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#39 最終ミッション ”OMOTENASHI”  外国人VIPをもてなせ! 【イングリッシュブートキャンプ】

英語合宿の二日目最終日も佳境を迎えます。


私と組むグループメンバーは

30代男性と(たぶん)30代女性。


男性は私より少し英語ができて、女性は語彙力もそれなりに豊富なお方。

ふたりとも小柄で可愛らしく、一番英語が苦手な私が1人ビッグマンという不思議な組み合わせ。



常にハイテンションのヘッドトレーナーが神妙な面持ちで最終ミッションについて解説します。


「ここまでよく頑張った!最後に君たちに大きなミッションを与える」

「君たちはとある外資系企業のプロモーション部門に配属されている」

「あと1時間半でアメリカのシアトル本社からVIPが到着する」

「彼は今期、日本を含めた東アジア地区への大幅な進出と出資を検討している」

「なんとしても日本支部が、そのチャンスと権利を勝ち取るんだ!」


といったストーリー(だったと思います)でした。


ポイントは・・・

・本日の夜7時からVIPを含めた重役達に、日本支部代表としてプレゼンをしろ

・1時間半後(5時)にアメリカから来るVIPに日本の魅力を伝える

・日本の技術、エンターテイメント、食、芸術なんでもいい

・そのうえでVIPの意見や要望をインタビューし、さらに練り上げてプレゼンに間に合わせろ

・インタビューのチャンスは一回限りだ

・必ず成功させろ

・これは命令だ



(・・・できるかぁ、そんなこと・・・。)

(・・・まったくもって自信なし。。。)



でも、グループなら。

2人の協力があればできるかも!



(自分にできることはなんだろう・・・)

・日本の素晴らしさ、独自の技術や文化の提案

・とにかくアクションと大声で盛り上げる(これが主な仕事w)

・頑張ってプレゼンのセリフを覚える

といったところか。。。


女性のトレーナー(カタール出身)が私のチームについてくれて、アドバイスしてくれる。

彼女は割と早口でアドバイスしてくるので、何をいっているのかさっぱりわからなかった。

でも、チームの女性が汲み取ってくれる。

彼女が中心となって話が進んで、プレゼンの案が練り上がっていく。


「VIPが到着したぞ!」

「チームごとに並べ!チャンスは一回だけだ!」


私たちがVIPにインタビューする番が回ってきた。





(VIPって・・・。)




(やっぱりアンタか・・・。)








スーツを着たヘッドトレーナーがVIP(という役)でした。

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     【↑白髪のチャックウイルソンっぽいのがヘッドトレーナー】



VIPへのインタビューも彼女がほとんどやってくれた。

私はせめてそれをメモしたいのだが、内容は半分もわからない。


なぜか泣きそうになった。

自分が情けなくなったのかもしれない。


わかったことは

・VIPは私たちグループの提案はボリュームが足りない

・もっと内容を増やせ

・ロボットレストランについてプレゼンしろ(えっ?)

ということでした。



怒涛のような3時間が経過し、プレゼンまであと30分。

私たちグループと早口のカタール出身トレーナーは最後の追い込みによって覚醒し、そのプレゼン内容とパフォーマンスは洗練されていったのでした。

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