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老子の思想を代表するのが「無為の思想」である。 無為(為さ無い)というのは、放任、無策とい…
のどが渇いた時に一杯の水の旨さがわかる。 打ちひしがれた時だから人の情けが身にしみる。 …
人は他者・社会の評価を鏡として自らを映し見る。 だから自分への賞賛に喜び、中傷に傷つく。 …
老子に始まり、荘子が集大成した思想を「老荘思想」と呼び、その学派を道家という。 道家の名…
いま、川辺の岸に立つとしよう。 目の前を流れている川の水は、昨日はまだ山峡に湧き出たばか…
見ようとしても見えない。聞こうとしても聞こえない。 捉まえようとしても捉まらない。 でも確…
一面に濃いモヤが立ちこめ 前後左右もわからず途方に暮れる時 一筋のほのかな光が進むべき行方を教えてくれることがある。 微かな光を頼りに手探りで進むうちに やがてその光源がおぼろげな輪郭を帯びていることに気づく。 その時体内ににわかに精気がよみがえり 前に踏み出す足に力がこもる。 人間はそうやって道を切り拓いてきた。 ほのかな光を信じて、おぼろげな形を信じて歩いてきた。 これまでも、そしてこれからも。 孔徳の容:大いなる徳を持った者のありさま 怳(こう)忽(こつ):恍惚と
「道」が母で、「徳」が父であろうか。 いや、「道」が父で、「徳」が母なのかもしれない。 生…
デカルトは要素還元論を説いた。 「複雑な対象を要素に分解することで全体を理解できる」 この…
鎌倉建長寺には、樹齢八百年の柏槙の大木がある。 蘭渓道隆禅師のお手植えという話が伝えられ…
どんなにおいしい料理や酒も、毎日続ければ、やがては飽きてしまう。 白いご飯と水は、毎日続…
アマラとカマラの姉妹はオオカミに育てられたという。 容姿の異なる人間の赤子を、オオカミが…