。
メモ:
【税理士いらず】小規模法人のための決算書・申告書一括作成ソフト http://bit.ly/2AIrL7g

でもまだまだ続く人手不足倒産でした。
そして転職も簡単にできる時代が続きました。

「人手不足・人件費高騰」「後継者不足」の2つはそれぞれ問題の本質が違うと思いますが、興味深いデータです。
前者はそもそも経営者のビジネスモデル作りが間違っている結果なのかなと…
メモ:
【独自】人手不足倒産が過去最多ペース 月内にも前年水準超え - 産経ニュース https://sankei.com/economy/news/181014/ecn1810140009-n1.html

ただ、いずれAIやITといわれるコンピュータにとって変わられ、スキルのない人の働く場所がなくなると本当に予想し行動している人はどのくらいいるのかと思います。

一時的に人手不足で転職も簡単になっていますが、記事中にもあるように、人ではなくテクノロジーへ、優秀な人とのプロジェクト形式へと移管していくのは必然の流れかと思います。
メモ:
東京在住、正社員、男性がこれからしんどくなりそう|石倉秀明@キャスター|note https://note.mu/hideakiishikura/n/n442d81e8cf2a

良くも悪くも、コロナショックにより企業も人も、今まで以上に選別され、悪い言い方をすれば勝ち組、負け組により格差がつくと思っています。

そんな中で変化を嫌い、自分自身を変化させられない人には厳しい時代がくると思います。

私が予想するこれから生き残れるスキル

とは言っても、これからの時代を見据えて変化するといってもどうしていったら良いのか・・・
多くの人が悩む問題の1つとして、この問題があると思います。
と書いている私自身も真剣に、これから生き残る方法を考えています。

その中で1つの仮説として思っていることは、
「インフラスキル」
を身につけることかなと思っています。

インフラスキルという言葉はないかもしれませんが、電気、ガス、水道のことをインフラというように、派手ではないが無いと困るものをインフラと呼ぶことに因んでインフラスキルと勝手に命名しました(笑)

クリエイターが注目を浴びる時代だから逆にインフラ的な技能を身につけるのも面白いのではないかと。
例えば、
①財務
②営業
③人事
④マーケティング
などなど。
業種を問わず多くの企業で求められますし、独立もできるスキルかと。

もう2年以上も前のツイートですが、当時から注目していました。
いつからそういう時代が来るかは読めてませんでしたが、「AIやITの時代が来る」のと、「実力主義・成果主義が更に浸透し、勝ち負けが更にはっきりつく時代が来る」と思っていたからです。

また、当時の「サラリーマン<フリーランス」みたいな構図もおかしいと思っていて、フリーランスに多いクリエイター以外のスキルにも注目していました。(とはいえ、ここにあげたインフラスキルもフリーランスになろうと思えばなれるスキルですが・・・)

フリーター、派遣、フリーランス。流行る言葉の裏側には、それによって得する人がいるもんです。
言葉の響きに騙されず現実を知ってから。
メモ:
フリーランスの厳しい現実 http://bit.ly/1SH9eOq

何かが流行る裏側には、それによって誰かが得するという現実があることがほとんどですよね。
たぶん、このコロナの影響で一番つらいのはフリーランスなんじゃないかと思います。

これから二極化がどんどん進む。
個人の時代と呼ばれるフリーランスの台頭はその象徴。
優秀な人には有利な一方で、何もしない人には厳しい。
会社員のように労働基準法が守ってくれない。
一方で企業は規制の厳しい雇用から緩い外注化にゆっくりと向かっていくので、フリーも含めてチャンス。

二極化の波について書いたツイート。
ここに関してもコロナの影響で鮮明になりつつありますね。
仕事が継続するフリーランス、なくなるフリーランス、契約を更新される契約社員や派遣社員、その逆など。
そして長引けば雇用契約による労働基準法で守られているはずの社員にも影響がくるでしょう。

そして個人的には賛成ではないのですが、、、
現状の働き方として最強なのは、

「フリーランス>会社員」みたいな構図は変だなーと常々思ってます。
一長一短。
自分自身の経営をどうするかという話。
会社にいたほうができる仕事もあるし、安定もある。
会社を安定取引先兼スキルアップの場とするのも1つの生き方。
一方で収入源が1つに依存するリスクも。
会社員×副業=最強?

「会社員×副業」
が現状で働くスタイルとしては最高なんじゃないかなと思います。

個人的に反対なのは、経営者として、
「副業で競業してほしくない」という部分と、「副業の前に自社でスキルアップすることあるよ」って部分があるからです。

この辺を会社としてどう取り組んで行こうかはある程度答えが出ているのですが、それはまた今度として、会社員×副業が一番変化に強いのかなと思います。

でもそれはあくまでも働き方の話であって、スキルの話に絞るとインフラスキルがやはり良いんじゃないかなと思います。

特に今、コロナの影響でキャリアのために勉強しようと思っている方はインフラスキルを1つの選択肢に入れてみて頂けたらと思います。

私が考えるインフラ系の技能は、こんな感じかなー。
あとはウェブやプログラム系。
インフラ系技能1つだけだと飛び抜けないと難しいですが、税理士なのにウェブマーケティング得意とかプログラマーとかだと重宝されそうです。
私も営業がしたくなくて士業の事務所に就職しましたが、結果的には営業スキルが身について良かったです。
インフラ的なスキルに投資すれば将来にわたってリターンがありますね。
メモ:
「本当は営業になんてなりたくなかった」。そんな人が知っておくべき3つのこと

営業なんて今やオンラインが主流だし、長期的に考えたらなくなる職業と考える人が多いスキルですが、個人的にはかなり重宝なインフラスキルです。
上記の記事はなかなか面白いです。

インフラ系スキルといえば以前も書きましたが、財務、営業、人事、マーケティング、ウェブ、プログラミングなどなど。
一個ではなく複数のスキルを掛け算的に持っていると、どこにいっても国内なら生きていけそう。

インフラスキルを2つ以上組み合わせられたら最強だと思います。
その上で本業=営業、副業はプログラマーとか、会社員×副業の働き方のパターンだと、両方のスキルが磨かれて良いんじゃないかと。

今後、副業による労働力のシェアはより一層広まるかと思います。
特に2年前くらいにツイートした、インフラ系スキルを持つ人にとっては働き方が選べる時代に。
変化に敏感に。
メモ:
「地方の副業求人」が急増、コロナ後に約4倍に。企業は首都圏の人材確保に本腰

これは最近のツイートですが、コロナの影響もあり、どこでも仕事ができる時代になりつつありますし、インフラスキルは場所を選ばないスキルが多く、かつ、国内ならどこの会社でも必要なスキルなので、働き方が選べるようになるのではないかと思います。

真面目に回答すると、インフラスキル(って言葉があるか知りませんが…)を身につけておくことがキャリアを豊かにするかなと。
例えば
・プログラミング
・営業
・会計、財務
・人事、労務
・映像編集
・WEBマーケ
(超適当ですが…)
この辺を複数身につければ、国内ならどこでも通用するかと

AIやIT、機械やロボットとは共存する

一方で、どんなスキルを身につけてもAIやITの発展、機械やロボットによって無意味になってしまうのではないかという疑問があります。

ただ、1995年にWindows95が発売され、パソコンが一般的になりました。
しかし、人の仕事がなくなったかというとそうではありませんでした。

もちろん、それによってなくなった仕事はありましたし、パソコンが使えない人からは仕事がなくなりました。

それはiPhoneが発売されスマホを誰もが持つ時代になった現在でも一緒です。
便利になり、使いこなせない人からは仕事がなくなってはいっていますが、共存している人は、むしろ仕事が増えているのではないでしょうか?

明らかに事務所に電話して担当者が外出中だったら、戻ってくるまで仕事が進まなかった時代から携帯電話ですぐにつながる時代になって、仕事のスピード感は変わりましたし、1人あたりの業務量は増えています。

それはパソコンやスマホの台頭によってさらに顕著に表れています。

そして、その流れの中には新しい仕事、パソコンの周辺業務やスマホの周辺業務といった、昔にはなかった仕事が増えています。

有名どころでいえば、YouTuberなんてスマホで多くの人が動画を見る時代でなければ成り立たない職業なのではないでしょうか?

YouTuberは極端としても、パソコン用のソフト開発やスマホ用のアプリ開発もそうですし、ホームページやSNSを使った集客コンサルタントなども新しい職種だと思います。

AIやITが更に発展しても、数百年後はともかく、ここ100年くらいの間は、人をサポートするツールとしての位置づけが強いと思います。
ロボットや機械も同じかと思います。

もちろん無くなる仕事はあると思うので、複数のスキルを身につけリスクヘッジすることは必要かもしれません。

ただ、いたずらに不安に思ったり諦めたりして、何もしないのはもったいないと思います。

まもなく来るという5Gの時代もそうですが、情報を収集してどんな時代に変化していくかを予測し、共存する方法を考えたほうが理想的です。

共存できれば間違いなく今より便利な時代になり、できることも増えるはずなので。

採用市場のこれから

コロナの影響をあまり受けなかったり、コロナの影響で仕事が増えていたりする企業が採用を強化していく一方で、コロナの影響で業績が下がっている企業は人員削減をしていくと思います。

過去の雇用者有利、人手不足の時代は終わり、就職や転職する人には不利な時代になると思います。

一時的には、業績の悪い企業を辞めた優秀な人を、業績が良い企業が採用するために採用市場が活発化するタイミングがあるとは思いますが、向かう先は人材依存の経営からの脱出です。

今回の人手不足で多くの経営者は痛い目を見ていますし、コロナショックでも雇用という制度に対して、良い思いはしていません。

まともな経営者なら人への依存度を下げた経営ができるようにかじ取りをしていくと思います。

その解決策の1つがAIやIT、ロボットや機械です。

ただし、コア業務にはまだまだ人材が必要ですので、本当に優秀な人材や、特出したスキルを持った人材に求人が集まる状況に2,3年のうちになるのではないでしょうか?

それ以外の人に関しては、氷河期ならぬ厳しい時代になると思います。

まとめ

2016年ごろから漠然と思っていた、人手不足の時代は続かない、そこに甘えてスキルアップを怠った人材は大変なことになるという考えが現実的になってきているので、まとめてみました。

本当は2020年のオリンピックが終わり、不況の波が押し寄せ、そこからかなと思っていましたが、今回のコロナで1年くらい早まったなという印象です。

結果、企業も人材も生き残りをかけた戦いになっていくことは、目に見えた未来になりつつあります。

一部を除き、企業も人も、まさに今何をするかが大事な時期だと思います。

コロナのワクチンが開発され脅威が軽減されても、もうコロナ以前の働き方や社会に戻らないといわれています。

その未来を見据えて、今、仕事が減っている企業や人は、仕事が減った分でできた時間を何に使い、何を成し遂げるのかが重要かと思います。

逆に仕事が減ってなく時間がない人は逆に不幸かもしれません。
現状に危機感はあっても、困ってないので何が何でも変化しなければという意識にはなかなか持っていけないからです。

一時的に仕事はあっても長期的にはどうなのか?
今の特需で採用を含め固定費を増やすと、特需が終わったときに悲惨な目に合うことになります。
(↑ついつい私の会社がそうなんじゃないかと思って力が入りましたが。。。)

個人も同じです。
新しい働き方はもちろん、ライフスタイルを含め、時代はどう変化していくのか、自分はそれに合わせてどう変化していくべきなのかを真剣に考えていかなくてはと、私自身も強く思う今日この頃です。

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