見出し画像

金色のガッシュ!!2Page8(8話)の感想、考察②精製って何?

初読の感動を書きなぐった前記事では、深い考察ができなかった。
細かいコマに着目すると、敵勢力について結構新たな情報が出てきたpage8。
今度は敵勢力の分析メインで語る。
前記事はこちら

新たなキャラクターの掘り下げに加え、魔界が侵略されたときの情景や、瓶の「精製」というフレーズなど、キャンチョメの奮闘の合間に気になる部分が挟まれている。
個人的に気になった部分を一つ一つ考察する。

①敵の種族

前提として、今まで現れた敵勢力キャラクターを整理する。

◆前話まで

ギル
元人間で、「魔導士」と呼ばれていたらしい。
・「リーファ」なる術を、本も瓶もなしで使用。
・瓶を砕き、呪文を詠唱することで、術の力をワイグに憑依(※)させた。
※憑依なのかよく分からないけど、術のパワーが誰かにくっついてる感じの現象は全部憑依と表現します。
ワイグ
・自らを「カード」と表現。
・形態変化(一つ目の怪物形態)を術ではなく固有スキルとして使っている。
・核らしきものを破壊されると消滅
・シャツ?に宇宙っぽい模様が書いてある。
・顔に黒い線が入っている。
・スーツケース(瓶入り)を運ぶ係
ギル、ワイグ共通
一度死んでいるらしい

◆今回

女の子
・外見上は、元人間っぽい。
・シャツの模様の星が、ワイグの体に書いてあった模様を彷彿とさせる。
・顔に線なし
・ゴーザを髪の毛に擬態させて装着。
ゴーザ
・熊っぽい姿で、男には「獣」と表現される。
・女の子の髪の毛に擬態。
・男の「ドルク」により形態変化。

・外見上は人間に近い。
・シャツに模様なし
・顔に入った黒い線はワイグを彷彿とさせる。
・服のせいで体に模様があるかは分からない
・スーツケース(瓶入り)を運ぶ係

一見すると、種族としては、
元人間:ギル、女の子
別種族(カード?):ワイグ、男
のように見えるが、相違点もある。

結局それぞれの正体は?

情報を踏まえて、正体についてそれぞれ考察する。

◆ギル
「魔導師」と呼ばれていたとあえて台詞にしている以上、瓶を砕いてからの呪文の詠唱などは、ギル固有のスキルな気がする。
だとすれば、「人間なのに特殊スキルがある」ということで、例外的に敵勢力に入っているだけであり、敵勢力のうち、元人間はギルだけというのが自分の予想。
◆女の子
服の模様や、ゴーザを憑依させて腕を強化するなど、ギルとはまた違った特徴がある。
ギルとは対照的な無感情に任務を遂行する姿勢は、元人間というよりは、ワイグ方面の種族(カード)と言われたほうがしっくりくる。
◆男
バトルを担当しない面や、体に模様があるか不明な点から、ワイグと同じなのかも疑問が残る。「覇当当当!」とか、何の情報なのか分からないけど変な声出してるし。
しかし、顔の線を意味のない模様として描写するわけもないし、ワイグと同じ種族(カード)であろう。
◆ゴーザ
こいつは完全に未知数だが、女の子に憑依すると本領発揮するっぽいところから考えると、が具現化した存在なのでは。
ゴーザについては瓶と併せて②で考察する。

いずれにせよ、敵勢力は「魔物でも人間でもないもう一つの種族」などという雑な枠組みではなく、
元人間
カード

という3種類の存在に分けられるのではないだろうか。
更に、前回の黒幕の台詞から察するに、①にせよ②にせよ、一度死んだ存在が、自由を制限された状態で復活した状態にあるのではないだろうか。

②瓶

精製される前の奴」という新たなヒントが提示された。
瓶の中身が術であることは間違いないが、瓶の中にも精製されたものとそうでないものがあるようだ。
キャンチョメが持たされたシーンを見る限り、瓶詰めすること自体は魔物にもできるらしい。
一方で、「精製」なる作業を魔物ができるような描写はない。
以上を踏まえ考察する。

■精製とは?

ギルの「下級術の瓶」という発言から、術のランクごとに瓶があるらしい。
一方、ジギーやキャンチョメが使った瓶は、ほぼ使い捨てな上に、一つの術しか使えていない。
抽出した術の力を、ランクごとに分け、永続的に使用可能なものとして瓶に詰めることを「精製」と呼ぶのだろう。

■瓶の使い方

まず、瓶に詰めることで、誰でも術が使えるようになるところは、精製の前後で共通。
しかし、精製していない場合は、単一の術しか使えず、回数制限もある(ジギー、キャンチョメ)。
精製した場合は、
・そのランク帯の術を複数種類使える(ザケルガ、ラシルド)
・何度でも使える
・瓶を破壊した場合、術の力が溢れ、術として使うより強い効果を発揮できる。

■瓶破壊

破壊した上で、ギルは「合力(ラー)」と唱え、ワイグの能力を大幅に強化した。
このときの詠唱の台詞を読む限り、術の力自体に人格というか意志のようなものがあるようだ。
参考記事(ガッシュ世界の術は、単なる技というより術そのものに意志があるように見えるよね的な話)

思えば、上級術は大体何らかの生物が出現してるもんな。
これらとゴーザの存在から考えると
・精製した瓶に入っている術の力は、割ることで本来の姿を取り戻そうとする。
・特に何の処置もしないと、本来の姿に戻る(ゴーザがその例)
・本来の姿においては、依り代がないと100%の力を発揮できない。
・依り代がある場合、半分憑依(今回の女の子の髪の毛として憑依したゴーザ)の状態でも、まあまあ強い。術自体に意志が残る(ゴーザ単体でキャンチョメに襲い掛かってるし、「血が好き」とも言われている)。
・ギルのような特殊能力者が使うと、完全憑依(ワイグ)させることができるが、その場合、術の意志がなくなり、さらに依り代が死亡する。その分圧倒的な力を得る(ゴーザはフォルゴレなしのキャンチョメを仕留められない程度。ワイグはザケルガありのガッシュ清磨コンビを追い詰めた)。
こんな感じだろうか。

③魔界侵攻

さて、最後に、キャンチョメの回想で何回か出てきた魔界が侵略されているシーンを考察する。
黒塗りの不気味で巨大な姿が何種類か描写されており、ビルを掴んでいる奴など、ファウードに匹敵するのではというサイズ。
更に、キャンチョメの家族に迫っている謎の黒い影。最初は床に穴が開いているのかと思ったが、どちらかというと影が迫ってきているように見える。
これらの描写から考えると、
・影の力により、問答無用で術の力を奪うことができる。
・カードと呼ばれる存在に術の力を憑依させた場合、上級術だととんでもない強さになる。
ということが推測できる。
初級術でワイグがあれだけ暴れたのだから、シン級の術など憑依させたら、魔界が壊滅させられたのも仕方ないことのように思える。
さすがに、「術なしでも強い」とかでなんとかなるレベルを超えている。

④まとめ

ここまでを踏まえると、敵勢力の強さが分かってくる。
カード勢は、ワイグのように形態変化するだけでそれなりの強さを持っているのに加え、瓶の力で大幅なパワーアップが可能。
バオウザケルガやシン級の術を憑依させられたときの強さは少なくともセウノウスに乗っ取られる直前のクリアレベルでは。
ボスの能力は、制限は不明なものの死者からカードとして味方を召喚可能っぽい。下手するといくらでも生み出せる…?

ただ、クリアを倒したガッシュ清麿を筆頭とする魔物グループの敵としては申し分ない。
あのときに既に完成されていたコンビネーションに、経過した年月相応の成長が加わっているのだから、相手も強くなくては。
それぞれのパートナーとの再会をじっくり描きつつ、改めてレベルアップしていく味方チームを見られるのは極上の楽しみだと思う。

過去感想

フォルゴレ紹介
page1
page2①清麿編
page2②ワイグさん編
page3
page4①雷句先生ありがとう編
page4②遺跡考察編
page5
page6
page7
page8①

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?