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コーチングでは、何でも言語化する努力をしてもらう。

中でも、よく言語化してもらうのが「もやもやしている」という感覚。「もやもや」感覚が起こるとき、実は一番、足を止めて言語化してもらいたいとき。

「もやもや」を「もやもや」のまま放っておいたり、なかったかのようにするのは、お勧めしない。だって、「もやもや」の中には沢山の私たちの気持ちや思考ぐせが入り乱れているから、知恵の輪のようにほぐすと自分のことを知る手助けになる。

私たちの頭の中には、実に色々な情報が入っている。それプラス、五感から常に色々な刺激も受け取っている。私たちの頭は、情報や事象以外に、色々な人間関係、会話の内容、その時の言い方・仕草等々が渦巻いている。

私たちの感覚スーパーコンピュータは瞬時に何かを察知したり、判断しているけど、今ちょっと処理が追いつかなくて、はっきりした結論を出せないけど、何かがクリアじゃないから、ちょっと時間をとって、解いてよ!って私たちの頭脳コンピュータがとりあえず出した結論が「もやもや」のように思える。

または、私たちの無意識的が、ぱっと感じると複雑に思えたり、頭の中でわかりやすく整理されていなくて、処理するのがめんどう臭そうで、一旦思考を止めてしまっている状態が「もやもや」なのかもしれない。

コーチは聞く。この「もやもや」って、別の言葉でいうとどういう感覚?

腑に落ちない、納得がいかない、イラつく、悲しい、罪悪感、等々、「もやもや」をできる限り、近い言葉を探して、具体化してみる。紙とペンがあれば、全て書き出してみる。

納得がいかないって、何が?
Aさんの態度。
その態度の何が納得いかないの?
偉そうなところ。
偉そうな人がいるとどういう気持ちになるの?
それは間違ってると言いたくなる。
言わないとどうなの?
ストレスが溜まる。
今、どんな状況なの?
Aさんの偉そうな態度を感じてストレスを感じたのに、何も言えなかった自分に腹立たしい気分。だから「もやもや」なのかも。

「もやもや」に少しの心の余裕と時間を与えると、ふわぁっと解けて、処理が始まるかもしれない。

Drawing by Kazumi

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