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[全文公開]SFC AO入試の志望理由書・面接プレゼンに燃えた夏を思い出した話し

※入試情報としては、2008年入学に対する入試の資料ですので、情報がかなり古いことをお含み置きください〜


こんにちは!MeTownの田中です。

今日は、新しく立ち上げを検討している事業で、とある農業関係の方と打合せをしました。

その打合せの中で、ひょんな会話の流れから、自分が高校生の時に書いたSFCの志望理由書をふと思い出した瞬間がありました。そこで、Mtg後に、自分が高校生の時に作った慶應SFCのAO入試の応募資料を読み返してみて、なんだか懐かしくなってしまい、勢いで全文公開することにします。笑

もう15年も前のことで古すぎて今の高校生の参考にはならないかもしれませんが、いま僕が考えている事業に対する思いが、高校の時に抱いていた思いと繋がっているな〜と思いましたので、自己紹介も兼ねて!

以下の通り、プレゼン資料の画像も含めて、全文公開!

志望理由書(2000字)

<前提条件>
・慶應義塾大学 総合政策学部
・2008年4月入学
・方式:A方式・B方式(同内容で併願し双方とも合格) 
・文字数制限:2000字

 過疎地域の再生政策について研究したい。
 私は、いままでずっと先導者として問題を発見・解決してきた。例えば、生徒会長と学校再実行委員長を兼任していたときに、私の母校は中高一貫校であるにも関わらず中学生と高校生の交流が少ないという問題を発見した。そこで、その問題を解決すべく学校祭において「姉妹クラス」という制度を実施し、中学生と高校生が自然に交流できる環境を作った。また、私は北海道における社会問題にも興味を持っており、実際に北海道庁やNPO法人を訪れて問題の全体把握に努めたり、シンポジウムで地域活性化のための解決策を提言したりするなど積極的に行動してきた。このようにして身につけた問題発見解決力を活かしてSFCで過疎地域再生政策を研究・実践したいと考えている。
 現在、私は北海道各地から生徒が集まる寮で暮らしており、寮での友人の地元をよく訪れる。そこで、夕張市をはじめとする北海道の郡部が想像以上に暮らしにくいことに気付いた。私は札幌という都会に17年間住んでいて北海道全域が暮らしやすい街だと思っていただけに、このような現状に直面して非常に衝撃を受けた。
 なぜ北海道の郡部が暮らしにくいのか調べると、過疎化が決定的な問題であると分かった。生産労働人口の流出が自治体の財政難を招き、行政サービスや医療・福祉などのサービスの低下に直結するからである。現在北海道の半数以上の市町村が過疎化で苦しんでいるのだ。さらに、郡部から人口が流出し暮らしにくくなるにつれて、人口流出の負のスパイラルが引き起こる。このため、この問題は絶対に解決しなくてはならない。
 この問題を解決するためには、過疎地域再生政策として「地域産業の活性化」と「移住政策」の両方を実施することが大切だと考えている。この二点が合わされば、北海道の過疎地において雇用が生まれると同時に、過疎地で生計をたてられるようになり、都市部から人々が移住してくるだろう。そうすれば、北海道の過疎地が再生する。
 まず、地域産業についてであるが、北海道の郡部における主力産業は農業である。実は北海道は都道府県別の食料自給率が200%で全国平均39%に比べて5倍以上もあるという最大の強みを持っている。そこで、それを活かして雇用を生み出し、農家所得の向上も実現することが最重要課題であろう。例えば、北海道帯広市川西では長いもを高付加価値化して台湾等へ輸出することにより農家所得の向上を目指した。日本ではあまり人気のない巨大サイズの長いもは、台湾で人気商品になった。しかし、ここでは多くの雇用を生み出し農家所得の向上を及ぼすまでには至っていない。これは、農産物を高付加価値化して輸出するという仕組みが整っていないからである。北海道全体が高付加価値化・輸出を行う体制を整えることが出来れば、農業がより活性化し、雇用の創出や農家所得向上も見込めるだろう。よって私は北海道農業を活性化させるための政策について学びたい。
 次に、移住政策であるが、地方自治体と地域住民が共に積極的な受け皿づくりを実施し、都市部の人々が過疎地に移住したくなるような政策にすることが大切である。しかし、現在北海道で行われている移住政策は、行政主導で一過性の傾向があり過疎化の根本的な解決にはなっていない。例えば
、北海道滝上町では200万円の就農補助金を新規就農者に渡すという政策を行っているが、この政策は新規就農者にとって一過性のメリットでしかなく、農業で生計をたてることが出来るというところまで至っていない。このような政策を行っている限りでは、過疎化の改善にはつながらないだろう。よって、私は地方自治体と地域住民が一丸となって受け皿づくりをするためにはどうすれば良いかについて学びたい。
 私はSFCで「地域産業の活性化」と「移住政策」が同時に実現できるような過疎地域再生政策の研究がしたい。この2つの研究を同時に行うには学部にとらわれず横断的に科目を履修できるSFCが日本一最適である。
 まず、「地域産業の活性化」について研究するには、経済的な視点で地域活性化することを研究している古谷教授から「地域政策」を学ぶ必要がある。経済的に北海道農業を活性化させて、農業だけで生計が立てられるほどの強い産業に成長させるための政策を研究する必要があるからだ。それを実現することが出来れば、北海道の過疎地において産業が活性化し雇用が生まれる。
 次に「移住政策」について研究するには、地域住民が政治に関心を持ち、行政と問題意識を共有することにより真の民主主義が生まれると考えている浅野教授から学ぶ必要がある。具体的には、地方自治に対する地域住民の関心の向上に関して学び、さらには実際に政策を立案する方法を学ぶ必要があるのだ。私は、過疎地域が再生するためには、まず地域住民が主体的に過疎化の苦しみを訴えることが不可欠だと考えている。そして、地域住民の声を反映させた移住政策を行うことが出来れば過疎地域再生政策が実効性のあるものとなるだろう。
 私は、SFCでこのように「過疎地域再生政策」について研究し、私の最終目的である「北海道を皮切りに全国の過疎地を再生すること」を実現したい。このため、私は貴塾貴学部を強く志望する。

プレゼン資料(7分間)

<前提条件>
約30分ほどの面接で、最初に7分間のプレゼンタイムが(任意で?)与えられていた記憶。資料の持ち込み可だったため、プレゼン資料を紙芝居形式で持参し発表。1スライド30秒で14枚。ジャスト7分に収まるよう練習しまくった思い出。

この場を借りて

2007年の夏、北海道から東京に受験対策に来ていた時に、見ず知らずの北海道の高校生を家に泊めてくれたO君、そして死ぬほど良くしてくださったO君のご家族の皆様、心から感謝しています。当時は、オンラインで連絡できる手段も少なく、連絡先が分からなくなってしまい、きちんとお礼を言えぬまま、ここまで来てしまいました。いつかどこかでまたお会いできたら、絶対に恩返しをさせていただきたいと思っています…!

それでは、今日はこの辺りで。

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